昨日はヴォーカル指導者のロジャーの依頼で、妻と二人で中国系合唱団の伴奏のリハーサルに行ってきました。通常はクラシック曲を中心に歌っている合唱団で、僕も何度かクパティーノにあるユニオン・チャーチで彼らの歌を聞いたことがあります。毎週土曜日に欠かさず練習しているだけあって、非常にハーモニーが安定していて、聞いていて心が洗われるような素晴らしいグループ。ロジャーも時々練習をみているようです。

今回はジャズ曲に挑戦したいということで、「じゃあ、ジャズが演奏できる伴奏者を連れてくる必要がある」とロジャーが判断して僕らが呼ばれることになったようです。指定された時間に練習場所に行くと、彼らはすでにリハーサル中でした。そっと部屋に入り、待機しながら練習を見ていると、やっぱりうまい。音程もいいし、声がちゃんとコントロールされているのが印象的でした。特に男性陣が声を張り上げず、ソフトな音のトーンで重厚なサウンドを作って、その上に女性陣の声がきれいに乗っているのがいいサウンドを作っていたように思いました。

「じゃあ、雅子とケンが来てくれたから、ジャズの曲をやろう。」とロジャーが紹介してくれたので、ピアノとベースをセッティングして練習に加わりました。今回演奏するのは2曲。どちらもミディアムテンポ、ブルース形式のスウィング曲です。譜面は事前にPDFファイルで送ってもらってあったので、スムーズにリハーサルできました。

合唱グループのメンバー達も、クラシックからジャズに切り替わって一瞬ぎこちない感じはあったものの、ロジャーがグイグイ引っ張って指導していくうちに曲のノッて来ました。曲のアレンジ中、かなり複雑なジャズ的コードもあったのですが、きれいに響かせていてさすがでした。

無事にリハーサルも終了して片付けていると、メンバー達は翌日(つまり今日)の本番コンサートのための連絡事項の伝達を中国語でしていました。このグループが全員中国語の分かる人だとは知らなかったので(チャイニーズアメリカンの集まりかなとも思っていたので)、「この人達と友達になったら中国語が覚えられるかな?」などと一瞬考えたりしていました。おみやげにもらった肉まんがとても美味しくて感激。

というわけでこの後本番で2曲だけ弾いてきます。