前回の記事で、「日暮旅人」は果して

ハッピーエンドだったのかどうか?
そんなことを書きました。

 

 


その後、読んでくださった方からのお話

とか、それについて自分でも考えたりして

いるうちに、また新しい考えが浮かんで来

たりしました。

 

 

  

 

 

 

 

 

 


それで・・・

結局、答えは出せずにいるの

ですけどね(笑)。

 

 


でも思い出されるのは、あの最終話の

ラストでの旅人さんの笑顔。

放送当時、あれは桃李さんのいつもの

笑顔だと皆さん仰ってましたけど(笑)。

 

 

まあでも、きっとそういうことなのかなあと。

憑き物のようなものから解放されて、

ふっと楽になった表情というか、そういう

瞬間だったのだと思うんですね。
それは桃李さん的にも、旅人さん的にも。
(あのシーンがクランクアップのラスト

カットというわけではないですが)

 


だからあの時点で、皆の前であんな

表情になれたこと自体が旅人さんの

ハッピーエンドだったのだろうなと、

そう思っているんです。

 

 

 

 


ワタシがなぜこういうことを考えるのか

というと、一つには、最終回直前の番宣で

堤幸彦監督が仰った言葉がずっと頭に残

っているからなんですね。

 

 

「なぜ日暮旅人は日暮旅人だったのか?」


最終回を見ればそれが分かる・・・

と、確かそんな感じのことを話されて

いたと思うのですが、正直、イマイチ

分からなくてですね(汗)。

 


監督が一体どこまでの意味で、あの言葉

を仰ったのかどうか分かりません。

しかしその「分からなさ」が、色々なことを

考えるきっかけになっているので、やはり

堤監督は凄い方だなあと、そう改めてあり

がたさを感じている今日この頃なんです(笑)。

 

 

 

 

 

ただ、今回考えていて思ったのは、旅人は、

両親を殺した犯人に復讐をすることが自分

の生きる希望であると、そう言っていました。

 

 

 

 

 

それを聞いた時点では、「復讐」という事が

「希望」という言葉に結び付いてしまってい

る彼の内面がショックで、やはりとんでもな

く悲しいことだと、そう感じていました。

 

 

 

 

 

 

でも結果として、彼は「復讐」という行為に

身を投じたことによって、その先にあるもの

に辿り着いた。
その事実はとても重要だと思うんです。

 

 


また、彼を止めようとして大事な仲間達も

皆傷ついてしまったけれど、それがなけれ

ば、もしかしたら旅人は闇の先にある光を

見ることもなく、どうなってしまっていたか

分からない。

 

 


期せずして、彼の口にした「復讐」という闇

の執念が、結果的に彼自身を救う「希望」に

転じた。

 

 

 

 

 

 


これは、フィクションの世界だからとか、

そういうことに限らず、人間の思いや感

情は流動的なもので、やはり潜在的に

強く望んだ方向へと引っ張られるようにし

て変化してゆくものに他ならない・・・

 

そういったことを、とても印象的に感じさせ

る結末だったのだなあと思いました。

 

 

 


あの時、どのようなカタチであれ「希望」を

口にした彼のこころの深い場所には、自分

自身を救う「光」に対する欲求が存在してい

た。

 

 

 

彼にはその方向へと導かれたいという

思いがあったのだと、シンプルなことです

けれど、改めてそれに気づいて、ハッピー

エンドへの伏線は、意外なところに隠され

ていたのだなあと(もちろんこれはワタシの

勝手な考えにすぎないのですが)そんな

風に思った次第です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後まで読んでいただいてありがとうございます。


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