国立劇場十二月文楽公演 『ひらかな盛衰記』 | nonco diary

国立劇場十二月文楽公演 『ひらかな盛衰記』

ひらかな盛衰記

      義仲館の段
     大津宿屋の段
     笹引の段
     松右衛門内の段
     逆櫓の段

歌舞伎ではよく見取りで上演される演目なので馴染みは深いのだけれども、今回の文楽の舞台は半通しでの上演。やはり、別々に見るよりもずっと物語の奥行きが感じられるよう。

上演回数の少ない笹引きの段、義仲の段にいたっては約60年ぶりの上演だそうで、さすがに見応えのある舞台になりそうと観る前から期待充分。音譜

笹引きの段においては、6年前に観た和生さんが遣ったお筆が印象的で今回も特に楽しみに。

悲嘆に暮れ慟哭しながら山吹御前の亡骸を引いてゆくお筆、鬼気迫る姿で、若君を守る決意と共に凄みさえ感じた今でもありありと浮かぶ場面。10年に一度といわれる上演の中、6年のスパンで観られるのは幸運かも。

今回、お筆を遣うのは、(ダブルキャストで私が見た日は)蓑次郎さん。

権四郎を遣うのは玉也さん、およしを文昇さん。

松右衛門(実は)樋口次郎兼光を遣うのは(こちらもダブルキャストで私が見た日は)玉志さん。

 

義仲の出陣、山吹御前と駒若君やお筆ら主従の彷徨、悲劇が松右衛門内と逆櫓の前に綴られることにより、その後の松右衛門内の権四郎とおよし父娘の悲痛も際立つ。

そして樋口の忠心と権四郎の決意で大団円へと向かう物語は、見取りで観るよりもずっと厚みがあり、濃厚な充実の舞台でございました。音譜

 

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