八月納涼歌舞伎 『刺青奇偶』 『玉兎 団子売』 | nonco diary

八月納涼歌舞伎 『刺青奇偶』 『玉兎 団子売』

刺青奇偶

昭和七年(1932)初演、長谷川伸原作の新歌舞伎。

『刺青奇偶』と書いて『いれずみちょうはん』と読む。「ちょうはん」は「丁半(偶数と奇数)」のこと、なるほど。

博打で身を持ち崩した半太郎、身投げをした酌婦のお仲を偶然助けたことから二人は夫婦になるものの、

半太郎の博打好きは変わらず、夫婦は貧しい暮らしの日々。

そんな日々の中、重い病にかかったお仲は半太郎の右腕に戒めの刺青を彫り、博打をやめるよう懇願する。

それでも賭場へ赴き、ある日イカサマをして博徒たちに打ち据えられる半太郎。

死を目の前にした女房に最後の孝行がしたい、という話を聞いた賭場を仕切る鮫の政五郎は、半太郎との勝負に自分の有り金を全て賭ける。

勝ったのは半太郎。半太郎は、政五郎からの金包みを持ってお仲のもとへ急ぐ。

 

貨幣経済の発達した江戸では博打が流行っていたそうで、賭け事は公には許可されていなかったにもかかわらず、寺社の縁日や祭日には境内で公然と賭場が開かれていたり、町奉行の管轄外になる大名や武家の中間部屋や人足屋敷、管理の甘くなっている武家屋敷などでは日常的に賭場が開かれていたそう。

そんな中、こんな物語もどこかであったかも。。。

薄幸な夫婦の、なんとも悲しくやるせない情愛物語。

半太郎を中車丈、お仲を七之助丈、鮫の政五郎を染五郎丈、皆さんそれぞれ初役で。

 

上 玉兎

下 団子売

玉兎

月の兎が餅つきの姿で踊る趣向の清元舞踊を、勘九郎丈のご長男・六歳の勘太郎くんがお一人でお勤めに。合格

中秋の名月、月で餅をついていた兎が薄の広がる野原へ飛び出す。

向こう鉢巻の結びの先を兎の耳に見立て、杵を持つ愛らしい兎の姿。

餅つき、カチカチ山の狸と討ち合う立ち廻りなどを踊り見せ、月夜に浮かれていつまでも踊り耽る。

およそ10分ほどの舞台を、手踊り、足拍子、見得、と所作をこなしてお見事。合格

6歳でこれだけ踊れれば大したもの、ご立派です。

 

団子売

暗転して、後、団子売。

明治三十四年に人形浄瑠璃の慶事として初演、後に歌舞伎に移された舞踊劇。

人形浄瑠璃においても、軽快な語りと人形のユーモラスな動きが印象的な演目。

団子売の夫婦、杵造とお福が口上を述べて餅をつき、団子を作り、ひょっとことお多福の面をつけて

おめでた尽くしの詞章にのって賑やかに踊り、商いへ。

お福を猿之助丈、杵造を勘九郎丈。

 

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