国立劇場二月文楽公演 『冥途の飛脚』 | nonco diary

国立劇場二月文楽公演 『冥途の飛脚』

冥途の飛脚   
    淡路町の段
    封印切の段
    道行相合かご

国立劇場50周年記念文楽公演の最後を飾るのは、『冥途の飛脚』。
歌舞伎では「恋飛脚大和往来」で馴染み深い演目で『封印切』、『新口村』のみどり上演が多いけれども、
本来は全三段構成、大阪竹本座で正徳元年(1711)初演の人形浄瑠璃の世話物。
歌舞伎の「恋飛脚大和往来」は本作の改作ですね。

本作と、改作された「恋飛脚大和往来」の大きな違いは八右衛門の人物像。
歌舞伎での八右衛門は、梅川に横恋慕する忠兵衛の敵役だけれども、こちらに登場する八右衛門は、梅川にのぼせあがった忠兵衛を心配する友人として登場。
忠兵衛を友人として商人同士として理を説き諌めるものの、短気な忠兵衛は公金の封印を切ってしまう。
この場面、歌舞伎では八右衛門が忠兵衛に嫌味を浴びせかける場面がダラダラと続き、そのしつこさとつまらなさに、ホント、居心地が悪くなるのですよ汗 わかりやすくするために人物を単純化しているのでしょうけれど、その分底が浅くなっているのは否めないかと。
その点、原作に近い本作での理性的な八右衛門の存在は、忠兵衛の子どもっぽさと脆弱な人物像を浮き彫りにするとともに、八右衛門の最初から矛盾のない思慮深さと梅川の葛藤を描き、感じる物語は歌舞伎よりもずっと奥深い。

忠兵衛を遣うのは玉男さん、梅川を清十郎さん、八右衛門を簑二さん。
淡路町の段は、口 松香太夫さんの語りと清友さんの三味線。奥 呂勢太夫さんの語りと清治さんの三味線。封印切の段は、語りを千歳太夫さん三味線を富助さん。
『道行相かご』は梅川を文字久太夫さん、忠兵衛を睦太夫さん。
三味線は團七さんをはじめとして、新口村への逃避行は五丁五枚で。

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