国立劇場 初春歌舞伎公演 『通し狂言 南総里見八犬伝』 | nonco diary

国立劇場 初春歌舞伎公演 『通し狂言 南総里見八犬伝』

通し狂言南総里見八犬伝

発 端  (安房)  富山山中の場
序 幕  (武蔵)  大塚村蟇六内の場
            本郷円塚山の場
二幕目  (下総) 滸我足利成氏館の場
             同   芳流閣の場
三幕目  (下総) 行徳古那屋裏手の場
四幕目  (武蔵) 馬加大記館対牛楼の場
大 詰  (上野) 白井城下の場
      (武蔵) 扇谷定正居城の場


曲亭(滝沢)馬琴の長編伝奇小説「南総里見八犬伝」。
{仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌}の文字が浮かぶ水晶の玉を持つ八人の勇士が登場し、
不思議な因縁で結ばれているこの八人を軸に壮大なスケールで物語は綴られる。
原作の多岐にわたる膨大な内容は、全編上演はとても不可能で、
今までこの物語を劇化したそのすべては、場面の取捨選択が行われている。
今回の上演ももちろんそうで、河竹黙阿弥が慶応四年(1868)に劇化した「犬山道節の白井城下の刀売り」をアレンジ補綴したもの。
となると、当然原作とは別物になってしまうのだけれど。。
でも、昔にこの壮大なファンタジーにのめり込み、
凄まじい長編を夢中で読みきったことを思い出させてくれるエッセンスが感じられれば充分。音譜

まずは八犬士誕生の発端、「富山山中の場」は幻想的。
運命の糸に引き寄せられるように八犬士が揃う「円塚山の場」は、敵方として出会う者もいたりと、
思いがけない出会い方をしながらも、各々宿縁を悟る象徴的な場面をだんまりで表す。
「芳流閣の場」では大屋根、回り舞台をダイナミックに使っての大立ち回り。
道節(菊五郎丈)が使う{火遁の術}では、こちら客席も火の粉をかぶって(いえ、火の粉に見立てた赤い紙ふぶきなんですけれど)、躍動感と臨場感がたっぷり。
季節感のある演出と歌舞伎の様式美も溢れた舞台は、菊五郎劇団のお正月らしく、音譜
今年も楽しませてくださいました。音譜

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