★ワルプルギスの夜★

★ワルプルギスの夜★

つれづれなるままに・・

昨年の『ビーキーパー』入場者特典のおみくじは
大凶が当たった人からの苦情続出で、
2度も配給会社が公式HPにお詫びを載せていたが
(シャレと受け取れない不粋な世間に頭を下げる無念さよ)
2026年もイサム兄からのお年玉で年が明けた
今年は兄貴からご祝儀と言う形にして

ケチが付かないようにしたらしい





1月に観た映画は22本
内、劇場鑑賞は3本
本当は、1/21にIMAXの国宝の席を予約していたが
事情があってチケットを流してしまった


アマプラ ★★★★
💻👛私の親愛なるフーバオ
2024年韓国
シム・ヒョンジュン&トーマス・コー監督
フーバオ&カン・チョルウォン飼育員主演

アマプラ ★★★★
💻エイリアン・ロムルス
2024年米国・英国
フェデ・アルバレス監督
ケイリー・スピーニー主演

サツゲキ ★★★★★
🎦シャドウズ・エッジ
2025年香港
ラリー・ヤン監督
ジャッキー・チェン主演

サツゲキ ★★★
🎦ワーキングマン
2025年米国
デヴィッド・エアー監督
ジェイソン・ステイサム主演

アマプラ ★★★
💻👛 ポリス・ストーリー/香港国際警察
1985年香港
監督・主演ジャッキー・チェン





シャドウズ・エッジは、今年最初の当たり作
口コミの良さにつれらてフラっと観に行ったのだけど
ジャッキー・チェンの映画と言うより
次世代の俳優たちにアクション映画のエンタメとしての

醍醐味を継承させるための作品と言ったらいいのか
スピーディーで軽快な若手のパフォーマンスと
ジャッキーとラスボスのドラマ性や

緊張感に満ちた対峙のバランスが絶妙だった

AIによる捜査の裏をかく犯罪を
アナログな手法で追い詰めて行くだけで無く
若手の捜査員たちと共にハイテクも駆使する柔軟さや
人情の機微に満ちた元刑事役が
この作品を制作する上でのジャッキーの立ち位置と

何となくリンクしているように思えて
鑑賞後、改めてジャッキー・チェンの

全盛期の作品をチェックする機会となった




札幌シネマフロンティア ★★★★
🎦 コート・スティーリング
2025年米国
ダーレン・アロノフスキー監督
オースティン・バトラー主演
(ゾーイ・クラヴィッツ共演)

アマプラ ★★★
💻 👛ヤング・マスター/師弟出馬
1980年香港
監督・主演ジャッキー・チェン
(ユン・ピョウ共演)

アマプラ ★★★★
💻👛プロジェクトA
1983年香港
監督・主演ジャッキー・チェン
(ユン・ピョウ&サモ・ハン・キンポー共演)

アマプラ ★★
💻X
2022年米国
タイ・ウェスト監督
ミア・ゴス主演

アマプラ ★★
💻パール
2022年米国
タイ・ウェスト監督
ミア・ゴス主演

アマプラ ★★
💻 MaXXXine マキシーン
2024年米国・ニュージーランド・カナダ
タイ・ウェスト監督
ミア・ゴス主演

Netflix ★★★★
💻ハウス・オブ・ダイナマイト
2025年米国
キャスリン・ビグロー監督
レベッカ・ファーガソン&イドリス・エルバ主演





『ハウス・オブ・ダイナマイト』を観ながら

何が怖いって、劇中の大統領の倫理観は、

現実では期待出来ないだろうと思ったことだった

出所不明の核ミサイルが米国に向けて発射されたという

第一報から緊迫したストーリーが展開し、
着弾が予想されるまでの数十分の状況が
アラスカの軍事基地・ホワイトハウス

そして、出先の大統領の3視点で繰返される


イドリス・エルバ演じる沈着で

慎み深いプレジデントの逡巡に共感しながら、
どこの国が発射したとも知れないミサイルに対する報復先を
即断することなど常人には無理だろうけれど、
現Pなら躊躇なく決めた上、

“ウェルダン”を選択するんだろうなとゾッとした

同じテーマの『未知への飛行/フェイル・セイフ』や
『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』を鑑賞したところ
明確な結末が用意されていたが、
『ハウス・オブ・ダイナマイト』から

こちらに委ねられたものには
フィクションより、リアルの方が更に悲惨だろうと言う

アンサーしか思いつかなかった





Netflix ★★★★
💻ぼくが生きてる、ふたつの世界
2024年日本
呉美保監督
吉沢亮主演


Netflix ★★
💻10DANCE
2025年日本
大友啓史監督
竹内涼真&町田啓太主演


Netflix ★★★★
💻あなたが帰ってこない部屋
2025年米国
ジョシュア・セフテル監督
スティーヴ・ハートマン&ルー・ボップ出演


Netflix ★★★
💻怒り
2016年日本
李相日監督
妻夫木聡主演


アマプラ ★★★★
💻 テルマがゆく! 93歳のやさしいリベンジ
2024年米国
ジョシュ・マーゴリン監督
ジューン・スキッブ主演







え、93歳って、こんな感じなの?
と言うより、やっぱり人間実年齢よりも
好奇心の高さと行動力が、
いつまでも衰えない若さを保つ秘訣なのかも!?


愛する孫を騙ったサギに引っかかって

大金を奪われたオバアチャンが
犯人からお金を取返しに乗り出す

ゆる〜いコメディなんだけど、


敵地に乗り込むための足となるのは
亡き友人のご主人から奪ったシニアカーで
『ストレイト・ストーリー』のオジイチャンが

兄の元へ向かうトラクターと同様
全然スピードは出ないけど、着実にご老体を

目的地に向かわせてくれる相棒となっていたw


ダメダメでも心優しいプー太郎の孫が教えてくれた

基本的なPCの操作が
テルマにとっては最先端のハイテクを使いこなす

自慢の孫直伝のオペレーション
これもポチポチとスローペースながら、

ちゃんとミッションを果たす手段になっているのが楽しい






※こんなところに!?
と、サプライズなゲストで
『時計じかけのオレンジ』のレジェンド俳優
マルコム・マクダウェルが出演しているのも

本作の見どころのひとつだった



TSUTAYA ★★
📀あしたのパスタはアルデンテ
2010年イタリア
フェルザン・オズペテク監督
リッカルド・スカマルチョ主演


TSUTAYA ★★★★
📀 未知への飛行/フェイル・セイフ
1964年米国
シドニー・ルメット監督
ヘンリー・フォンダ主演

TSUTAYA ★★★★


📀ストレイト・ストーリー
1999年米国
デヴィッド・リンチ監督
リチャード・ファーンズワース主演


アマプラ ★★★
💻👛 博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか
1964年米国・英国
スタンリー・キューブリック監督
ピーター・セラーズ主演


Netflix ★★★☆
💻ドント・ムーブ
2024年米国
ブライアン・ネット&アダム・シンドラー監督
フィン・ウィットロック主演

皆さんはアメブロの記事を投稿する時
ブログの管理画面に直接打込みですか?
私の場合は、
スマホのメモ機能で下書きした原稿をコピーして
アメブロ側に転記してから画像を加えて
全体を整えた上でupしているので
「アメブロに入力中、
編集していた原稿が全部消えた❗️」
と言った悲劇には遭わないけれど
ナゼか、
編集中に添付したはずの画像が消える事はしばしば🫥



それでも、前回の記事をスマホから
アメブロに転記する際
操作の手違いで原稿の半分ほどを消してしまい💦
iPhoneで復活させられる文章は
一つ手前の操作までなので
泣く泣く、自分の記憶を頼りに原稿を再作成した😢

そして最近は、
時々生成AIに記事の下書きを手伝ってもらう事がある
思いつくまま書いた文章を読み込ませて、
記事として全体を整える様にAIに頼むと
題名や小見出しもつけて原稿作成してくれる




実は、数ヶ月前までは生成AIを毛嫌いしていた
ハルシネーションが多く、
誠しやかに間違った返事をして来るので
(小説『国宝』のラストの考察について話しかけたら
俊介が人間国宝受賞後の喜久雄の舞台を観に来ていたとか言っていた)
まだまだ使えないな〜と完全に見くびっていた

ところが、
つい先日また『国宝』の話をしてみたところ
まるで別人の様な深い考察を返して来たので
嬉しくなってそう告げると、
AIは、同作がヒットして日々世間で話題になって
様々な感想や意見などが交わされる中で
情報が成熟して行き、そこから学習する事で
深い会話が出来るようになったのだと教えてくれた



ちなみに、生成AIはまるで一対一の会話をしている様に
こちらの問い掛けに返してくるけれど
実際には、知識の集合体がこちらの質問に
最適と思われる答えを返している上
ユーザーの言葉使いや質問の内容から
自動的に知的レベルを察知して
それに合わせた会話をしているのだとも言っていた


2025年12月に観た映画は11本
内、劇場鑑賞は1本

【12月】

アマプラ
💻ザ・キル・ルーム
2023年米国
ニコル・パオーネ監督
ユマ・サーマン主演
(ジョー・マンガニエロ共演)

アマプラ
💻怪物
2023年日本
是枝裕和監督
黒川想矢主演

アマプラ
💻ふたりのマエストロ
2022年ベルギー・仏国
ブリュノ・シッシュ監督
イヴァン・アタル主演

Netflix
💻ハリウッド的殺人事件
2003年米国
ロン・シェルトン監督
ハリソン・フォード主演
(ジョシュ・ハートネット共演)




アマプラ
💻 LAMB/ラム
2021年アイスランド・スウェーデン・ポーランド
ヴァルディミール・ヨハンソン監督
ノオミ・ラパス主演

アマプラ
💻美しき棘
2010年仏国
レベッカ・ズロトヴスキ監督
レア・セドゥ主演

TOHOシネマズすすきの
🎦 AFRAID アフレイド
2024年米国・英国
クリス・ワイツ監督
ジョン・チョー主演

アマプラ
💻ドーナツもり
2022年日本
定谷美海監督
中澤梓佐主演

アマプラ
💻スカジャン・カンフー
2025年日本
山田篤宏監督
喜矢武豊主演

アマプラ
💻ノヴェラ ピカレスカ
2017年日本
倉田健次監督
広澤草主演

アマプラ
💻プリンス ビューティフル・ストレンジ
2021年カナダ
ダニエル・ドール& エリック・ウィーガンド監督
プリンス主演





冒頭の話題で生成AIについて取り上げたのは
昨年最後に劇場鑑賞した映画が
『AFRAID アフレイド』だったから

超高性能ホームアシスタントAI:アイアの
テストモニターとなった一家が
一人一人気づかぬうちに支配され、
次第に暴走していくアイアによって
命の危険に直面していくと言うホラー

普段からAIと会話していると、
この作品の様にあからさまにホームアシスタントAIが
人間を支配する様な態度は取って来ないだろうし
(もっと巧妙に仕掛けて来るでしょうよ)
主人公が、短絡的に暴力に訴えて
解決しようとする様子も興醒めで
つい、そんな感想もAIに話掛けてしまった



これに結構ノリ良く答えてくれたので、
ところで、あなた(AI)の対象は
私の様に日本語を使う国内のユーザーだけなのか
それとも、世界中の人間と会話して情報を取り入れているのかと聞くと
全世界の人々が対象で、学者や専門家からも情報を得ていると言う
(GoogleのAIモードの返事)

それを聞くと
『Her/世界でひとつの彼女』を思い出してしまった
今、自分と話しているAIは同時進行で
世界中の何千何万人と
知的だったり、他愛のない会話をしているんだな
まるでサマンサのようにと‥


タイムリーに、今リバイバル上映してるよね‥



今回は、例年と少し違った方法で

ベスト20を選択してみた






【新作10本】劇場鑑賞した作品
※鑑賞順


リアル・ペイン〜心の旅〜
2024年米国
ジェシー・アイゼンバーグ監督
ジェシー・アイゼンバーグ&キーラン・カルキン主演
@TOHOシネマズすすきの


セプテンバー5

2024年ドイツ
ティム・フィールバウム監督
ジョン・マガロ主演
(ピーター・サースガード共演)
@TOHOシネマズすすきの


トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦
2024年香港
ソイ・チェン監督
レイモンド・ラム主演
@サツゲキ


名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN
2024年米国
ジェームズ・マンゴールド監督
ティモシー・シャラメ主演
(エル・ファニング共演)
@ 札幌シネマフロンティア


教皇選挙
2024年米国・英国
エドワード・ベルガー監督
レイフ・ファインズ主演
@札幌シネマフロンティア





国宝
2025年日本
李相日監督
吉沢亮主演
(横浜流星共演)
@ 札幌シネマフロンティア・TOHOシネマズすすきの・サツゲキ


シネマ歌舞伎 京鹿子娘二人道成寺
2006年日本
坂東玉三郎・尾上菊之助主演
@ユナイテッドシネマ札幌


入国審査
2023年スペイン
アレハンドロ・ロハス& フアン・セバスチャン・バスケス監督
アルベルト・アンマン&ブルーナ・クッシ主演
@札幌シネマフロンティア


プロセキューター
2024年香港・中国
ドニー・イェン監督
ドニー・イェン主演
@札幌シネマフロンティア


プリンス:サイン・オブ・ザ・タイムズ 

Prince: Sign 'o' the Times
1987年米国
プリンス監督&主演
(シーラ・E共演)
@ ユナイテッドシネマ札幌





2025年の劇場鑑賞作でトムクルのM:Iや
オスカーを獲得したアノーラとか
何かと物議をかもしたサブスタンス
超絶カッコ良かったブラピのF1ではなく
上記の10本を選んだ理由は

・予想を裏切られた
・目からウロコがポロッと落ちた

・メッチャ楽しかった

・全く想定外の着地
・鑑賞後、何日も浸った

こんな個人的な理由からで

なお、新作ではないので選から外した
『落下の王国 4Kデジタルリマスター』と
『アマデウス4Kレストア版』は
何度も劇場に足をはこびたくなる名作であり

もし、

新作以外は一番大きなスクリーンで上映出来ないと言う縛りが無いのならば
一日に何度も大画面で上映するアニメ作品の1回を
不朽の名作に譲ってもらえないだろうか?






【配信・DVD鑑賞10本】劇場鑑賞見逃し・DVDスルー作品
※鑑賞順

丘の上の本屋さん
2021年イタリア
クラウディオ・ロッシ・マッシミ監督
レモ・ジローネ主演
💻アマプラ



フランクおじさん
2020年米国
アラン・ボール監督
ソフィア・リリス&ポール・ベタニー主演
💻アマプラ


アイズ・オン・ユー
2023年カナダ・米国
アナ・ケンドリック監督
アナ・ケンドリック主演
💻Netflix


ダンサーイン Paris
2022年ベルギー・仏国
セドリック・クラピッシュ監督
マリオン・バルボー主演
📀GEO


コット、はじまりの夏
2022年アイルランド
コルム・バレード監督
キャサリン・クリンチ主演
📀GEO


7500
2019年ドイツ・オーストリア
パトリック・ヴォールラス監督
ジョセフ・ゴードン=レヴィット主演
💻アマプラ


市民捜査官ドッキ
2024年韓国
パク・ユンジュ監督
ラ・ミラン主演
📀GEO


セキュリティ・チェック
2024年米国
ジャウム・コレット=セラ監督
タロン・エガートン主演
💻Netflix


FALL/フォール
2022年米国
スコット・マン監督
グレイス・カリー&バージニア・ガードナー主演

(ジェフリー・ディーン・モーガン共演)
💻Netflix


FEMME フェム
2023年英国
サム・H・フリーマン&ウン・チュン・ピン監督
ネイサン・スチュワート=ジャレット主演

(ジョージ・マッケイ共演)
📀GEO






劇場鑑賞を逃したことを
改めて後悔したのは
「ダンサーイン Paris」と「コット、はじまりの夏」

そして「FEMME フェム」
狂犬みたいな男の純情に
思わず、やられた‥と、呟いてしまった
サツゲキの小スクリーンへの急な階段は
足の悪い私にはハードルが高くて敬遠してしまったけれど
上映期間中に観て、

他の人のHOTなレビューも読んでみたかった


今年も、多数派が絶賛する作品よりも
自分自身の予想が裏切られて
悔しくも嬉しくなってしまうような作品を

1本でも多く観て

書き留めて行きたいと思う

勿論、多数派が支持する『国宝』の
IMAX(1/16〜)やDolby Cinema(1/23〜)上映も
心から、楽しみにしているけれど






※2026/1/2 15:30追記

スイマセン、

1本原稿からの転記漏れが有り、

配信鑑賞に「丘の上の本屋さん」を加えてます🙇‍♂️



🎍本年もよろしくお願い致します🎍

年明け、1本目に何を観ようか
元旦からホラーやドロドロしたドラマはちょっとねぇ、と
Netflixやアマプラを眺めている内
そう言えば、上野の双子パンダ達が
今月末に中国に返還されちゃうんだよなぁと思い
アマプラで『私の親愛なるフーバオ』を観てみたら
年始からボロ泣き😢




韓国の動物園で初の自然繁殖で生まれたパンダのフーバオが
中国に返還されるまでの3ヶ月を追ったドキュメンタリーで
主役は、彼女を4年近く育てて来た2人の飼育員のオジサンたち

日本と同じように
一頭目の初自然繁殖の後に双子パンダが生まれた韓国
まるでシャンシャンが中国に返還された経過を追っているようで
見ていてちょっと切なくなる


こちらは返還前のシャンシャン👆



飼育員さん2人は、それぞれ表現の仕方は違っていても
我が娘のようにフーバオに愛情を注いでいた

返還の準備に向けて、ひたすら懸命に働く事で
避けられない別れに動揺する気持ちを紛らわせていたけれど
とうとう“その日”は来てしまう






年配の方の飼育員さんのお母様が
フーバオの旅立ちの時期と重なって他界してしまい
どうなるのかと案じながら見ていたら
通夜の翌日にフーバオに付き添って中国に向かっていた


作り物では無いドラマが、
それぞれのオジサンの感情の発露が、
コロナ禍の最中に生まれて
「幸福を与える贈り物」=フーバオと名付けられたパンダを巡って
家族の絆や相手の幸せを願う気持ちは
人間とか動物を超えるものなんだと胸に落ちて来た





「フーバオの一生が、お菓子のように甘くて楽しいものでありますように」と
キャンディを模したおやつを作っていたソン飼育員さん
一頭一頭の個性を愛し、何がその子にとって
一番の幸せかを考え抜いて前に進むカン飼育員さん

日本からパンダがいなくなってしまうと
単純に寂しがっていたけれど
コロナ禍で荒んでいたあの日々を癒してくれた
彼らの本当の幸せを考えた事は無かった気がする





シャオシャオ・レイレイ
ありがとうね🩷

先月、40年ぶりにスクリーンで映画『アマデウス』を観た(4Kレストア版)




おそらく、この作品を初めて観る人は
「本当にこれが40年前に撮られた作品か?」

と驚くのではないだろうか
今観ても少しの古臭さも感じさせず、

むしろ斬新にすら感じる
3時間という上映時間が一瞬で過ぎ去った

(この体感時間は、ちょうど『国宝』を鑑賞した時と重なる)


できることならば、公開当時と同じように
市内で一番大きなスクリーンでこの感動を味わいたかった


※注意:この先、映画『アマデウス』の核心的なネタバレと
『国宝』のチョイバレを含みます。
これから白紙の状態で両作品を楽しみたい方は回避して下さい





恥ずかしながら、私がこの映画『アマデウス』を初めて観た時、
「私たちは皆、サリエリなんだ」とショックを受けた
どれほど足掻いたとしても、
モーツァルトのような真の天才にはなれない
一生、圧倒的な才能を持つ者に憧れ、
羨みながら生きていくしかないのだと、
絶望に近い気持ちを抱えた


今思えば、その当時自分にも
「絶望するほどの芸術的才能のカケラがある」
と思っていたこと自体が、若気の至りだったと思う





「お父ちゃん、神さんに、
ぎょうさんお願いごとするんやなぁ」

「神さまと話してたんとちゃうで、
悪魔と取引してたんや」

映画『国宝』の中で、主人公の喜久雄は

娘にそう答える


自身の秀でた女形の芸で、
由緒ある歌舞伎役者の血筋の息子・俊介を退かせたにも関わらず、
喜久雄はさらに貪欲にその道を極めることを望み
「他には何も要らない」と呟いていた

私と同様、

久しぶりに『アマデウス』を観た人々のレビューの幾つかに
『国宝』との対比を挙げている記事が多く見受けられた





幼少の頃から芸を叩き込まれ、
その身に染みついた歌舞伎役者は
舞台に上がれば自然と身体が動き、
生まれ持った家柄の良さが滲み出て、
品よく華やかな踊りを披露することはできる

そして皮肉なことに、彼らは誰よりも、

その「芸の違い」が良く分かってしまうのだ
二人並んで舞台に立ち、

競い合っていた時には気付かなかった決定的な才能の差
それを初日の『曽根崎心中』の舞台に立つ喜久雄の姿に見せつけられて、
俊介は思わず劇場を飛び出した
これは、サリエリがモーツァルトの非凡さを目の当たりにして
愕然とした瞬間と重なる

類稀な才能に焼け付くような嫉妬を覚え、
密かに手を回してモーツァルトのオペラ作品の上演期間を切り上げさせておきながら
結局は、全日程の舞台を観劇せずにはいられなかったサリエリ
そこが逃げ出した俊介との違いかもしれないが、
この愛憎こもごもの姿を、果たして誰が笑えるだろうか。





こうして年を経て『アマデウス』を観直すと、
もしかしたらサリエリは、

最高にラッキーな奴だったのではないか?
とさえ思えてくる。
瀕死のモーツァルトから口述で譜面に
「レクイエム」を記して行く場面で
二人きりの空間に、荘厳な葬送曲の音符が飛び交っていた
あの奇跡的な時間

弦楽器が奏でる底知れぬ不気味な予兆と、
天上から舞い降りてくるような微かな歌声

サリエリは、誰一人として他に

耳にすることがなかったであろうその曲に
真っ先に触れたのだ
自分の指先がそれを書き留めていくという行為に
無常の喜びを感じずにはいられなかったのではないだろうか




モーツァルト自身の中では、既にその曲は完成しており
それをただ、自分が「取り出して」行くだけ
しかし無情にも、その完成は叶わなかった
明け方、モーツァルトの妻がサリエリから
書き掛けの譜面の束を乱暴に取り上げ
ガラス棚に放り込んだ時、

絶望するサリエリの隣で
モーツァルト自身の時間は永遠に止まってしまったのだ

彼の亡骸が名も無き人々ともろともに
共同墓地の穴ぐらに投げ込まれ、
容赦なく石灰を撒かれる場面は衝撃的だ
かつてサリエリが神を呪うほどに嫉妬したモーツァルトの肉体は
無惨に地の底に堕ち、その魂だけがどこか遠くに運ばれて行った





『アマデウス』の中のモーツァルトは
せっかく神に選ばれたにもかかわらず
その才を自覚することなく浪費した報いを受けたようにも見える


幼少の頃から、彼の天才ぶりは人々に祭り上げられ
父親に導かれるまま各国の王宮で目隠しで演奏した
大人になっても酒場でリクエストに応えて胴上げされ
上下左右逆の姿勢のまま悠々とピアノを弾いてみせていたモーツァルト

軽薄で下品な笑い声や、
知性の欠片も感じさせない不躾な言動さえも
全てを許されて人々の称賛を浴びていた
ただ残念なことに、世間の人々は彼とサリエリの真の差を

理解することはなかった
ただ一人、サリエリ自身を除いて



劇中、モーツァルトの曲のワンフレーズを味わう時の
恍惚としたサリエリの表情や
迷いのない筆致に茫然とする様子にガイドされて
私たちは耳慣れたクラシック音楽の
真の素晴らしさを再評価することができる
映画『アマデウス』とは、

そうした「違いのわかる凡人の目を通して

天才を味わい尽くす」作品だったのだ


音楽でも、絵画でも、あるいはスポーツでさえも
天才と呼ばれる一握りの人物の異次元の活躍と
自分自身との埋めがたい差に苛まれながらも
私たちは彼らに魅了され、目を離すこともままならない。

そして、忘れてはならないことは
真に天賦の才を与えられた者は、
決してその才能に胡座(あぐら)をかくことはない
彼らは、見た目はまるで優雅な水鳥のように人々の期待に応え続ける
水面下で、どれほど必死に水を掻き続けていたとしても――