(ユノSide)
リハーサル中
他の組のチェック中も
客席やステージの側にはさまざまなグループのメンバーやスタッフが入り乱れてそれぞれが雑談したり、忙しなく動いたり
様々な声が飛び交って活気に満ち溢れていた
俺はそんな様子をセットの段差に腰掛けて遠巻きに眺めていた
ステージの脇で仲良しの他グループメンバーと無邪気に戯れるチャンミンを見つけて仔犬のじゃれあいのようなその遊びの様子に目を細める
慣れ合った2人暮らしの中では決して見られない
屈託の無いあの笑顔
見ているだけで心がポカポカと温かくなる
「ねぇ、ユノってばさっきから一人で何見て笑ってるの?」
同じ歳だけど、事務所では先輩にあたる付き合いの長い女の子が僕の二の腕を人差し指でつつきながら話しかけてきた
「別になにも」
笑いながらはぐらかすも
「あぁ、あなたの弟じゃない」
視線の行き着く先を見つめながら僕の隣にヒョイと腰をおろした
弟…ねぇ
「なぁ、チャンミンのことどう思う?」
「どう…って?」
チャンミンはチャンミンでしょ?そんなニュアンスで不思議そうに僕を見上げる彼女に続けて問う
なんか最近変わったこと無い?
「う~ん…ていうかあなたが一番良くわかってるんじゃない?
それとも何かあった?」
「別にそんなんじゃないんだけど
あ、でも最近チャンミン変なんだ
こないだなんか
汗だくでうなされたし…」
時々物憂げな顔で何か感じとって欲しそうな時が…ある