手術のことから今回は離れます

葬祭業者で働いています。
コロナが流行し始めた頃から、社内で通達がありました。

感染症で亡くなった方に関してです。

通常、亡くなった方は病院から会館に運ばれます。
その後、ご遺族のご希望により進めて行きます。
大体は棺にお花を入れたり、最後に触れ合ったりしてからお別れをします。

が、今回のような得体の知れないウイルスなどで亡くなった場合。
病院ですぐに特殊な加工をされた袋にご遺体を入れられてしまいます。(稀に顔が見えるように窓がついているものもありますが、ほぼありません)
その後、その袋のまま、棺に入れられてしまいます。棺をそこから開けることはありません。

通常は亡くなってから24時間経たないと火葬はできません。ですが、感染症の場合は24時間経たなくても火葬できます。

火葬場には業者、親族含めて5人までしか行けれません。(県にもよりますが)
火葬後は炉を消毒します。

遺骨がご遺族の元に戻り、葬儀となります。


こんな悲しい、寂しいお別れなんて考えたくもありません。

感染が起こりそうな場所へ分かっていてもでかけたり、自分はかからないと思っていたりするかもしれません。
ですが、もし家族や親しい人がかかり、万が一亡くなったら?
悲しいお別れです。

この仕事に関わるまで、こんな最期があるなんて知りもしませんでした。

志村けんさんが亡くなったことで、少しでも何か感じる方が増えることを願います。
ご冥福をお祈り申し上げます