今でこそ、飛行機に乗れるけれど…

 

2024年5月26日(日)

 

 

 

 

 

会社勤めをしている時は、出張が多かったのでよく1人で飛行機に乗っていた。気圧の変化で飛行機が揺れるのが苦手だったけれど、仕事の時は悪天候の日でも乗らないといけない。

いつからか、飛行機に乗る出張に負担を感じて会社を退職した。

 

 

 

以降は、めったに飛行機に乗ることはなかったけれど、海外旅行だったか、国内旅行だったか、何がキッカケだったのかは分からないけれど、飛行機に乗ることに強い緊張感も持つようになった。

 

 

飛行機のドアが閉まった時の逃げられない恐怖心、飛び立つ前の「ゴォォー」という音、機体が浮き上がる気持ち悪さ…。

方向転換するときの機体の傾斜。

 

 

夫からは離陸の7~8分と、着陸の7~8分が事故が起きやすい時間と聞いていたので、いよいよ緊張。墜落するんじゃないかと手のひらに異様に汗をかく。

 

 

「何かあった時どうやったら助かるかを考えているの。おかしいでしょう?」と、

 

 

笑いながら、内科医に話したら「デパス0.5mgを飲んだらどうか。」と提案された。

初めて飲んだ時は、薬がよく効いた、効きすぎた。深い眠りで、着陸でタイヤが地面にタッチしたあの衝撃にも動じず、うとうとしていた。

 

 

薬に慣れてからは、そういうことはないけれど、飛行機を降りてからも足元がフラついてしまうのが難点。
できる限り薬を飲まなくても済むように、夫が天気予報図を見て、飛行機が揺れない日を選んでくれるようになった。
 
 
悪天候のフライトを極力避けることで、デパスを飲む頻度は、ほとんど無くなった。

でも、飛行機に乗る時は、ポケットにデパスを忍ばせておくのが、私の精神安定。

 
 
 
 

今は、以前ほどの恐怖心はなくなったけれど、

今でも気流の影響を受けやすい小型のLCC、目的地に到着してからなかなか降りられないLCCは無理。

機内の換気が悪く呼吸がしずらくなったことがあり、LCCのある特定の会社の便は乗れなくなった。

 

 

JALやANAは、目的地に着いたらすぐに降ろしてくれるので安心。また羽田⇔沖縄は大型の飛行機だから揺れも感じにくい。それでも座る席は「外が見えない通路側の席」。最近は、飛行機の揺れが予想される時はアナウンスしてくれるので、薬を飲む、飲まないの判断ができて助かっている。

 
 

 心療内科に行ったわけではないので診断名は付かなかったけれど、他の人の体験談から、あれは軽いパニック障害だったのかもしれないな…と。かれこれ6年以上前の話。

 

 

 何かに対する体の防御反応の1つなのだろうけど…昔は「不安神経症」と言われていたそうで、「パニック障害」と命名されたのは1980年になってからのことらしい。

 

 

個人的には、「不安神経症」のが分かりやすいし、受け止めやすいかな。


 

※ 後で調べたら、 飛行機に乗ることが怖いのはパニック障害の「広場恐怖症」というらしいです。