標準治療を受けられなくなったら、患者は捨てられちゃうの?

 

 

2024年5月12日(日)

 

 

 

軟部腫瘍(骨・皮膚・臓器を除くがん)は10万人に数名という「希少がん」と言われる。

放射線や抗がん剤が効きにくく、腫瘍を切ることで延命していく。「薬がない=治療ができない」というのは、余命宣告を受けたのと同じぐらいショックが大きい。

 

 

外科から考えれば、腫瘍切除したあとは、やることがない。

私達の主治医もそのように言っている。

 

 

 

ただ、同じことを伝えるのでも、気持ちの入った言い方であれば、患者は怒ることはないと思う。不誠実さに怒りを覚える。



(オレ様は忙しい) あなたのがんには標準治療がないから、好きな病院へ行け。」なのか

「抗がん剤や放射線は効きにくい、再発しやすいがんだけれど、見つかった時は切れば良いから。経過観察は地元でやっても大丈夫だよ。 (その時はまた面倒を見るよ)

 

 

なのかで、患者との信頼関係が強くなることもあれば、壊れることもある。

患者が無理をして、不誠実な人のご機嫌を取る必要はないと思う。将来的には不幸になると思う。

 

 

名医図鑑に載っている医者よりも、一緒に病気のことを考えてくれる名もない医師の方がきっと幸せ。

 

 

夫の場合は、脂肪細胞のがんで低悪性のがん細胞 (後腹膜脂肪肉腫 高分化型)だった。

低悪性ということは、自分の正常なカラダの組織に近い。薬がないのも分かる。再発もゆっくりなのではないか…。

標準治療がないのであれば、自分達である程度、自由に行動しようと思っている。治療方法を患者が探したってよいわけだ。

 

 

がんの悪性度が低いのであれば、勝てる確率も少しはあるのではないだろうか…。

崩れた体内のバランスを、正常に近づければ再発を遅らせることができるかもしれない。

私の個人的な考えは、5年に1度ぐらいの再発だったら、ダンスをしながら闘病できるかなと考えている。

 

 

75歳で初回手術

80歳で再発

85歳で再再発

90歳でダンス引退、そろそろ日本国から天国へ移住の準備。

 

 

医師のサラリーマン化、政治家のサラリーマン化、学校の先生のサラリーマン化…、続く後世もサラリーマン化教育を受ける。

患者側からの訴訟を警戒して、医師もサラリーマン化するのかもしれないけれど、警戒心丸出しの医師とは信頼関係は築けないなー。

 


私ね…、今、婦人科の女医さんにそれを感じていて悲しいなーと。もともと顔に表情が出ない人だったけれど、10年前は笑うこともあった。10年ぶりに行ったら鎧兜(よろいかぶと)身を包んでいた。何かがあったんだろうけど…、、「一緒に歳をとっていきたいお医者さん」ではなくなってしまった。