[退院] 喜べない退院、栄養失調で帰ってきた
 
 

2022年2月19日(土)

まだ初回手術…、がんの手術が終わって、
体力がある状態で退院してくると当たり前に考えていた。
しかし…、健康時の状態を”10”とすると、
退院時は、”2”ぐらいの状態まで体力が落ちてしまった。 

 

 

喜べない退院 栄養失調で帰ってきた

 
2/1(火)に後腹膜脂肪肉腫(約23×13cm)の手術を行った。3週間の入院を経て今日退院。当初はタクシーと電車で乗りついで帰ろうと思ったが、親族の協力で、病院から家まで車で送ってもらうことができた。これで来週の外来の体力を、少し温存できたと思う。
53kgあった体重は、現在44~45kg。8kg痩せて帰ってきた夫の姿をみて、ショックが大きかった。
 
幼少期から、白人世界で生きてきたので、和食が難しい。ドイツパンにチーズが食べられたら…食べることに積極的になれたと思う。
 
食事の味付けに、化学調味料や香料などを使った、病院食は胃が受け付けない。コンビニで販売している商品で食べれそうなもの(カロリーメイトやチョコレート)があるとお願いしたが、却下された。
 
ここまで体重が落ちたら、栄養バランスよりも、”何が食べられるのか”を探すことの方が先決だと思う。
 
病院管理下の元での患者の”これなら食べられるかも”提案も虚しく、さらに、数日経過、栄養失調が進み、胃は、食べ物全般を受け付けなくなっていた。
飲み物によっては、一口飲んで吐いてしまうほど…。
 
これじゃ、摂食障害の拒食スタートだ。昔の自分を思い出す。 まずい!
 
夫の体型は、実家で終末期の祖母の面倒を見たときの体形に近い状態。
死をよぎらせる体型に絶句しました。
 
夫の終末期になった時の姿は、直視できない!気が動転してパニックになると思っていたが、
今回の栄養失調の姿を見て、最後を迎えるときはこういう風に弱っていくのだなと…いつか訪れる死を受け入れる覚悟が少しはできた気がする。
 
ずっとこの状態では、がん細胞が優位に立ってしまうので、ともかく少しでも口から入れられるものを増やしたい。
 
■健康状態(主治医報告用)
2/19(土) 体重 45kg
生きる気力を失いかけている。あと数日帰宅が遅かったら、一線を越えた気がする。
顔に表情がない、目もうつろ。1日、2時間の昼寝が必要。
 
 
■ 便秘経過観察(主治医報告用)
 
  • 2/19  昨日の18:30頃、便秘薬を飲んだ。5回ぐらい排便をしているが、
    できった感じがしないとのこと。
  • 2/20 処方どおりに薬を飲んでいるが、お腹が張り出している。
    浣腸もやってみたが、便がわずかしか出ない。
  • 2/21 ガスばかりが出ている。
  • 2/22 朝と夕に排便あり。腸の位置がわずかに落ち着いてきた気がする。
 

 

私は 耳鳴りが増幅】
 
夕寝をしていた時に、今まで聞いたことがない耳鳴り。
消防車のサイレンのような音。最初はサイレンかと思ったら、自分の耳鳴りだった。
夫が帰ってきた当日から、自律神経が…。まずい。
 
食事を一緒に食べようと思ったが、一緒に食べているときに、「あれは?」「これは?」「あれどこいったっけ?」…と、私の食事が落ち着かない。相手は病人ではあるが、相手のペースに合わせすぎると、自分のリズムが崩れてストレスが蓄積し、いつか相手との不協和音が生まれると思う。
 
「食事の時は食べることに集中したい。」は譲れない。
 
相手が食事をする時は、自分はお茶や漢方を飲みながら、「あれは?」「これは?」の質問に対応し、椅子から立ったり座ったりと、ながら作業をしてもイライラしない状態にする。
 
相手が食べ終わってリラックスしている時に、自分の食事をする。(食事メニューは同じ)
相手が落ち着くまでは、少しの期間このリズムで食事を取ろうと思う。
 
 

 

 

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