第2章|後腹膜脂肪肉腫[初回手術]
2022年1月30日(日)
手術まであと2日。
明日31日(月)は、麻酔科受診予定。
付き添い同伴で受診できるとのこと。
【入院3日目 重い症状の方が多い肝胆膵臓病棟】
夫が入院したのは、1月28日(金)。入院病棟は、肝胆膵外科。
土日は病院が休みのため、検査もなく暇とのこと。
入院した後の健康チェックなどが手術直前までゴタゴタしたのを考えると、週末の入院でなく水曜日あたりの
入院の方が良かったのではないか…と言う気がする…。
毎日のように泣き声が聞こえてきてくるらしい。家族との電話の内容も、自分が死んだ時の会社の運営であったり、相続の話であったり…、余命の話がほとんど。会話の内容が全部聞こえてしまうので、夫も辛いとのこと。
自分も暗い雰囲気に飲み込まれそうになる…というか飲み込まれて、将来を暗く考えてしまうとのこと。
土日の何もやることがない時間は、パソコンで自分のCT画像を見ながら、肉腫がどの臓器まで巻き込んでいるか見ている。
(夫は医療関係者ではないが、CT画像を少し見れる。)
「腎臓だけでなく、副腎も巻き込んでいるように見える…。
元気に動けるのは2年ぐらいなのかな…と。
”生活の質”をかなり落とし、命があるだけで良いと考えれば、、
5年は生きられるのかもしれないけれど…。家族の負担を考えると…それもなぁ。」
※ 結果的には悪性度の低い脂肪肉腫だったので、術後2年経過しても元気に暮らせています。
私に、1日複数回、電話がかかってきて「副腎を残すか残さないか」を相談される…。
残念ながら、私は医療知識のないので、ネットで副腎の役割をネットで調べて伝え、「腎臓と同じく副腎もスペアがある。」ぐらいのことしか言えない。
肉腫がどこまで臓器を巻き込んでいるかは、結局は開腹手術をしてみなければ分からない。
「臓器を残すか、残さないか」で判断に迷った時、患者によっては残して欲しいという人もいるだろうし、切除して欲しいという人もいる。主治医に「自分がどうしたいか」を手術当日までにハッキリ伝え、あとは医師の”職人の勘”にゆだねたいとのこと。
【ひとり留守番③:生活が乱れ始める】
私はもともと、食事量が少なく”食”にあまり興味があまりないので、
人と楽しくお喋りをしながらでないと食事が進まない。。
1人だけだと、食事内容も粗雑、「具のないラーメン」、「具のない焼きそば」…。
お皿に料理を綺麗に盛り付ける必要もないので、紙コップ・紙皿でいいかな…と。
生活も昼夜逆転生活。
静かな夜に、「後腹膜脂肪肉腫」に関するサイトを見ている。
長時間パソコンに向かっているので、眼精疲労が強く出ていて、頭が痛い。
起床時は目覚めが悪く、体が重だるい。今日は特に絶不調かな…。
天気が良いから、太陽の光を浴びて気分転換をすれば、元の生活リズムに戻せるのだろうけど、
頭痛が…。また、布団に入って2度寝。起きたら日が暮れていた。
買い物…に出かけないと…。明日でよいか、面倒だ。
「ああ、こういう生活のリズムの乱れから、ゴミを出しを忘れたりして家がどんどん汚くなり、
汚くなってきたことに麻痺して、ゴミ屋敷やセルフネグレクトはスタートするのだな…」。
自分が、老後一人暮らしになった時が怖い。
(4)手術前 [入院3日目] 腎臓と一緒に、副腎まで切除するか悩む… おわり
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