海外勤務の会社の後輩が一時帰国するというので、久しぶりに会うことにしました。

 

彼は20年程前に私がプロマネをしているプロジェクトで、プロジェクトの立ち上がりから完工まで担当してもらった後輩です。

物事に積極的に取り組んで、しっかり自分の意見も言い、客先や役所や地元にも丁寧に対応し、客先や役所、同僚、協力会社の人からも信頼を得ていました。

 

3年程前に、海外事業をおこなっている親会社の部署に、所属する会社でも将来の海外の事業展開を見据えて研修に出そうということになり、公募をしたところ彼ともう一人が選ばれて、単身で海外赴任しまた。

会社では、2年が経過したところで研修生の入替をしようと新たに公募したようですが、手を上げる人はなく、一人は帰国し彼だけは残りました。

今回、家族も一緒に赴任するために一時帰国をしたとのことでした。

 

私が会社を辞めてから早7年が経過し、久し振りに会った彼は以前に増して逞しくなっていました。

私も29歳頃海外プロジェクトの経験がありますが、そこでの日本人相手とは違う仕事環境や言葉の問題や今までとは違う仕事や生活環境など、大変な思いをしました。

肉体的にも精神的にもきつかったという思い出しかありませんでした。

しかし、彼は3年強勤め、更にもう2年やろうとしており、その肉体的・精神的な強さに感服します。

当時の私は甘い考えのところがあり、会社時代の後半のような強さが当時あったらもう少し捉え方が違っていたのかなと思っており、彼は既に強い自分を持っているんだなと思いました。

 

飲み会には私が海外プロジェクトに行った時に一緒で、私が今まで担当したことがない部署が異動になった際の唯一の知り合いで色々助けてくれた人も参加しました。

会社を辞めてから思うのは、現役時代には気づかなかった後輩たちの暖かさです。

 

話しの中で、別の後輩の2人が部長になっていることを知りました。

現役時代、がんばっている当時若手の人たちが上に上がって欲しいと思い、何とか上に上げられないかと思っていましたが、ようやく花が咲き始めたようです。

他の人たちにもどんどん続いて行って欲しいし、部長で終わりではないのでもっともっと上に行って欲しいと願うばかりです。

会社は経営ですので管理が必要ですが、地に足がついた業務が根底にあってそれを地道に実行しそれを支える上司がいてこそ、社員がやりがいをもって働ける夢と希望のある会社になると思います。

 

そうした後輩たちがより良い会社を作ってくれることを願っています。