昨日、第2回の 「地域経営工学特論」 の授業がありました。

 

内容は、「地域マネジメントの特徴/マネジメント・サイクル」。

まちは、① 維持管理・運営が必要 ② 時代に合わせて更新が必要。

そのためには、(1) 環境をよくするためのマネジメントが必要で、それを行うためには、(2) マネジメントサイクル(PDCA)をまわし、それをまわすためには、(3) マネジメント組織が必要。という内容でした。

(PDCAは会社時代絶えず言われ続けた言葉であったり、これを回すのに苦労していました。)

 

この授業で面白かったのは、最初に、ある街の 「駅に向かう商店街」 と 「駅の高架下」 の写真を見せられ、「何が違う?」 という質問。

学生は、狭い・広い、建物がある・なし、明るい・暗い、・・・など順番に回答し、僕の番では 「駅に向かう商店街は歩道で人が中心で、駅の高架下は道路で車が中心。」 と回答。

先生の答えは、「駅に向かう商店街には空間があり、駅の高架下には空間がない。」 でした。

 

空間?

 

僕の前の大学時代の土木工学科では、構造・水理・土質・交通などが中心でした。

今では、土木工学科という名称自体が残っている大学も少なくなり、環境〇〇科などに変わって来ていますが、英語では、Civil Engineering と言い、この言葉は大好きな言葉です。

土木は、鉄道・道路・橋梁・トンネル・港湾・空港・河川・ダムなどの構造物の計画・調査、設計、施工、維持管理を目的としています。

そのため、僕の今までの経験では空間という概念は全くありませんでした。

(これは僕だけであり、全ての土木屋がそうだとは言えません。)

 

そういった意味において、建築では、「空間」 を大事にするということが今回の大きな発見でした。