玄関に巨匠が出迎えてくれた。
その時点でびっくりなんだけど・・・
2階に案内された。
天井は吹き抜け・・・音が広がる感じがわかる。
挨拶をすませ、神戸からのささやかなお土産の「いかなごの釘煮」を手渡すと、「ありがとう」とにこやかに受け取って、階下の奥様に渡しに~。
なんか普通な感じのおじさま。
その後「MUSE」さんに寄って新しいギターを試奏してきて、今日持参したギターよりも新しいギターに心惹かれたことを話し・・・
そしてギターを見てもらった。
とても楽しそうに「これはルーマニアス プルースを使ってる。スタンウェイのピアノに使う木で、この時期に2年間だけ使った素材だった」とか、いろんな話をしてくれた。
「これをいくらで手に入れたの?」と加納氏。
MUSEでも聞かれた。
「○万で」
「これ○万は安いよ。」加納氏。
MUSEでは
「高い買い物だね」といわれた。新しいギターの売り手はきっと誰でもそう言うだろうね。
「70代になってもも進化することを惜しまない加納氏」MUSE店主。
確かに新しいギターは、系統は48年物のギターと大きくは変わってない気がするけど、いろんなところに現在のギターとしての完成度の高さを感じた。ギターのパワーがあって音がとても深いし。
新しいクラッシックギターは音がある意味完成ではない。使いながら開く・・・ところがたくさんある。最初からもちろん良い音なんだけど深みが増すごとにいろんな変化を見せるようになる。
しっかりと作られた楽器なら弾くごとに本当に音が変わって深みを増す感じが手に取るようにわかる。ギターと弾き手のお互いの癖みたいなものをどちらもが読み込むと、とても良い変化が現れる。その一瞬一瞬の変化を聴けることも、新しい楽器の醍醐味みたいに思う。
古いギターには経年で変化をして、素材の木の成熟とかを経てできてくる音がある。
今回手にした48年経ったギターも言葉にどう表現したらよいのかワカラナイ・・・でも、素敵な音がするのだ。家にある、「田村廣ギター」もとても深い音がする。人間も楽器も生きてる時間でしか成長できないものがあるのかも知れない・・・と思わせてくれる。
長い時間加納邸にお邪魔してたように思える。
途中奥様が珈琲を持って二階に来られて手土産のお礼を言ってくれたり・・・。
加納氏は「ギターはショートスケールが良い。親父の代からずっと作り続けてきてるからしっかりと鳴るギターが出来上がっている」そう言って・・・「娘のために作ったギター、610mmスケールがあるから弾いて御覧なさい」
「何年か前に展示会があってそのときに表面板に傷付いたんでゴルベ板張った。そのおかげでゴルベ板試せた」笑いながら。
その場でとうちゃんごっつい緊張
うまく弾けないっていうか、いつもの音が出ない。
加納氏は610mmのショートスケールのよさをこう語った。
「無理に長い650mmで弾いて10回に1回しか弾けない曲なら、610mmで10回に5回弾けるほうがいいでしょう?」
「うちのギターは610mmでも音に自信がある。何人かの先生が奥様用にとかった610mmを自分で弾いてる。」
加納氏「ギターを買うときは最低でも半日は弾きなさい。そうじゃないとギターがわからない。」
いろんなお話を聞かせてもらって・・・最後に
加納氏「これ貸してあげるから、しばらく弾いて610mmにするか630mmにするか決めたらいい」
ええ・・・貸してくれる??
うそ~
本当なの?
お借りしていくことが決まった。
MUSEによってきたことがよかった?のか??
話の中でとうちゃんの人柄がわかってもらえたのか・・・??
加納氏「これも(48年前のギター)手元に置いて置きなさいよ。これは良いものだから。」
そう一言付け加えてくれた。古い「田村廣」を私が持ってる話も出たので、
加納氏「奥さんのギターにしたらいい」
これで気持ち決まった。
のりぴ「そうします」
とうちゃん「・・・」
数ヶ月加納氏のお嬢さまの使った610mmのギターを借りることになった。
その後帰りに表まで見送りしてくれた加納氏・・・。
すごく濃くてすごく深い時間をすごさせていただいた。
帰りの車で・・・
とうちゃん「わしは新しいギター買うお金でいっぱいいっぱいだから、手元のギター(48年前の)の支払いは手に負えない」
のりぴ「私が買う」
そんな訳で「田村廣P-50」は手放すことになった。まだ、半額ぐらいしか私の貯金無いし・・・。
でもね、加納氏の人柄と、楽器に惹かれた。
これも『出逢い』なんだよね。
そうゆうわけで、今我が家には、加納木魂さんのギターが2台ある。
日々悩んでるとうちゃん。
古いギターの音もよし。
610mmの弾き易さもよし。
とりあえず、とうちゃんの資金繰りができるまで「TERASAKI NO.4」と「加納木魂48年前の・・・」でがんばってもらおう。
そんな訳で・・・
出逢った『加納木魂ギター』
5月12日(日)のダイヤ通り音楽祭で2曲だけのステージですが「つばめ」復活したいと思うのでこの日に30年ぐらい経った610mmのNO.20の音お聞かせできると思う。
610mmだからって侮れませんよ。
すごいですよ。
ちっさいギターの音ではありません。
楽しみ