市場の1日の流れや注文方法などを
お話しします。

株式市場(相場)は午前中は9時から11時まで、
午後は12時半から3時までです。
この時間内に注文を出します。
売買が成立すれば、
証券会社より数日中に取引報告書が送付、
もしくは電子交付されます。
入金は売買成立
(約定:やくじょう)日を含め3
営業日以内に行います。
購入の場合、
入金は注文前に求められることもあります。
株券の受渡は約定日を含め3営業日になります。
と言っても今は電子化されてるので、
実際に株券を受け取ることはありません。

表には銘柄と単元株数が、
裏には歴代その株券を持ってた方の
署名がしてありました。






今だと個人情報漏れ漏れだと
言われてしまいますね😅
20年前くらいまではそれが普通でした。
大きさもまちまちですが、
A5サイズくらいのものが多かったです。
株券を引き出した場合は信託銀行で、
名義を書き換えないと
自分のものにならない(配当がこない)ので、
電子化されたことでその手間もなくなり、
随分と楽になったと思います。

電子化される前は現物(げんぶつ)で
持たれる方も多かったです。
他人に資産を知られたくないなど
理由は様々でしたが、
火災や盗難を考えると
自宅保管はかなりリスクが高いと思います。

「株券自宅にあるなら危ないから
預けてくださいね〜。」
ってお声がけしてました。

株式を注文する際は
証券会社に
銘柄(証券コード)
株数
値段
(指値:さしね)
値段を決めずすぐ売買を希望するなら
成行(なりゆき)
売買の別
複数の市場で上場している銘柄は
市場の指定(東証、大証など)…
市場によって出来高が違う
注文の有効期限(今日限り、今週限り)
(基本的には最大はその週限りに
しているところが多いです。
翌週にまたがる場合は
改めて注文をいただきます。)
を指示します。

例えば
ソフトバンク 100株 1960円
買い 東証 今日限り

どれが漏れても注文ができないので、
受注する方もしっかり確認して、
メモしたものを
伝票に書き起こし、打刻し、
PCで入力して
間違いが起こらないよう、
何人かの目で発注します。

過去には株数と指値を逆に入力して、
発注してしまい、
更にそれが通ってしまったため
市場が大騒ぎになったことがありました。

ジェイコム株大量誤発注事件
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%82%B3%E3%83%A0%E6%A0%AA%E5%A4%A7%E9%87%8F%E8%AA%A4%E7%99%BA%E6%B3%A8%E4%BA%8B%E4%BB%B6

こういうこともあるので、
スピードも大事な
受発注は何度やっても
ドキドキしてました。

成行はその時のマッチングで値段が
変わってくるので、
更に注意をして発注します。

ネット証券で自分で注文を出す際も
しっかり確認してくださいね。

《用語解説》
銘柄…企業名
日本精巧 
日本製鋼 
のように同じ読み方をする企業もあるので、
間違いが起こらないように、
こめこう
にほんせいこう 
と読み分ける。
受注する際は
証券コードを入れることで間違いを防いでいる。

証券コード…銘柄ごとに4桁の番号が
ふられている。
原則として業種別に与えられる番号が
決まっていて、
1300番台(水産・農業)、
1500番台(鉱業)、
1600番台(鉱業(石油/ガス開発))、
1700番台~1900番台(建設)、
2000番台(食品)、
3000番台(繊維・紙)、
4000番台(化学・薬品)、
5000番台(資源・素材)、
6000番台(機械・電機)、
7000番台(自動車・輸送機)、
8000番台(金融・商業)、
9000番台(運輸・通信・放送・ソフトウェア)
となっている。
しかし、近年は番号が不足してきたこともあり、
新規上場株には、
業種に関係なく2000~4000番台が
与えられることが多くなっている。

指値(さしね)…
値段を指示して注文を出す。
上限下限が価格ごとで
決まっている(値幅制限)ので、
その範囲内で注文を出す。なので、
売買が成立しないこともあり得る。

成行(なりゆき)…
値段を決めずにそのタイミングで
売買成立させる方を優先させる。
受注→発注→約定に
タイムラグがあるため、
思ってもない値段で
売買が成立することもある。

約定(やくじょう)…
売買が成立すること。

受渡(うけわたし)…
約定後に、現物を相手に引き渡して、
対価としてのお金を受け取ること。
今は現物そのものは渡さないので、
お金のやり取りのみ。
約定日含め3営業日が受渡日となる。
(月曜に約定したら水曜、
金曜に約定したら翌週火曜 
※土日祝(市場休場日)は含まない)


出来高…売買が成立した株数
多いほど活発。