1月8日 大宮 19時00分 曇り

 

今晩は。

成人の日ですが、いつまでも成人し切れない戯言・放言の音楽談義となります。

 

ようやくです。

思いの外、アレから更に時間が掛かりましたが、遂に今夜発表です。

『乞う、アナログにして!!』の思いを込めて、2024年の『今年こそアナログ化して欲しいリスト』をお届け致します。

リスト作成にあたっては、例の『私を変えた42枚リスト』を作成できる作成ソフトを利用して作成しました。その選出、100枚です。但し、このソフト内にジャケ写が登録されている事が選べる条件になってしまうので渾身ではありますがジャケ写が無いレコード化してもらいたい作品も複数枚あって完璧じゃないんですけど、かなりイイ感じに出来上がったかなぁとは思っています。

 

まずは、そのリストを見て頂く前に、ジャケ写なく選べなかった作品の紹介。、

LANO PLACES / WALK AGAIN ノルウェーのネオアコ、キング・オブ・コンビ関連

TUTTI BAE / MOSAICO ブラジルものAOR系シンガー・ソングライター

SCOOBIE DO / beack party 和製ファンキーロック

森 広隆/ 並列概念 和製ファンキーソウル

 

この中でBGMにLANO PLACESをどうぞ。。。

 

 

 

さて、それではリストの方を見て行きましょう。

その順番は、釣り上げしたい順=買いたい順で1位から100位まで並べてみました。

こんな感じです。左上から順です。

ダウン

 

1位アイズレーブラザース /The RCA Victor&T-Neck Album Masters (1959-1983)

この作品は、実は23枚組もある大型CDボックスなんです。

その全てをアナログ化して欲しいのではなく、23枚の中の19枚目に当たるライヴ『Wild In Woodstock: The Isley Brothers Live At Bearsville Sound Studio 1980』のアナログ化を期待しているのです。ライヴは80年のものですが、3長兄に二人の弟+義弟の最強のラインナップ時期にして70年代アイズレーの集大成がこのライヴに滾っているのです。2015年発売。

 

2~4位はポール・ウエラー関連ですね。

2位ザ・ジャム/ live at theBBC

この作品はブートでは黒盤・白盤と出回ったようです。なので正確にはアナログ化されていないとは言えないかもしれませんが、オイラは海賊版は考慮しません。英BBCに残されたザ・ジャムのデモやらライヴをCDだと3枚組のヴォリューム聴ける作品です。2002年発表作。

3位ザ・スタイル・カウンシル / HERE'S SOME THAT GOT AWAY

スタカンのシングルB面曲だとかに収録された曲を中心に選曲された編集盤なんですが、アルバムとして聴けてしまうのがポイント高いです。永遠のカフェ・アンセム『ザ・ピカデリー・トレイル』を聴くなら、この曲順で聴きたいね。1993年発表作。

4位ポール・ウエラー / GLAD TIMES

スタジオ作では最新作になる『FAT POP』に収録されたナンバー、GLAD TIMES。このヴァージョンの方が好みなのは、完璧なまでのスタカン風だからです。このヴァージョンのシングルはファイルのみのリリース。7インチで良いから、アナログ化してくれ、ウエラー。2021年配信作。

5位オーシャン・カラー・シーン / BESIDE OURSELVES

90年代代表するUKモッズ系ロックバンド。ジャケはシングル『THE DAY WE CAUGHT A TRAIN』から借用した日本独自企画の8曲入りの編集盤です。レア音源とかシングルB面とかの寄り集めで、確か、来日記念盤だったと記憶しています。やはりジャケですね。LPサイズで、ドーンと見たいじゃないですか、このジャケ。1996年作。

6位SADE  / LIVE

80年代から90年代初頭の名曲がライヴで聴けます。94年にリリース時はレーザーディスクとVHSでのみの発売。その後、DVDでも発売。多くのヒトが勘違いしていますが、ライヴこそ、レコードで聴くべし。なまじ画があると邪魔なんです。これがアナログなら間違いなくライヴ会場の席にアナタを運んでくれるはず。それも最上のステージのシャーデーの会場にです。2001年作。

7位サブリナ・マルヘイロス / NEW DAWN

父はアレックス・マルヘイロスはアジムスのメンバー。その娘。この作品は4作目なんですが、この4作目までが全てCDのみで発売。中でもこの作品。ブラジリアンメロウAORの傑作です。2008年作。

8位リーフ./ GETAWAY

90年代に台頭したブリットロック勢の中でも破天荒振りでは随一。この作品は4作目。2作目でのブレイク後の作品になるので蔑ろにされるのか、ちょっぴり不遇な扱いを受けてるかなと思う4作目。でもこの4作目こそ、彼らの最高傑作。アナログにしない理由がありません。2000年作。

9位レリッシュ/ WILDFLOWERS

00年代の英国のバンド。アルバム3枚ともにアナログ化されてませんが、どの作品も実はアナログ化して欲しいんですけど、選ぶならまず最初はこのファーストから。3ピースで骨太なR&Bを屋台骨にしたブリットロックなのに、どこか爽やかなのがとても良いのです。2001年作。

10位クラウドベリー・ジャム/ THE GREAT ESCAPE

5作目。彼らの作品も2作目『雰囲気づくり』以外は全てCDのみ。残り全部もアナログ化して欲しいですが、順位を付けるならまずこの5作目。そして1作目。あとは順々に。

どの作品もアナログで聴かれるべきだと思うのは、手作り感、音色の非デジタルな雰囲気が、そう思わせるから。2005年作。

11位ジュリアン・レノン/ PHOTOGRAPH SMILE

もはやダメな2世の典型と相手にもされていなかった頃にリリースされたレノンの血筋を滾らせた傑作。レノンに抗うのではなく、レノンに慄くのでもなく、その血筋を全開させたら出来ちゃったオヤジ超えの作品。なのに世間は知らんぷり。今年も不出来なラスト・ビートルナンバーで酔う狂信者ども。その酔いを醒ます『I DON'T WANNA KNOW』収録の本作がアナログで聴けないなんてあり得ないって話しです。1998年作。

12位ファントム・プラネット/ PHANTOM PLANET IS MISSING

90年代US米カリフォルニアのインディーロックバンド。このファーストのみCD。2作目ブレイクも、この作品があってこそ。1998年作。

13位カブリエラ・アンダース/ WANTING 

ベレーザ解散後のソロ第一弾。ブラジリアン・シャーデーって感じです。1998年作。

14位Gラヴ&ザ・スペシャル・ソース/ ELECTRIC MILE

音の粒立ちが魅力の彼らの中でも極めて粒立ちが良いのが、この作品。当時ソニーを担当していたオイラには思入れがあるのさは、、、リーフと同じ。2001年作。

15位HIGH FIVE QUARTET ./ FIVE FOR FUN

イタリア発の現行クラブ・ジャズバンド。この時代にこんなカッケー、ハードバップが聴けるとはと狂喜乱舞するもアナログでの発売なし。。。で、ずーと今日まで。2008年作。

16位LEON WARE / MOON RIDE

70年代から長きに渡り活躍したソウル・シンガーの晩年期の作品。都会的でエロいAORです。2008年作。

17位NICOLA CONTE / LOVE & REVOLUTION

現在のクラブジャズシーンをけん引する第一人者の二コラ・コンテ。その作品はほぼアナログで聴けるんですが、何故か、この作品はアナログ化されず。。。2011年作。

18位NEWTONE / NEWTONE

FMでヒットすたCONFIDENTIAL収録。裏ジャミロクワイって感じです。1996年作。

19位NORMAN BROWN / WEST COAST COOLIN'

スムースジャズを代表するギターリストです。R&B寄りなナンバーも収録されてますが、惹かれるのはメロウなギター主役のインストナンバー。2004年作。

20位BOB JAMES / JOY RIDE

秋からその年の年末までシゴト場の机でよく聴いていた作品。足早に帰宅する同僚を後目に机に座って企画書作ったり、、、ギョーカイ時のあの時の光景が走馬灯。。。1999年作。

21位MAMA'S GUN / THE LIFE AND SOUL

現行AOR系バンド最高峰の一つ。タヒチ80好きならドはまりかな。2011年作。

22位CAMERA SOUL / DRESS CODE

現行イタリア産ブラン・ニュー・ヘヴィースって感じになりますでしょうか。2015年作。

23位Alana Davis - BLAME IT ON ME

90年代末にこの作品でデビューしたSSW。ブルージィな声はトレイシー・チャップマンの系譜になるか。女性SSW華やかな時期の中で埋もれた感もありますが、忘れがたい作品なのはギョーカイ時の思い入れがあるからです。哀しみと喜びを謳歌した1997年の作品です。

24位Ned Doheny - The Darkness Beyond the Fire

90年代以降のアナログ化されていない作品は全てアナログ化して欲しいネッド・ドヒニー。2010年リリースのAOR系SSW作品。

25位The Neville Brothers - Valence Street

ニューオリンズの大御所バンドの20世紀ラスト作。1999年作。

26位The Blue Van - Dear Independence

DON'T LEAVE ME BLUE,,,,泣けてくるのさ。2006年作。

27位Beleza - Seven Days

カブリエラ・アンダースがソロになる前に組んでいたグループ。ブラジル版スタカンって感じです。1996年作。

28位Curtis Mayfield - New World Order

不慮の事故に合い、糖尿病も患い確か病室でレコーディングしたりとか。。。1996年発売のラスト作もアナログされないまま。今の時代にこそ聴かれるべきソウルなメッセージがある。

29位Scoobie Do - Get Up

メジャー移籍第一弾の5曲入りミニアルバム。『ゆうべあのこが』『THE THING』『夕焼けのメロディー』収録。2002年作。

30位Scoobie Do - Doin' Our Scoobie

インディーズ期にリリースされたファースト。『悪い夢』『きまぐれ天使』収録。1999年作。

31位Soul Flower Union - カムイ・イピリマ

ソニー系キューンレコーズからリリースされたファースト。日本古来の『よろずの神』、各地に伝わる神話から本来の日本の姿を提示し、日本の右派保守をぶった切った作品。『世界市民はすべての旗を降ろす』『ひぐらし』収録。1993年作。

32位Soul Flower Union - ワタツミ・ヤマツミ

ファーストのコンセプトを引き継ぎ進化・深化させた2作目。『たこあげてまんねん』『陽炎のくに、鉛のうた』収録。1994年作。

33位ICE - Soul Dimension

女性ヴォーカル、男ギターの2組ユニットの走りになるか?のアイス。ソリッドなギターリフが気持ち良い天昇ナンバー『MEDICINE STREET』、渋谷系ソウルナンバー『LOVE MAKES ME RUN』収録。1996年作。

34位the band apart - K. and His Bike

シティポップとしても聴ける名曲『Eric.W』、イントロがボッサな『fool proof』などワナダイズとか好きなドはまり楽曲多数収録。2003年作。

35位Carnation - a Beautiful Day

サラリーマンに取り巻く全てにしっぺ返ししたい思いを謳ったナンバー『It's a Beautiful Day』収録。1995年作。

36位Cloudberry Jam - CLOUDBERRY JAM

1994年に6曲入りミニアルバムとしてリリースされたファーストから3曲入れて17曲収録した日本盤のみで発売された改訂ファースト。1995年作。

37位Celso Fonseca - Natural

渋谷のカフェで人気があったそうな。。。ジャケ含めオシャレボッサな作品。2003年作。

38位Workshy - Soul Love

『I saw a little prayer』とかキャロル・キング『It's too late』、アイズリー『Work to do』などフリーソウル系作品としてリリースされた日本独自カバー7曲入り作品なんですが、なぜかインドネシアでリリースされたカセットは3曲多い10曲。アナログ化するならインドネシア盤カセットの楽曲でお願いしたい。1994年作。

39位The Tony Rich Project - Words

バンド名のようなソロのような。。。は気にせずに。90年代男性R&Bモノの中でもフォーキーでメロウな感じは70年代ならジョニー・ブリストルとかになるか。1995年作。

40位Blur - Live At The Budokan

日本盤のみ発売の武道館でライヴ盤。1996年作。

41位The New Mastersounds - Live in San Francisco

これも日本盤のみでリリースされた2008年米サンフランシスコでのライヴ盤。2008年発売作。

42位Speedometer - Soul Groovin' - Speedometer Live

2008年の英国でのライヴを収録したライヴ盤。リストには英国版のジャケを使用したけどジャケは日本盤の方が良いかな。2008年作。

43位Soulive - Doin' Something

ブルーノートにレーベル移籍した2作目で通算では4作目。蘇ったグラント・グリーン!って感じ。2001年作。

44位Stone Foundation - The Three Shades Of ...

UK発ホワイトソウル・バンド。2007年、08年、10年の三作からと1曲の未発曲からの選曲された編集盤。DISCOGSによるとCDでも『万』越え。2011年作。

45位The Bahama Soul Club - Rhythm Is What Makes Jazz Jazz

クラブ・ジャズ。ジャケはケニー・ドーハムのブルーノートの名盤からの引用。ファンキーでドープでメロウで粋。2008年作のファースト。

46位The Bahama Soul Club - Bossa Nova Just Smells Funky

45位がファーストで、コレがセカンド。個人的にファーストとセカンドで1枚かなと思う。2010年作。

47位Cowboy Malfoy - Head Start

オーストラリアの男性SSW。今年の新人かな。配信のみのリリース。どこかウエラー風なのです。2023年作。

48位Shack - HMS Fable

ペイル・ファンテンズのマイケル・ヘッドの2つ目のバンド。この作品も毎度のフォーキーでソウルで刹那、哀愁盛り沢山なのさ。1999年作。

49位Caecilie Norby - My Corner Of The Sky

90年代半ばに台頭したデンマーク出身の女性ジャズ・シンガー。ファーストから4作目までが全てブルーノートからリリースされたが、その全てが未アナログ化。この作品はセカンド。1995年作。

50位Nona Reeves - Free Soul

フリーソウル・シリーズのノーナ・リーヴス盤。シティポップの万華鏡。2006年作。

51位Keziah Jones - Best Of Keziah Jones

1992年から2003年までの楽曲から選んだベスト盤。ファンキーでメロウなアコギによる超絶ギター堪能作。2004年作。

52位The Family Stand - Connected

ファースト(89年)が良くてセカンド(91年)が酷くて、NYでライヴ観たら、メンバーよりもサポートの鍵盤がヴォーカル取ったり、、、バンドが解体して新生となってリリースした3作目は、トニ・トニ・トニー系のメロウなファンクバンドへ変化。1998年作。

53位Terry Ellis - Southern Gal

アン・ヴォーグの一人。メロウR&Bの傑作。ジャケも最高。ならばアナログ化でしょ。1995年作。

54位Carleen Anderson - Soul Providence

ヤング・ディサプルズ、そしてウエラー関連の常連。UKソウルのディーヴァ。4作目。2005年作。

55位Cultured Pearls - Space Age Honeymoon

ドイツ版シャーデーって感じもジャジーよりポップなアシッドジャズが魅力なのがカルチャード・パールズ。『Sugar Sugar Honey』収録。1997年作。

56位Clara Moreno - Mutante

ブラジリアン風味のハウスです。ジョイスの娘ですね。1998年作。

57位Rosalia De Souza - Tempo

ブラジリアン女性シンガー。ジャジーでボッサな作品が魅力なのです。スケーマレコードからリリースされた1~3作目まではアナログ化。この4作目からはアナログなし。2018年作。

58位HAPA - Hapa

ハワイにやって来た白人サーファー、バリー・フラナガンとハワイアンのケリイ・カネアリイの二人からなるスラッキー・デュオ。ハワイ独特のギターの弦を緩める奏法、スラックキーサウンドはハピヌイとか第一人者が居ますが、彼らは当時若い世代として台頭。どこかネオアコとして聴けてしまうのが良いのです。1992年作。

59位quasimode - The Land of Freedom

表題曲の鮮烈さ。。。。何が起こってるんだってワクワクした日の事は今も。90年代日本発の新鋭ハードバップ系カルテット。2007年作のセカンド。さっさとアナログにしろって話しです。

60位Small Forward - Small Forward

米カリフォルニアのメロウポップ系3ピース。カセットとファイルのみでリリースされた作品です。1965年生まれのオイラの感覚で言うとトッド・ラングレンとかXTCとかワールドパーティとか、そんな感じです。キラキラしているのに刹那的なのが良いのです。2020年作。

61位The Stairs - Right in the Back of Your Mind

彼ら唯一作『メキシカンR&B』発売前のデモとかを集めた編集盤なんですが、荒っぽいのがイイ感じなんです。2006年発売作。

62位Kula Shaker - Strangefolk

クーラ・シェイカー唯一の未アナログ化作品。何故にアナログでこれだけ出さなかったのがナゾです。2007年作。

63位Pennebaker - A New Skyline

発売当時、北欧版ベン・フォールズとかみたいなコメントでタワレコで売られていましたね。当時、ギョーカイのオイラは、それ以上でしょと仕事中よくかけていました。『BENDING THE RULES AGAIN』収録。2003年作。

64位Chris Stills - 100 Year Thing

CSN&YのSこと、スティーヴン・スティルスの息子。ブルーズ、カントリー、スワンプ、ソウルのオリジナルブレンドを父親まがいの声で歌う。しびれる。フォーキーファンクな『TEARS OF ENVY』収録。1998年作のファースト。

65位Owsley - The Hard Way

今年になってファーストがアナログ化。現在捜索中。96年にアルバム一枚リリースして消えたTHE SEMANTICSのメンバー。その唯一作もCDのみ。アナログ化を望む。これはファーストから7年後にリリースされた待望のセカンドでしたが、全然売れなかった。2010年に亡くなってるのも知りませんでした。2003年作。

66位Lisa Loeb - Firecracker

オイラの中ではリサ・ローブと言えば、コレなんですが、これもCDのみ。1997年作。

67位Jonatha Brooke & The Story - Plumb

90年代は女性SSW台頭の時代。これもギョーカイ時のお気に入り作。土着感がある感じはマリア・マッキーとかに近い感じかな。1995年作。

68位Sheryl Crow - The Globe Sessions

シェリル・クロウも未アナログ化の宝庫ですが、なりません。中でもコレ。カントリーから出て来た彼女がこんなにもブルージィに染まるとは。。。睨みの利いたジャケの面構えも良し。1998年作。

69位Swoop - The Woxo Principle

オーストラリア、シドニーから出て来たミクスチャーバンド。ロックンロールとインディダンスとグラムとファンクのぶっかけ丼なのさ。当時のオイラはレッチリ以上に惚れ込みました。名曲『APPLE EYES』収録。1995年作。

70位Clémentine - Heure D'ete

フランスボッサの女帝クレモンティーヌも『クーラーカフェ』(1999年)など未アナログ化がまだまだありますが、中でもこの作品。ジャジーでボッサでこのジャケです。完璧。1998年作。

71位Incognito - bees + things + flowers

インコグニートはほぼ全作がアナログ化されてはいるんですが『ELEVEN』(2005年)、『SURREAL』(2012年)、『 IN SEARCH OF BETTER DAYS』(2016年)とこの2006年作の4作は未アナログ化。4作の中からコレ。この作品が出た頃に青山のブルノートで彼らのライヴを観たから。

72位The Semantics - Powerbill

65位に選出したOWSLEYが在籍していたパワーポップ系バンド。90年代ブリットロック勢に負けない、その手のサウンドが堪能できます。1996年作。

73位SAKURA - Lover Light

タワレコのインディレーベルだったかにいてメジャーへ。90年代米R&Bの流れも吸収したファンキーでメロウな和製R&B。MISIAが出るチョイ前ってのがポイントかな。名曲『IF YOU LOVE ME』、『SOUL MATE』、『MERCY』、『ALL BRAND NEW』収録。1998年作。

74位Mother Earth - The Further Adventures Of Mother Earth

90年代のアシッド・ジャズの中で、サンタナとかトラフィックとかの60年代末から70年代中期の英米のラテンでフォーキーでファンキーな香りがタップリするバンドがマザー・アース。1996年のラスト作『THE DESIRED EFFECT』から8年後にリリースされたのが、この作品。ここでも、マザー・アースの魅力は全開。2004年作。

75位Gloria Tells - Out Of Control

YOUTUBEを見ていたら何かのCMのバックに掛かっていた曲。素性は全く知らず。

7インチシングルで欲しいノーザンソウルナンバー。

76位The Jeevas - 1-2-3-4!

クーラシェイカーのクリスピアン・ミルズが急にやり出したバンド。サイド・バンドなのに楽曲がイイんだよね。アルバムは2作出して解散したけど、2作とも未アナログ化。2002年作。

77位Solo - 4 Bruthas & A Bass

90年代米R&B系はソロかコーラスグループかの2択な感じではありますが、ソロは列記としたバンド。が、ハーモニーもコーラスグループに負けない実力があるのです。。。を堪能できるのは売れたファーストよりこのセカンド。1998年作。

78位Aretha Franklin - A Rose Is Still A Rose

当時のアリーサは低迷していたかな。が、そこに当時絶好調だったローリン・ヒルらが楽曲提供。トラックだのサンプリングだのネタの良さだのチマチマしていた当時のR&Bをヴォーカルと言うアリーサ砲でドンっと吹き飛ばす、そんな痛快作です。1998年作。

79位For Real - Free

1994年発売のファースト『IT'S A NATURAL THANG』はアナログ化されたのに、このセカンドはCDのみ。60年代モータウンな『LIKE I DO』をアナログで聴く為に12インチを手に入れましたが、待てど暮らせどセカンドがアナログにならず。いつまで待たすんだ、、、な1996年作。

80位Martine Girault - Revival (JVC release)

アルバム2枚で消えたR&Bシンガー。スタイリッシュなヴォーカルはソウルな力強さは控え目。歌い込み過ぎない良さがあるのです。1995年作で日本が先行して発売したのです。

81位The Braxtons - So Many Ways

ブラクストンズ。トニ・ブラクストンの妹、5人からなるR&B系コーラスグループ。彼女たちの作品もアナログはシングル、12インチのみ。アルバムこそアナログ化すべきです。1996年作。

82位Eric Benét - True To Myself

90年代男性R&Bの中で、このファーストは避けられません。1996年作。

83位Rahsaan Patterson - Love In Stereo

ファーストアルバムでディアンジェロの雰囲気を継承しましたが、このセカンドは、そのディアンジェロを軽くはじき飛ばしスティヴィー・ワンダー『Fulfillingness' First Finale』(1974年)に迫る快作。1999年作。

84位The Blue Van - The Art Of Rolling

3作目もこの2作目もイキっ放しのイカれたガレージ・サイケ。2005年作。

85位Gay Dad - Transmission

めくるめくキラキラサウンドとエッジの利いたギターと幼年期の様な男子ヴォーカル。表題曲にPLANE GOING DOWNの2曲だけでもアナログ化の価値ありの傑作。2001年作。

86位The Coral - Butterfly House [Acoustic Version]

2010年にリリースされた同作のアコギ盤。アコギ盤もアナログにすれば良いのに。。。

2010年作。

87位Hard-Fi - Once Upon A Time In The West

ファースト(2004年)の路線なんですが、3年後のリリースとなった事で埋もれてしまった感じのあったセカンド。それも粒ぞろいの名曲揃いのファーストのめくるめく展開の前では、どこか物足りない。インディダンスな感じ、80年代ニューウエーヴな感じとクラッシュ的な警告し告発する歌詞が魅力なんですが、そしてそれも健在なんですがリリース時から不遇な扱いでした。2007年作。

88位Wilson Simoninha - Sambalandclub

ブラジリアンAORの傑作。マルコス・ヴァーリの系譜になるか。粋で伊達でオシャレ。セカンド。2002年作。

89位Ana Martins - Futuros Amantes

オシャれボッサ。2000年代初頭にアルバム3枚リリースしてその後、消えました。どの作品もオシャレ度高め。そしてどの作品もCD。アナログ化かなし。まずはファーストから順々にアナログ化して欲しいね。2000年作。

90位Carmen Lundy - Old Devil Moon

1985年のファースト『GOOD MORNING KISS』を聴いた時、もう一人のアニタ・ベイカーと思った程です。ブラコンからジャズに寄り過ぎないスムース・ジャズで留まっている感じが持ち味のカルメン・ランディの魅力を再確認した作品。ダニー・ハザウエイの『FLYING EASY』収録。5作目。1997年作。

91位Jersey Street - Love Rising Up

90年代にfumi名義で作品をリリースしていたアシッド・ジャズ系バンド。バンド名なのか個人の名なのかって感じからしてシャーデーですが、まぁ、フォロワーだと思います。そのfumi時代にはアルバムがないのですが、シングルに『BETTER WAY』って言う極上のジャジーメロウナンバーがあるのです。そして2000年代になってJERSEY STREETになりアルバム2枚リリースして解散かな。そして2020年頃に突然の復活。これは復活第一弾にして3作目で唯一の未アナログ化作品。アフロ色強めのアシッドジャズな感じは、シャーデーではなくFERTILE GROUNDな感じに変貌。2020年作品。

92位Swing Out Sister - Shapes And Patterns

スイング・アウト・シスターにも多数の未アナログ化作品が90年代中頃から出て来るのですが、1枚選ぶならコレ。オイラの彼らのこの時代のイメージは、英国のカーペンターズ。ジャケもイイし、適度にオシャレだし、アナログにしたら売れると思うけどね。。。1997年作。

93位Holland Tunnel Project - Stop n' Listen

ホランド・トンネル・プロジェクトの発売年不明の作品。ジャジーでメロウなスムースジャズが堪能できるのさ。

94位Pat Metheny Group - We Live Here

パット・メセニー・グループも大概の作品はアナログで手に入るのですが、ポツポツと未アナログ化作品があるのです。中でもコレ。『HERE TO STAY』のクールさ。マーヴィン・ゲイ『ホワッツ・ゴーインオン』への賛歌なのさ。しびれる。ロニー・ジョーダンとかアシッドジャズ系ギター作品として聴ける1995年作。

95位George Benson - Absolute Benson

メセニー来れば、ベンソンでしょ。ダニー・ハザウエイの名曲『THE GHETTO』収録のスムース・ジャズの銘盤にして長いキャリアの中でも選ばれるべき代表作になるか。2000年作。

96位Buddy Miles - Miles Away From Home

ジミヘンの盟友、バンド・オブ・ジプシーのドラマーであり、その後にはソロ作もリリースしてますが、この作品はジミヘンの父だったかが運営するヘンドリックスレコーズからのリリース。ジャジーでファンキーな作品。1997年作。

97位Ebba Forsberg - Been There

スウェーデン、ストックホルム出身の女性SSW。アットホームな感じの作品で聴き込むほどに心に沁みて来るのです。アナログにするなら、日本盤のマグカップジャケの方が良いかな。1998年作。

98位Something Corporate - Ready... Break

ジャックス・マネキンのアンドリュー・マクマホンが以前に組んでいたメロコア系バンド。鍵盤の美しさ、日常の鬱屈さ、ぶっきらぼうなヴォーカルは変らず。1999年発売のファースト。

99位Live Tropical Fish - The Day Is Too Short To Be Selfish

1997年にアルバム一枚リリースするも消えたバンド。が、2010年前後に復活して、この2作目をリリース。イタリア発のアシッド・ジャズ。オシャレでジャジーで適度にファンキーって事です。2010年作。

100位Ian McNabb - Potency: The Best of Ian McNabb

元アイシクル・ワークスのイアン・マクナブの1993年から2003年までのソロ初期ベスト。英国宝級の唯一無二の深くて円やかな男気ヴォーカル。極上のブリットロック王道メロディの連続。2004年発売。

 

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さてリストの方、如何でしたでしょうか。

ジャンル別だと、こんな感じです。

 

【ジャンル別】

SOUL/FUNK/ 現行FUNK 13

現行R&B 10

JAZZ / FUSION -SMOOTH JAZZ /JAZZ VOCAL / CLUB JAZZ 23

BRAZIL 5

HAWAII 1

UK ROCK 27

US ROCK 12

J-POP 9

【年代別】

1992 1

1993 2

1994 2

1995 9

1996 10

1997 6

1998 12

1999 6

2000 2

2001 5

2002 4

2003 4

2004 4

2005 3

2006 4

2007 3

2008 6

2010 4

2011 3

2015 3

2018 1

2020 2

2021 1

2023 2

 

レコード好きでオイラと同年代前後の方には周知の事かと思いますが、80年代まではアナログは出ています。90年代に入って93年ぐらいまでがCDへの過渡期。

レコード屋がCD屋に徐々に変わり始めたのも90年頃から。

こうした背景から『アナログ化して欲しい』リストを検証すれば、95年から99年までの90年代中期から末にかけてアナログ化されていない、CDだけの作品がある事が分かります。

これは意図的だと思うのは、CDの普及、CDプレイヤーを売る為に仕掛けたからと解釈できるからです。その原因は、ずばり、ソニーです。ベータでコケたソニーの戦略により聴きたければCDプレイヤーを買ってCDで聴けよ、、、、と。そしてそれに追随した他メーカーに店舗。

生産も管理も楽なCDに飛び付く理由は山ほど。その建前にCDはアナログより音が良い論を持ち出してアナログ派を論破。。。。今だ、この論説に乗って、あーだ、こーだ言うヒトを見掛けますが、数値的に正しい音が良い音だとは限らない、正確な音は調査とかには必要かと思いますが、音楽に合うかは別ものだとの理解が出来ない音の波形しか見ない哀しいヒトたちの言い分に過ぎません。その者たちが理解できていないのを端的に言えば、コレになります。

 

音質と音色

 

勿論一定レベルの音質は必要ですが、所詮、人間の耳は細胞、つまりアナログで出来ています。機械じゃないんです。ヒトが聴けない音域まで聴く必要なんて音楽にはないんです。

このヒトが聴ける範囲で豊に聴ける事、これが音色に関わって来ます。高周波領域をぶった切ってCDとレコードを聴き比べれば、正確に鳴るだけのCDとレコードの音色は歴然。

シゴト場の1階にはジャズ・バー。ここで流れるのは99%レコードだけです。その扉から漏れ聴こえる音に何度も生演奏ですかと聴かれます。JBLのオリンパスなんて最強のスピーカーのせいでもありますが、ライヴ盤ではないスタジオ作品なのにまるでライヴのような生々しい荒々しさで豪快に鳴るサウンドと各ミュージシャンの各パートの息遣いまで感じる繊細が同居して店内に鳴り渡ります。皆さんの聴きなれた作品でも、このシステムで聴いてみたいと思わせる事、必至です。

 

もう沢山の方が記事を読まれた2023年のCDとレコードの販売数逆転のニュース。

そこから見えて来るのはCDはオーディオ・メーカーのオーディオを売る為の販促だったって事です。CDで売らない作品が徐々にですが確実に増えて来ています。オイラのリストで近年作の未アナログ化はファイルものです。こうした仕打ちは、CDがレコードを駆逐した同様の手口です。オーディオメーカーら音楽ギョーカイが配信に加担しているのを見るにつけ、今度はCDで音楽を聴くファンも追いやろうとしているのは明白です。

 

レコード・ストア・デイが、今年の4月も開催されます。

年々マンネリ化して来ています。そして、そのラインナップの多くがアナログ盤の人気作やレア盤の再発・再プレスです。初アナログ化で発売される作品は年々減って来ています。欧州にあったユニバーサルのマスターテープ管理倉庫の消失も原因なのかもしれませんが、初アナログ化する気あるのか大いに疑問。

そもそもマスターがCD用でアナログ不向きなんて言い訳でてんで聞き入れる気にもならないなら、なんで当時12インチは生産してたんだって話しになるからです。

 

やれる所からアナログ化しろ、、、

それからだよ、音楽メーカーがレコードへの思入れだのビジネスだのの話しをするのは。。。

 

それでは。。。