6月13日 大宮 23時30分

 

今晩は。

 

モッズサイドの深堀・後編は下段にズラリと並んだ90年代以降のブリットロック勢。

この90年代以降の作品に絞っての42枚選出にも、又、チャレンジしてみたいですね。

 

ダウン

 

下段2列 20枚

 

LA'S / LA'S 1990

唯一の作品ですが、永遠の1枚。90年代幕開けとなった1枚。美しいメロディに毒気のあるヴォーカル。スティーヴ・リリーホワイトの過剰プロデュースがダメ出しされたけどオイラはこれはこれで好きです。

 

XTC / NONSUCH 1992 

全作持っている人もいるでしょうぐらいのマニアがいるのがXTC。中毒性が高いのです。変則と偏屈とか、『変』と『偏』で語られる『ひねり』のあるメロディが魅力とか言われますが、本当の魅力はサウンドの鳴りっぷりです。これが気持ち良いぐらいに鳴る。その魅力を堪能できる作品です。

 

EAST VILLAGE / DROP OUT 1993

80年代初頭に花開いたネオアコがギターポップ系となってココへ。ジャケも最高。

 

BLUR / MODERN LIFE IS RUBBISH 1993

90年代に入ってモッズが蘇生。

 

RADIOHEAD / PABLO HONEY 1993 REISSUE

初期3作は真贋がムズイのがレディオヘッドです。自分のはセカンドプレスかなと思います。ファーストはプログレ度控え目のサイケ系ギターロック作。3人のギターの役割が同格なのはファーストでも同じ。レデイオヘッドの特徴とも言える風呂敷を広げる様に壮大な空間を広げ、その地へ誘う様なサウンドスケープはセカンド以降で顕著になるが、このファーストではトム・ヨークの貴公子振りで他メンバーを圧倒してけん引。

 

OASIS / DEFINITELY MAYBE 1994

90年代英国ロックの金字塔。ファーストで極めたオアシス『節』なるモノをセカンド以降は焼き直して行くだけ。それでもお代わり作の2作目にアルバム未収録曲中心の編集盤『MASTERPLAN』(未釣果)の3作は必携かなと思う。サイケ期ビートルズ+初期トラフィック+ピストルズ+初期クラッシュって感じかな。

 

PRIMAL SCREAM / GIVE OUT BUT DON'T GIVE UP 1994

ブリットロックに転生した4作目。『SCREMADELICA』とどちらかを選ぶのに苦労しました。ギラギラしたロックアンセムが聴き倒せます。

 

DODGY / HOMEGROWN 1994

このアルバムから感じる荒涼とした風情が好きなのです。しっかり声を出して思いの丈を歌っても、誰かに受け止められる事なく、ポロポロと目の前で落ちて行く様な風情がたまりません。

 

RIDE / CARNIVAL OF LIGHT 1994

脱まで行かないか、シューゲイザー目線の足元を見つめるような視線が正面へ。睨むまでは行かないが、真っすぐに見て歌うライドが聴けます。

 

OCEAN COLOUR SCENE / MOSELEY SHOALS 1996

ファーストが売れずにフォンタナレコードが契約破棄。この作品も限定発売の予定。そのデモを気に入ったウエラーが自ら売り込んで通常リリースへ。90年代英国ロックの顔となった代表作。スモールフェイシズの90年代盤のような粗削りのサウンドに極上のメロディ。次作も最高。

 

THE VERVE / URBAM HYMNS 1997

3作目にして、90年代英国ロックにヴァーヴの名を刻み込んだ名作。シンフォニックとブリットロックを融合させた辛辣ナンバー『ビター・スウィート・シンフォニー』は、手に負えない、躾の悪い子供たちの反逆アンセム。

 

GOMEZ / BRING IT ON 1998

とらえどころがない『とっちらかった』感じがゴメスの魅力。XTCとブルーズの融合って感じなのは、リードヴォーカルも変わる、楽曲提供者も複数いるから。玉手箱なのさ。

 

STEREOPHONICS / PERFORMANCE AND COCTAILS 1999

初期5作は釣り上げ済み。その後の作品は歯抜け。。。歯抜けの中にはもう、諦め価格になってしまった5万以上の価格のモノが2作もある。英国ロックなのにどこかアメリカンな感じもするのが、ステレオフォニックス。アメリカンな感じはヴォーカル&ギターのケリー・ジョーンズの声質のせいかなと思う。愚直にズレずにブルーズを軸にしたブリットロックの佇まいなのはファーストでも、このセカンドでも不変。60年代英国ロックが時にマキシマムR&Bと呼ばれる、その伝統を体現しているのさ。ジャケは元ネタがありますね。

 

THE LIBERTINES / UP THE BRACKET 2002

90年代ブリットロックが00年代に入って、より狂暴、より破滅的になって行く。その象徴がリバティーンズだったかなと思う。最初からぶっ壊れていた、その崩壊して行く様がカッコイイのですが、正直、当時メンバーの誰か死んじゃうじゃないのかなと思ってました。

 

HARD-FI / STARS OF CCTV 2004

ファースト以外アナログで手に入らないのが残念です。70年代後半から80年代にかけてのニュー・ウエーヴの香りとクラッシュな時代考察に90年代インディダンスもぶち込んで作り上げた00年代最重要『警告』作品。享楽的なのに、どこか冷めてもいるのが魅力です。恵比寿リキッドルームで見たライヴが忘れられません。

 

ARCTIC MONKEYS / WHATEVER PEOPLE SAY I AM, THAT'S WHAT I'M NOT 2005

その存在を知ったのはNMEの一押し新人紹介欄。そして2チャンネルに合ったスレ『新人推し』にアークティック・モンキーズを一推しで恐らく最初に書き込んだのは、オイラです。違うか。そんな誰かにスゲーのがいると言いたい気分にさせるバンドでしたね。代官山のライヴハウス『UNIT』で来日初ライヴの昼の部を観ました。

 

THE TEARS / HERE COME THE TEARS 2005

スエードの二人が中心になって結成したバンドなんですが、アルバム1枚で邂逅。

スエードの耽美さは消え、キンクスとかジャムとかモッズ系ビートロックの佇まいなのが魅力なのです。

 

THE KOOKS / INSIDE IN, INSIDE OUT 2006

ザ・フー~ザ・ジャム~ブラー、、、と脈々と受け継がれる映画『さらば青春の光』の主人公ジミーの残像。あのモッズたちはどこへ消えて行ったのか。。。。その物語を引き継ぐようなアルバムの世界観。00年代の『四重人格』がコレってのが、オイラの自説なのさ。

 

THE RIFLES / THE  GREAT ESCAPE 2009

ザ・ジャムの00年代版ってのが、彼ら、ザ・ライフルズなのさ。60年代モータウンのエンジンにビートロックの上乗せして疾走。モッズコートを羽織り、三つボタンのスーツで決めてヴェスパに跨って行先不明でどこまでも。。。。そんな気分になります。

 

NEW STREET ADVENTURE / NO HARD FEELINGS 2014

ギョーカイを引退して最初に気になったソウル系ロックバンド。アルバム2枚で解散もヴォーカル&ギターのニック・コービンはソロで復活。こちらもオススメ。

 

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下段の20枚は90年代から近年作。ここで落ちたのがクーラ・シェイカーとマニック・ストリート・プリーチャーズにダヴズなど。。。。42枚の厳しさを感じます。

 

それでは。。。。