5月25日 大宮 19時00分

 

今晩は。。。

 

前回の音楽談義は『ヴァイナル時代はきたのか????』でした。

もう少し掘り下げて90年代以降のレコ屋の浮き沈みを語りたいなぁ、、、と思いつつも、その前の段階で話しを切りました。

後編と言う形で90年代後のレコ屋シーンについての談義も書いてみたいと思いますが、お時間を下さい。

 

さて、今夜の音楽談義は

最初に聴きたいブラックミュージック / アイズリー・ブラザースです。

オイラが最も得意とする分野がソウル&ファンクなどを含めたブラック・ミュージック界隈です。

音楽を聴き始めた最初期にモッズ系ロックバンドの洗礼を受けてはいますが、その影響からブラックミュージックへとのめり込んで早40年あまり。ギョーカイ時もブラック・ミュージックやレアグルーヴ系ならオイラ。。。みたいな感じも多少ありましたでしょうか。

そんなオイラがお勧めする、もし、あなたがブラックミュージックをこれから聴いてみようかなと思うなら、最初にお勧めするのが、本日の主役、アイズリー・ブラザースです。

 

音楽談義の元ネタになったのはユニオンの古本コーナーにあった、この1冊から。

ダウン

レコードコレクターズ アイズリー・ブラザース

 

今も現役のソウル&ファンクバンド、アイズリー。。。。。今は正確にはロナルドとアニーの二人のアイズレーによるユニットにサポートを付けての活動となっていますが、その名を付けて活動しています。

アイズリーの歴史は大きく二つの時期に分けられます。コーラスグループだった時期(ジミヘンがバックバントに在籍)と先日の音楽談義でもテーマにした『1973年』に下っ端兄弟2名と義兄弟の3人を加えたファンクバンドへと転生した以後の時代。

オイラが好きなアイズリーは、この3兄弟参加後になりますが、その前に立ち上げた自身のレーベル『T-NECK』時代のアイズリーの作品こそ黄金期。アルバムで言えば1969年の『GET INTO SOMETHING』から1984年『BETWEEN THE SHEETS』までのアイズリーになります。

70年代のアイズリーは台頭するファンクバンドの中でも全米と英国では人気抜群。日本ではアース・ウィンド・ファイヤーに後塵を拝す存在でした。アースやファンカデリックにあるコスミックな要素、自然神とか宇宙とかスピリチュアルな要素が全くないのがアイズリー。又、曲名にディスコの名を冠しても、肝心のディスコ的な要素も希薄なのも日本でのヒット曲の無さに起因しての人気の無さだったとなりますでしょうか。

アイズリーは、都会に住む者が聴く洗練されたメロウネス、適度なファンキーさ、そして極上のヴォーカルの三位一体って感じで魅力で、他のファンクバンドで言えば、ファンキー・ビバリーが率いるメイズにも共通した要素。そして、どちらも日本での人気、知名度が今一つなのも共通しているでしょうか。むしろ90年代以降のフリーソウル以降で両者とも広く知られるようになったかな。。。の意味では、オイラより年上世代の音楽ユーザーよりもオイラより下の世代の方が知っているかもしれません。

 

アイズリーの魅力は、メロウ、ファンキー、ヴォーカルと書きましたが、その主軸となるのが、リードヴォーカル、ロナルド・アイズリーの官能的な声とアニー・アイズリーのメロウなギター、メロウな鍵盤を弾く義兄弟のクリス・ジャスパーとの絡み。ファンクではJB張りに跳ね上がるロナルドのヴォーカルとマーヴィン・アイズリーのベースが支柱になります。

山下達郎も好きなファンクバンドに挙げるアイズレーには、今で言うシティポップな要素も満載。今こそ、聴いて欲しいファンクバンドです。

 

さて、そんなアイズリーの20曲を選んでみます。

1 THAT LADY

2 HIGHWAY OF MY LIFE

3 SUMMER BREEZE

4 FOR THE LOVE OF YOU

5 LET ME DOWN EASY

6 HARVEST FOR THE WORLD (ALBUM VERSION)

7 WORK TO DO

8 FOOTSTEPS IN THE DARK

9 IT'S YOUR THING

10 GROOVE WITH YOU

11 DON'T LET ME BE LONELY TONIGHT

12 COOLIN' ME OUT

13 WHAT IT COMES DOWN TO

14 CHOOSEY LOVER

15 (CAN'T YOU SEE) WHAT YOU DO TO ME?

16 SAY YOU WILL

17 YOU WALK YOUR WAY

18 MIDNIGHT SKY

19 BABY HOLD ON

20 I ONCE HAD YOUR LOVE

 

大好きなアルバム『3+3』からの楽曲が多めに入ってしまいますね。

アルバム一枚だけ選ぶならダントツで『3+3』。まだまだ適度な価格で手に入るアルバムです。そして普段70年代ロックを聴いてる人の耳なら尚お勧めの作品です。

この20曲の選曲は、実は20代後半にアメリカを放浪した時に持参したアイズリーだけを編集した120分テープの選曲を思い出しつつの20曲です。偶然にもナイアガラフォールズのユース・ホステスの前に家から漏れ聞こえて来た『LET ME DOWN EASY』、ハリケーン吹き付けるオレゴンの海岸線を行くバスの中で聴いた『SUMMER BREEZE』など当時の思いもあっての20曲なので、ド定番のアノ曲やらが落ちていますね。

 

アルバム単位で3枚選ぶなら、こんな感じと付け足しておきます。

1 3+3

2 HARVEST FOR THE WORLD

3 THE HEAT IS ON

 

そして、幻のライヴ音源。

Wild In Woodstock: The Isley Brothers Live At Bearsville Sound Studio 1980

2015年にリリーズされた23枚組CDボックスに収録されていたんですね。

本日まで知りませんでした。

このライヴ音源のアナログ化をアナログ化してもらいたい作品1位とします。

その日が来るまで断トツの1位です。

 

それでは。