あぁ今日もレコードがやって来る! レコード、コーヒー&シガレット デモの翌日のオブザーバー紙あぁ今日もレコードがやって来る! レコード、コーヒー&シガレット デモの途中で撮った写真

 

ペタをもらったchilliさんのブログで

 

THIS IS ENGLANDを読んで思い出したのが、今からちょうど20年前の3月のイギリスでのこと。

 

 

サッチャー政権崩壊の引き金となったPOLL TAX(人頭税)に反対する大規模なデモ。

 

 

なぜか、その場にいたオレ。

 

税の内容が内容ですから、パンクス、ルーディーズ、フーリガン、全人種のワーキングクラスなどイギリス中から金のないヤツら全員集合 IN トラファルガー・スクエア!に。

 

 

対峙するのはイギリスきってのつわもの、スコットランドヤードの騎馬隊。

 

溢れんばかりのデモ隊が、マーチ!マーチ!のシュプレヒコールと共に移動を開始。

 

その密集度、人ゴミ状態は、朝8時15分の新宿山手線状態と言えば伝わるでしょうか。

そんな立錐の余地もない中に騎馬隊が!

跳ねる馬。蹴り出すヒール!

怒号。罵声。悲鳴。

そして流血。

トラファルガーの道路を挟んだ向かいのビルに掛けられた工事用のたれ幕に

誰かが引火 !

広場は一気にヒートアップ!

出鱈目な方向に走り出すオレら。

マジで捕まることを覚悟しました。

 

初めてのイギリス。

 

無愛想なマーキーの受付の男、わざとオーダーを待ちがえたカフェのウェイトレス。

デモの前日にパブ、ハーフ・ムーン・プットニーでスティーヴ・マリオットのライヴを観て、いくらか溜飲をさげていたものの、ツマンネェー、イギリスと思っていたオレが、物見遊山、からかい半分でデモにウサを晴らしに行った、ただそれだけだったのに、目の前のには、生で見るモッズVSロッカーズか、それ以上の光景が。

 

何とか逃げ出して、しばらくしてから撮ったのが下の写真。

 

真ん中の少年が無言でプラカードを持ち上げたままにらみつけていた。

その眼差しにTHIS IS ENGLANDが宿っていた。