社会保険労務士試験は令和3年に受験した。あり得ないような救済措置で補正合格した。もちろん真剣に勉強したことは身になっている。
 労一(労働一般知識)という科目がある。そこでは、労働基準法と労働安全衛生法以外の労働関係法を学習した。なかでも、労働組合法なんて令和で使わないよなと思いながら、判例は面白くて、読み流していた。1年後に労組法を第1条から読むとは予想だにしていなかった。
 この秋に退職勧奨を受けた。勤務先の計画によると、50名から30名に減少させなければ、採算が合わないらしい。どれだけ過剰人員なんだ。

 そこで、会社都合退職はやむを得ないとしても、労働者の権利を守るため、数名で労働組合を結成した。ただし、大規模にはできない。令和時代の中小企業で、ユニオン・ショップ以外の労働組合員ということが分かれば転職、再就職に事実上の悪影響がある。組合は秘密結社とした。

 組合員が2人いて、労組法が定める特定の条項を規約に入れておけば、労働組合は成立する。

 2名に達したので、あっけなく成立した。

 組合費は当面ゼロとする代わりに、団体交渉も団体行動にしない。唯一、組合員の擁護を軽めに行うのみだ。特に、退職勧奨と整理解雇について、労働者への支援を行う。



 退職勧奨の交渉中に温泉旅行に行くとは贅沢だが、経済を回していくためには必要だ。そう言い聞かせて、静岡県で静養。
紫に煙る夜明け♪
(c) Junko Yagami