『鎌倉殿の13人』に示唆されるものが多い。通称北条政子は息子2名と孫1名が害され、娘は早逝した。その妹(ドラマではミイ)も夫と息子を害された。権力者の周囲は恐ろしい。御家人も北条氏に対抗できた、梶原、比企、畠山、和田と粛清されてきた。坂東版の戦国時代の様相を呈している。


 そして、私。現在の勤務先では梶原景時のような役割をしてきた。九郎義経に比すべき人の追い落としもやった。勤務先で守護者が退任したら、新しい勢力により、粛清の対象となり退職勧奨を受けている。理屈はよく分かる。用済みの邪魔者というわけ。


 それはそれで良い。社労士の知識と経験を活かして、粛々と労働者の権利行使するのみだ。さらに言えば、できる限り主張して、次にするべきキャリアに繋げていきたいと考えている。資本主義社会のホワイトカラー労働者を永年続けて、それにはもう嫌気がさした。


 顕在化していなかったが、コロナ下で既に無意識に認識していたのかもしれない。2020年秋に社会保険労務士の勉強を始めた。21年に補正でなんとか合格した。会社勤めで勤務社労士の登録をしようとしたら、使用者から拒絶された。変わって、行政書士試験を受けろと、意味不明の提案をされた。四半世紀前に合格していたが、難易度が格段に上がっていたものの、不確定要素がある記述式部分を除いても、自己採点では十分に合格点に達している。


 資格マニアと言われようが、リモートワークで勤務時間中にサブチャンネル的にWEB講座を視聴するという勉強癖がついていた。行政書士試験の翌週にはもう資格予備校で『事業再生士補』のコースを申し込んだ。50代資格3部作の仕上げとしたい。倒産しそうな会社を再建することを支援するのが事業再生士(補)ということだ。キャリアの中で数社、再生させてきたし、その100倍くらい失敗に終わらせた。


 やりたい事はほぼ決まっている。だが、雇用保険の基本手当受給していても、求職活動と並行して自営業の準備をしても良い。開業するには勇気が要る。途中で求職に成功すると、結局サラリーマンをしているかもしれない。それでも、50代の人間には会社勤めで、新たに業界知識を習得して、人間関係を構築するのは厳しい。40にして迷わず、不惑! というが、50代でも迷いしかない。


 師走を迎えて、退職勧奨への対抗、就職活動、事業再生士補の勉強とやることが多い。