前回投稿した表題の件の内容について、移植可能な大学病院の先生に質問をした。
その回答が以下。
結論を言うと、移植は少なからず失敗する(死んでしまう)可能性があるため、再発前に移植をすることは見送った。※2点目の質問の回答
また事前に兄弟のHLAを調べることもしないことにした。※1点目の質問の回答
前回の投稿は以下
⇒以降の赤字が先生の回答
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大きく二点
再発した場合に備えて、どのようなことを準備しておくべきか。(通常は特に何もやらないと聞いている。)
1 兄弟姉妹とHLA(Human Leukocyte Antigen=ヒト白血球抗原)が一致するか否かの調査を再発前にするメリットはあるか。兄は海外赴任が多い。
⇒通常はやらない。海外赴任等でどうしてもというときには事前に調べてもいいかもしれない。
2 移植をする場合、どのような段取りで、どれぐらいの期間が掛かるのか。
2.1 HLA調査
2.1.1 自身はA型だが、O型の兄とA型の妹二人とでは、誰を優先してHLAを調べるべきか。移植向いているのは誰か。
⇒血液型には依存しない。また妊娠中はドナーになれない。
2.1.2 調査にはどの程度の期間が掛かるか。
⇒4、5営業日でわかる。
2.1.3 骨髄バンクにお願いした場合はどの程度で結果が分かるのか。
⇒同様に4、5日営業日でわかる。臍帯移植の場合はすぐにわかる。
2.2 移植
2.2.1 骨髄移植 or 臍帯血移植はどのように決めるか
⇒移植をする際にもう一度聞くことにする。
2.2.2 大まかな流れ 抗がん剤治療 → 移植 → ??
2.2.3 その期間
⇒まずは寛解導入療法で寛解を迎える。再発の場合、寛解を迎えることが難しいことがある。その後、地固めを最低1度実施して、移植をする。ここまでで最低2ヵ月程度かかる。
よって、すぐに移植ができるわけではないので、事前に兄弟のHLAを調べる必要はない。
骨髄バンクから移植をする場合は、先方と同意を取ったりするために通常、半年後にようやく移植ができる状態となる。
2.2.4 痛みや苦しさは? これまでの抗がん剤治療と比較すると
⇒そもそも、移植はたとえ家族だとしても一定の確率(10~20%)で死ぬ可能性がある。そのため必要ないのであればするべきではない。
3 どの程度の期間仕事を休むことになるのか
⇒一概には言えない。早くて5カ月程度。バンクにお願いした場合は最低半年以上休みことになる可能性が高い。
再発する前に移植をすることについて
<背景>
1/2の確率で再発することは、
Ø 職場復帰できても担当する業務にかなりの制限が掛かる。
Ø 精神的に落ち着かなさそう。
Ø 年を取ってから移植をするぐらいなら若いうちに移植をしてしまいたい。
<質問>
1 再発前に移植をすることは可能か。受け入れてもらえるか。
⇒死ぬ可能性があるものは勧められない。
2 どのように考えれば良いか。どのようなメリット、デメリットがあるか。
2.1 移植をすることによって今の生活においてできることができなくなるようなことがあるか
⇒万が一再発した場合に取り組むべきである。なお再発の可能性は1/2よりも低い型である。
以上