名古屋でエンデングナビゲーターとして、エンディングノートの書き方をお手伝いをしています
 のりのり です。 

みなさま、お元気ですか?

日差しは春ですが、風はまだまだ冷たく、コートはしまえません
子供が、釣りに出かけて、鼻の頭が日焼けで皮がめくれてきたのですが・・・

車の運転をしていても、そろそろ日焼け対策が必要でしょうか?

お肌のケアーはUV強化のものに変更しないと


みなさまも、お気をつけくださいね。


今日も一緒に考えてみましょう



★相続

相続のことは、計画しても、相続人の思いによって、トラブルになってしまうのですね


<相続>寝たきり難病女性の遺言書は有効か

                毎日新聞 より

難病のパーキンソン病だった女性の公正証書遺言書について、同居していなかった長女と次男が「無効だ」と裁判所に申し立てました。

東京都内の主婦Bさんは、神経変性から運動障害などを引き起こす難病のパーキンソン病になり、手足を動かしたり口を動かしたりすることができなくなった。自宅で寝たきり状態のため、介護士がつきっきりで介護をしていた。だが、意識ははっきりしていた。体を動かすことができないだけで、見ること、嗅ぐこと、聞くこと、考えること、判断することに不自由はなかった。

 ◇本人に代わって介護士が遺言を口述

 5年前に夫を亡くした際も寝たきりだったが、まだ話すことはできたので遺産分割協議はどうにかまとまった。しかし、Bさんと同居していた長男は、母にもしものことがあった時、相続がどうなるのか不安になり、母の遺言書を作れるかどうか公証人に相談した。

 その結果、身の回りの世話をしている介護士ならば、本人の意思を確認することが可能だろうということになった。一つ一つの財産を紙に書き、長男、長女、次男の名前を書いた用紙を用意して、一つ一つの財産をどの子供に相続させるか、介護士を通じて用紙の名前を指し示してもらった。介護士がその意思を本人に代わって口述し、同席した公証人が確認した。

 間もなくBさんは亡くなり、相続が始まった。その時になって、離れて暮らす長女と次男が遺言書の存在を知った。長女と次男は「母親であるBさんが寝たきりで話もできず、手足も動かせないのをいいことに、長男が勝手に遺言書を作った」と騒ぎ立て、裁判所に遺言書の無効と相続欠格の訴えを起こしたのだ。

 長男は激怒した。長女と次男こそ、時々実家に立ち寄ることはあっても、母の目を見て話しかけるとか、顔をしっかり見せるとか、母の病状を心配するそぶりすら見せず、すぐに帰ってしまっていたからだ。自分こそ母の面倒を一生懸命見ていたという自負もある。法廷で真っ向から争った。


◇言葉を話せない人を助ける「通訳人」の規定

 公正証書遺言書の内容は、おおむね法定相続分に従った平等な内容だった。特に長男に多いというわけではなかったため、争点はおのずと一点に絞られた。遺言書作成に関わった介護士が、民法で定める「通訳人」として認められるかどうかだ。

遺言者の意思を深く理解できるのは、身の回りの世話をする家族や介護士だろう。しかし、それまで介護士を通訳人と認める判例はなかった。難しい裁判だったが、裁判所は、介護士がBさんの意思を理解し、Bさんに代わって正確に遺言を口述し、公正証書遺言書に反映させたことを認める判決を出した。通訳人として認めたのである。その結果、公正証書遺言書は有効と判断され、長男の相続適格も認められた。

 高齢化時代、このようなケースは今後さらに増えるだろう。生前対策の一つとしてこの規定をぜひ覚えておいていただきたい。



相続の時、離れて暮らす相続人が一番のトラブルメーカーになるようです。
そして、今後は介護士が、こんな重大な相続の要になるかもしれません。

介護士以上の仕事まで要求され、よかれと思ったことでも、トラブルに巻き込まれてしまったり・・・

しかし、裁判所が全うな判断でよかったです。

「公正証書遺言書」があっても、円満に事が運ばないこともありますので、生前から、家族間での話し合いは大切ですね。

ご参考にしてみてください。




最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今を楽しく、元気に
「エンディングノート」書き方名古屋のりのり