散歩に行ったいつもの公園
もう秋の気配がひっそりと
蝉が地面で…ひっくり返ってもがいてる。
何回起こしても仰向けになってしまう。
一生懸命生き切ったんだね。
それでも…なんかはかない蝉の一生
ワンコは元気
例えば夏にミンミンと鳴くセミは、地上に出て成虫になってからはすぐに死んでしまう、まさにはかない生き物の代表格だ。ところが死ぬまでに成虫となり、鳴くことのできたセミは実は幸運だった。
“セミの幼虫は地面の下に潜って何年も暮らし、ある年の夏に、満を持して大人になる。まだ暗いうちに地面の上に這い出て木に登り、朝早くに羽化するのだ。”
さて、ここで「あるはずの木がなくなっていたらセミはどうなるのか」という点に著者はスポットをあてる。木々が切られていたり、コンクリートで土が埋まっていたりした場合だ。
“本当であれば、セミは木の幹にしがみついて羽化し、抜け殻につかまりながら羽を乾かすのである。”
しかし這い出た場所に木がないとそれができない。探し回った結果木が見つからず、仕方なく道路で羽化することがある。
もうひとつ忘れてはいけないのは、羽化できないまま生涯を閉じるセミもいる。
それを考えるとこのセミは幸運だったかも…