ミトコンドリアを活性化させるための素材をとり入れる必要があり、この点で効果的なのが有機酸(酸性の有機化合物)やコエンザイムQ10の日常的な摂取だといわれています

有機酸と聞くと日常的にとるのは難しく感じますが、多くは野菜やくだものから摂取することができます。クエン酸やリンゴ酸、アスコルビン酸なども有機酸の1種類です。酸味のあるオレンジやレモン、キウイなどのくだものにはもちろんのこと、りんごなど酸味が少ないくだものにも有機酸が含まれています。

くだものや野菜には抗酸化ビタミン(活性酸素の抑制効果を持つビタミン)であるビタミンA、C、Eも含まれています。これらを摂取するとミトコンドリアの活性のみならず、アンチエイジングや生活習慣病予防に役立つといえるでしょう。

また、コエンザイムQ10は美容にも良いといわれている成分であり、イワシや豚肉、卵などのたんぱく質に多く含まれます。コエンザイムQ10は油に溶ける性質を持っているため、良質の油で炒め物をしたり、酸化を防ぐためにオイルをかけてカルパッチョにしたりする食べ方がおすすめです。

ただし、コエンザイムQ10は食事で摂取できる量はごくわずかです。食事だけではなくサプリメントなどの栄養機能食品も活用してみましょう。

ミトコンドリアは加齢とともに機能が低下していく傾向があります。免疫にも関わるミトコンドリアを活性化させることが健康維持にとっての重要なポイントとなるでしょう。日々の食事バランスを意識しながら、有機酸やコエンザイムQ10が摂れる食材を意識的にとり入れてみましょう。