黒魔術が跋扈する時代

とにかく、家族の輪、人の和は最大の城壁です。

そんなこと言ったって、住宅ローンもあるし、子供を私立高校に上げなきゃならないし、何を気楽なこと言ってんだ、とご立腹のムキもあるかと思います。それこそ、彼らの術中にはまってしまっています。

日本の「和」、これを彼らは破壊したくて仕方がないのです。

終戦直後、物のない時代には、東京の下町でも玄関の鍵などかけません。盗みに入っても金目のものがないからです。

「あー、お米を切らしちゃった」、「それなら隣の家に行って、お米を5合ばかり借りてきて」。こんな調子だったと言います。
で、隣に家に行くと、「醤油ある? 少し分けてよ」なんて。

テキヤの恐い兄さんが、「奥さんよ、この反物は二度と出ないよ、買ってくれ」と玄関口で短刀を床に突き刺して脅しても、戦争で鍛えられた肝っ玉母さんたちは動じません。

「あら、どうしたの。国の親御さんは元気なの?」などとやって、お茶とオニギリ一個を出して事情を聞いてやると、「恐がらせた俺が悪かった。心を入れ替えて、まっとうな道を進みます」なんていって改心するのです。

まあ、漫画のような世界ですが、下町では、結構、こうしたことがあったといいます。

「ルシファー属性」は、これを徹底的に破壊しようとしている。

それを破壊する兵器として私たちに埋め込まれたのが、「価値観」と「不平等」です。

最近は「霊能者」という種類の人たちが本当に多くなってきました。タレント以上の人気です。
私から言わせれば、「みんな憑かれています」。バカげた人々です。

こうした人々が地獄から這い出て来るのは、ひとつの大きな巡りの終末が近づいているからだと思います。

こうした「憑依する存在」というのは、いまだに「人をたぶらかし、引きずりこむ」ことが良いことなんだ、と信じているのです。そうして「手柄」を立てれば、次の世界にも存在を許されると思っているのです。だから、最期の周期に入って必死なのです。

オウムの「魂の救済のためにポアする」という身勝手な屁理屈とまったく同じです。

「ルシファー属性」は、人々の、なにかしら金儲けしたい、有名になりたい、テレビで評判になりたい、という俗な心が発する臭いを敏感に嗅ぎつけて憑依するのです。

私から言わせれば、手相で人生相談とか、ましてや「占い」を使って恋愛のお悩み解決などと、どうにも罪が重いことをやっているとしか思えません。

人生相談や恋愛相談に親身に乗ってあげられる人間なら、こんな「占い」などという「道具」は必要ないはずです。

占いは口先一つでできます。
設備投資もなければ、減価償却もありません。無限大に広げることができます。こういう「騙し」や「そそのかし」が魔界は大好きなのです。

それが「霊能」となると、もういけません。完全に魔界に引き込まれます。

テレビに出てくるこの種の人たちからは、どうしても嫌な臭いしか漂ってこないのです。こんな化け物に振り回されて人生の重大事を決定したりしたら、それこそ思う壺です。

「人間(じんかん)万事塞翁が馬」という素晴らしいことわざがあります。

あさはかな人智に頼らず、ひたすら上を見て愚直に努力する。こういう人は、うまーく天の波に乗っていける人だと思います。私の周囲にも、1人だけですが、そういう不思議な人がいます。

若い人たちが、「占いは、いいことだけ信じます。悪いことは信じません」と言います。非常に健全だと思います。

「悪いことが起きるのではないか」と心配の想念を出し続けると、そういうものを引き寄せてしまいます。こうして、人々は「光」から顔を背け、やがては自らが「光」を装うようになるのです。

「やっぱ、愛だろ、愛」。











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