自分が認知症になってしまった。と不安でいっぱいのママちゃんを安心させる為にホームの話をしてみた。
認知症になったらこういう施設があるから、どんな所か見てみようか?
今すぐ入るってわけじゃなくて、見てみるだけ
昔から将来は施設に入るからそのときはよろしくね。と言っていたママちゃん。
記憶がなくなっていく事にとても不安を感じて、昔の友達に電話して施設を紹介して。と無理なお願いまでしていた。
うんうんそんなところ見つけたの?
見てみたいわ。
早速、イモちゃんと3人で私の家から近くて良さそうだったサービス付き有料老人ホームを見学した。
ママちゃんは髪の毛は染めていて、身なりもおしゃれ。姿勢良くスタスタ歩くので実年齢より若く見える。
迎え入れてくれた施設長さんは、ママちゃんを見て、あっ!こちらの方?
とちょっと驚いた風。
私は以前に説明をきいていたけど、もう一度料金、サービス内容など説明していただき、施設内を見学した。
何人かの入居者さんにお会いしたけど、車椅子の方や歩いている方。座ってボートしている方、など様々だった。
ママちゃんもイモちゃんも、
きれいでいいところね。公園も目の前だし、買い物もしやすそう
と、いい感触で帰っていった。
だけど。夜にイモちゃんから電話が。
まだママには施設は早いかな。って思った。
かわいそうになっちゃった。
出来るだけ私が面倒見るから、施設の話はもうちょっと先にしよう。
私も施設を見学している時にそう思ってた。
まだ早いかな。って。ママちゃんは一人で生活できてる!料理も洗濯も掃除も変わらずやってる
おしゃべりでお出かけ好きなママちゃんを、こんな知らない土地の施設に入れちゃっていいの?って
施設を見学した後、ママちゃんの寂しそうに笑って「ここいいね」って言った顔が目に焼き付いてる。
ママちゃんだって好んで施設に入りたい訳じゃない。
私たちに迷惑かけるから入る。って言ってるんだ。
胸がキュッとなった。