新たなる世界への一歩は、この場所から・・
光の世界からの愛を受け取ったYURIさんと私は、那須高原の自然に囲まれた、静かな場所に佇む”藤城清治美術館”の中へと入っていきました。
”光と影”の美を創り出す、藤城清治さんの影絵の世界
そこには、感動という一言では表現することができないほどの、心の奥底に響く、壮大な”光と影”の世界が広がっていました
藤城清治さんの作品は、心和む可愛らしいメルヘンの世界だけでなく、
自らが東日本大震災の被災地に足を運び、現地でデッサンしたものから作られた、復興への強い祈りが伝わる、東日本大震災の被災地を描いた作品や、
11年を費やして旧約聖書・創世記の名場面を描いた大作、”天地創造”の作品なども展示されています。
そうした多くの作品からは、「絶望に打ちひしがれた人々の心に明かりを灯したい」という、藤城清治さんの想いとあたたかな慈悲の愛が感じられ、誰もが心を動かされるのでしょう。
私とYURIさんも、藤城清治さんのそうした想いが込められた作品を鑑賞させていただきながら、あたたかな愛で心が満たされていきました
そして、可愛らしい動く影絵の作品の前のベンチに二人で座ると・・
心の奥の影の部分に明かりが灯されたようで・・・
今は亡きお互いの人生のパートナーへの想いが溢れ出し、YURIさんと私は、その想いを静かに語り合いました。
夫を失った想い・・
私もYURIさんも、こうして出逢うまで、同世代で夫を亡くした人が周りにおらず、共感してもらえる人がいないまま、その想いに独り向き合ってきたのです。
しかし、このときようやく、その想い全てを二人で分かち合うことができたのでした
溢れだす涙・・・
ベンチに座ったまま手と手を握り合い、溢れる涙を拭いつつ、それまでのお互いに閉ざしてきた想いを抱きしめ合いました。
それは、YURIさんと私が抱えてきた、それまでの想い、誰にも理解してもらえないという想いが、”共感”という大きな癒しによって解放された瞬間でした
そして、このような大きな癒しとなる”共感”とは・・
お互いの悲しみや苦しみという”影”の部分だけにフォーカスして感じ合うのではなく、その辛い体験を称え合い、称賛することで、その奥にあるに”光”が見えてくるのでしょう
美しい影絵の世界のように・・・
影だけをフォーカスする人生に終わりを告げ、
視野を広げ、彩り豊かな光にもフォーカスする人生へ
そして更には、”光と影”の調和の美を楽しむ人生へと
”光と影”の調和の美を楽しむには、”光と影”全体をみることができる場所に行かなければなりません。
その場所とは、”光と影”をフォーカスしていた一喜一憂の世界ではなく、その”光と影”を俯瞰できる、”安らぎ”という愛と調和の世界なのでしょう
愛と涙と喜びの出逢い
YURIさんとの出逢いによって、これからは、藤城清治さんの影絵の世界のような、美しい”光と影”の調和の美を、”安らぎ”の場所から眺め楽しむことができそうです
素晴らしい出逢いに、心から感謝です
お付き合いいただきありがとうございました