高知のお隣、愛媛にある、鈍川(にぶかわ)温泉へ両親と行って来ました
鈍川温泉は、奈良時代に発見された古湯で、江戸時代には今治藩の湯治場だったそうです。
アルカリ性でラドンを豊富に含んだ湯は美人の湯として評判で、程よいぬめりが肌を潤してくれます
そして、鈍川温泉郷の緑溢れる自然は、自然をこよなく愛する私たち親子を優しく迎えてくれたのでした
渓流沿いに建つ温泉宿、「美加登(みかど)」さんに一泊。
その夜、温泉と美味しいお食事を堪能して、川のせせらぎとカジカガエルの美しい鳴き声を聴きながら、お部屋でくつろいでいました
すると、カーテンの隙間から柔らかな光が差し込んできたのです
カーテンを開けてみると、窓の正面には、幻想的な大きな満月が
感動です
梅雨入りした四国でありましたが、ちょうどその晩は、満月の日で、私たち親子に美しい光を届けてくれたのでした。
母は、「きっと、ヨウコちゃんが見せてくれたんだね!」といってお月さまに手を合わせていました。
亡き妹と繋がった家族の夜でした
翌朝、お宿を出て、少し奥にある鈍川渓谷を観にいきました。
その渓谷美にまた感動です
鮮やかな緑の木々の下には、透明な水の流れ
川の流れによって削られた岩の滑らかさ・・
そのとてつもない時間の流れを、滑らかな岩を見ると感じることができます。
川のせせらぎを聴きながら、誰もいない渓谷にただいるだけで、自然と、その美しさと調和できます。
透明な川の水
白いラインが入った大きな石が、存在と美を伝えてくれます。
自然の美しさは、意図のない世界
ありのままで美しい世界
この自然のように、人も本当は、存在するだけで美しいのではないのでしょうか。
自然美と調和すると、心を縛る執着心が解きほぐれていきます。
外見や持ち物や地位など、現世的な価値を取り払い、ただの無垢な心の状態で存在するときに、その美しさは際立つのだと、この自然から教えてもらった気がします。
自然のように、ありのまま、ただ存在するだけで美しい。
いつしか、誰もがそんな存在になれますように・・
そんな想いと共に、鈍川渓谷を後にしました。
今回の親子旅は、自然の美しさに触れ、自然からのギフトをたくさん頂いた思い出深いものとなりました。
きっと天国の妹も一緒に楽しみ満足してくれたと思っています