去年の秋に、両親と15年乗り続けお世話になっていた車、Hondaフィットのオーディオがついに壊れてしまいました
走りには問題はなかったのですが、オーディオを交換するとなると結構なお値段ということで、新車に買い替えることになりました。
そのことを、妹に話すと、「私が新車のお代を出す!」と言ったのです。
「そんな、申し訳ないからいいよ」と断っても、「じゃあ、半分は出させて!」と言いました。
その頃、妹にはわずかな余命が告げられていました。
私には、妹の気持ち、生きているうちに両親や私に何かしてあげたい、という切羽詰まった思いが痛いほど分かっていたので、その申し出をありがたく受けさせてもらいました。
そして、11月下旬頃、お店で新しい車を注文しました。
納車は12月4日で、その日私は妹の付き添いで埼玉にいて、高知へ帰ることができなかったので、両親に頼み納車してもらいました。
そして12月23日、妹は新車を見ることなく天国へと旅立ちました。
私が初めて新車を見たのは、妹のお葬式が終わり、28日に高知へ帰った翌日です。
早速、帰宅した翌朝、母と駐車場に置いてある我が家の新車を見に行きました
ナンバープレートは、希望していた「358」
昔、小林正観さんの本を読んで、この数字が縁起が良くて、燃費が良くなって事故が少なくなるということが書かれていて、新車にするときには、このナンバーと決めていました
ナンバーは、358で・・・さらによく見ると・・・
数字の横のひらがなが、「の」でした
私は、ピンときて、私の名前が「のりこ」なので、妹が「の」を選んでくれたのだと思い、母にも伝えました
母も、「ようこ(妹)だね!あの子は本当に凄いわ!自分の旅立つ日も自分で決めたり、このナンバーも!」と感情が高ぶっていました
そして母と二人、妹が残してくれたミラクルを感じながら、しばらくの間、ローズ色の新しい車を眺めていました。
いつまでも自分のことを忘れないでいて欲しいと言っていた妹が、残してくれた車・・・
そのナンバーにも妹の想いが込められていました。
この車に乗るとき、このナンバープレートを見るとき、自分のことを思い出してもらえるように妹自身がそうしたのでしょう。
私は妹に伝えます
いつまでもずっと一緒だよ
この新車で、妹と一緒にドライブを楽しみたいと思います