妹が天界人となって1か月が過ぎました。
人間には避けることができない「死」
霊的真理を理解していないとき、
「死」は、とてつもなく大きな恐れとなって襲いかかってきます。
妹もその一人でした。
この世からの別れの日が近づくにつれ、妹が感じる死への恐れ、不安は大きくなっていきました。
周りの私たち家族は、死を連想させる話題や言葉はタブーとし、妹を励まし続けました。
霊的真理では、肉体の死はおとずれても、魂は死ぬことはないのです。
私たちは、霊的な存在、霊魂(スピリット)であり、この世で様々な体験を積み、成長・進化するために転生を繰り返します。
自らの波動をあげるため、また全体の波動をあげるために。
「死」は、最終の出来事ではなく、一つの通過点なのです。
私自身、この理を知ったことによって、「死」に対する受け止め方が変わり、10年前主人を亡くした後の悲しみが安らぎへと変わり、前向きになれたのです。
なので、この霊的真理を闘病中の妹にもと思いましたが、妹はスピリチュアルなことは半信半疑だからと興味を示しませんでした。
それが決して悪いことではなく、人にはそれぞれ必要な体験があり、それを尊重し応援するのも周りの人たちに必要なことだ思うので、それから私は、スピリチュアルなことは妹の前ではあえて言わずに治療の応援をしました。
そんなスピリチュアル、魂の話にあまり興味がなかった妹ですが、亡くなる2週間前、私に「最近、何かに引っ張られる感じがするんだよね。死んだことないから分からないけど、この感覚が死ぬってことかと思って。。でもまだまだ、って抵抗してる。」
そう言っていました。
それから2週間経ち、体力も限界に近付き、亡くなる2日前の夜、ベッドで横になったままの妹は、かすかな声で、「ちょっと待って、ちょっと待って・・」と何度も繰り返しました。
翌日12月22日は、妹の旦那さんの誕生日でした。
そして、翌23日の午後、妹はまた「ちょっと待って、ちょっと待って・・」と何回も繰り返し、その数分後に「光、光・・・ありがとう。」と言い、また少しして、「オッケー、オッケー、OK。」と頷いたのです。
天界へ戻っていったのは、その直後です。
天界からのお迎えの方はすでにきていて、本人が納得するのを待っていたのだと思います。
妹は、22日の旦那さんの誕生日を悲しい日にしたくなくて、23日を旅立ちの日に決めたのかもしれません。
そして、家族が揃ったことを確認し、「オッケー、オッケー。」と言って納得してお迎えの方と天界へ戻っていったのです。
それは、人がスピリチュアルな存在であり、死を迎えたときには、天界の方がお迎えにきてくださるということを、教えてくれた瞬間でした。
私は、お迎えにきてくれたのは、母方の祖母だと思っています。
その時に、おばあちゃんの顔が思い浮かんだからです。
母がまだ小さい頃、祖母は、その頃まだまだ珍しかったカクテルに目を付け、カクテルバーをオープンしてしまうくらい、明るくバイタリティーに溢れた女性でした。
そんな明るい祖母が、不安で一杯だった妹のお迎えにきてくれたのだと思っています。
このような話しをさせていただくのも、霊的真理をふまえたうえでは、「死」はむやみに恐れ悲しむものではないということをお伝えしたかったからです。
この世を去っても魂は生き続けます。
故人への想いはそのままちゃんと伝わっています。
いつでも繋がっていて、見守っていてくれると思うと心強いですよね
私も、妹という心強いサポーターがいつでもついてくれていると思うと寂しくなく、元気が出てきます。
これから妹と一緒に、前向きな一歩を踏み出していこうと思います