誰にでも、心の中に過去の痛み、後悔の念や、怖れ、悲しみなどがあると思います。
私は、その過去の痛みが、ときどき浮上しては、忘れようと蓋をするということを、繰り返し続けてきました
過去の辛い思いは、蓋をして忘れることが良いと思っていたのです。
でも、蓋をしたところで、その辛い思いは、忘れて消え去ることはなく、またときどき蓋をこじ開けて出てきてししまい、その度に、胸がギュッと締め付けられ、ずしんと心が重くなるのです
今までずっと抱えてきた、私の過去の痛みの一つは、子供の頃にあります。
二人姉妹ですが、私が小学2年生、妹が5歳の時に起きたことでした・・・
妹は、近所で同じくらいの年齢の子がいなかったこともあって、いつも姉である私と一緒に遊んでいました。
ある日、私の友達が遊びにきて、一緒に庭で遊んでいたところ、隣の空き地に、5段くらいの錆びた脚立が立ててあるのを見つけ、その脚立に登ったり下りたりして遊んでいました。
そこへ、妹が一緒に遊びたくて寄ってきたのです。
少し遊んだ後、私と友達は他の遊びをしたくなって、その場を離れてしまいました。
私たちが離れた後、妹は一人で脚立に登ってしまい、何段か登ったところで、重い鉄製の脚立ごと後ろへ倒れてしまったのです
そして、脚立を持っていた手に脚立が覆いかぶさり、両手首を骨折してしまいました
全治3か月の診断で、妹は毎日、接骨院で両腕を引っ張られ、骨を繋ぐ治療をしなくてはなりませんでした。
「ひっぱらないで、ひっぱらないでーー」と痛みに耐え大泣きする妹を、母が毎日治療に連れて行ったのです。
接骨院の先生が上手く治療をしてくださり、妹も痛みに耐え頑張ってくれたこともあって、両手首の骨は真っすぐ綺麗につながり、ほっとしましたが・・・
私のせいで妹がこんな大変な目に合っていまったことを、親に告白することができませんでした
そして、妹を一人置いて行ってしまった後悔の念と、そのことを告白できずにいる勇気のない自分、そうした懺悔の思いは、大人となっても時々、浮上して私を苦しめるのです。
でも、スピリチュアルな学びによって、そのずっと引きずってきた過去の痛みを癒すことができたのです
その頃のことを思い出しても、胸が締め付けられることはなくなりました。
今までは、辛い出来事に蓋をして忘れようとしてきましたが、実は、その思いと向き合うことが大切でした
そのときの辛い思いを、良いとか悪いとか価値判断せず、ただただその思いを感じきる
すると、涙が溢れてくるかもしれませんが、感じきることで、癒され、その重荷を手放すことができます。
重荷を抱えてきた自分に、よく耐えてきたねと心の中で言ってあげるのもいいでしょう。
手放した後には、頭上から金色の光のシャワーを浴びるイメージをすると良いそうです
もっと重いネガティビティやトラウマを、自分一人ではなかなか手放すことが難しいという方は、プロによるヒーリングを受けるのも良いかと思います。
”心の闇に光を当てる”
その時、闇は闇でなくなり、光の一部と化すのです。
闇に光りを当てる勇気を持ち、光を当てて癒していくことで、喜びの世界への一歩を踏み出すことができるのだと思います