庭の一番奥の、日当たりの良い場所に植えられた、レモンの苗木

 

 

去年、両親がある願いを込めて植えました。

 

 

レモンは成長しようと、新芽を伸ばしていますキラキラ

 

 

去年は、妹をはじめ、両親や妹の旦那さん、私にとって、魂を大きく揺さぶられた一年です。

 

 

それは、2月に入って間もなく訪れました。

 

妹の子宮頸部腺癌が発覚したのですあせる

 

その後3月に手術を受け、その病理組織検査で、ステージ4bという結果を担当医から告げられました。

 

 

それまで両親と私たち姉妹は、今まで病気とは無縁の人生を過ごしていたので、突然の生命を揺るがす危機的状況に、呆然と立ち尽くしました。

 

 

どうして妹があせるなぜあせるあせるという疑問ばかりが頭の中を渦巻きましたが、癌という病気を目の前にして、悲観に暮れている時間の余裕はないことにすぐに気付いたのです。

 

そして、私たちは現実と向き合い、危機的状況を何とかしなければと気持ちを奮い立たせました。

 

先ずは、生活を改め、癌に良いとされる生活を目指したのです。

 

毎朝、、生ニンジンジュースを飲み、バランスのとれた野菜中心の食生活と、身体を動かすウォーキングをする健康的な生活へと変えていきました。

 

その生ニンジンジュースに、リンゴとレモンを一緒に入れるのですが、そこから両親は、癌と戦う娘のことを案じて、庭にレモンの苗木を植えたのでした。

 

 

実際には、このレモンの苗木から、ジュースに使うレモンが収穫できるのは、何年も先ですが。

 

 

これからもレモンの木と一緒にずっと生きて欲しい

 

 

私には、両親の妹への想いが痛いほど伝わってきました。

 

 

群馬県の桐生市で、着物の帯を製造する織物業を営んでいた両親は日々多忙で、娘とのはコミュニケーションをあまりとれずにいました。

 

 

妹は、子供の頃から、知らない人とでもすぐに仲良くなってしまうほど、人とのコミュニケーションをとるのがとても好きでしたが、一番身近で一番コミュニケーションをとりたかった両親とは交流できませんでした。

 

 

小さな妹は、親からの愛を自分が欲しい分ほど、受け取ることができないまま、大人になってしまいました。

 

 

そして43歳になった妹は今、病気を通して、ようやく、親からの愛を受け取ることができたのです。

 

 

人生には、自分に必要なものが、必要な時に現れるのだと思います。

 

 

妹に必要だったのが、両親の愛

 

 

魂が必要なもので満たされ満足したときに、また次の大きな一歩を踏み出して進んでいくことができるのでしょう。

 

両親の愛を受け取ることができた妹が、この大きな課題を乗り越えてくれると信じていますキラキラ

 

 

私は、両親が植えたレモンの苗木が、大きく成長していき、数年後、数十年後に沢山のレモンの実をつけ、そのレモンで作ったジュースを妹が飲んでいる姿を、今、想像しています。