1.レンジファインダーカメラとミラーレスカメラのピントあわせ方法の違い。
レンジファインダーカメラという物がある。つまりは、フィルムカメラ時代のライカに代表されるコンパクトな距離計付レンズ交換式のカメラの事だ。現在このようなカメラを使っている人は少ない。この対極には、日本のカメラメーカが得意とする一眼レフカメラがある。
レンジファインダーカメラでは、カメラの上部右にレンジファインダーという窓がついており、そこから覗くと真ん中あたりに三角法により作られた、2重像が見える。この2つの像は、レンズのピントリングを回す事により合わせる事ができる。フィルム面からピントが合ったところまでの距離は、その時のレンズの距離計が指している距離である。
つまりレンズのピントリングがカメラの三角法測定の為のカムの役割を果たしているのだ。
私のデジカメ用のレンズはだいたい、このレンジファインダー用の古いレンズ(オールドレンズ)を使っている。小さくて格好よくて写りがよいからだ。
私のデジカメはミラーレス一眼という分野に属するが、ミラーレス一眼のピント合わせではこのレンジファインダーの原理を使わない。撮像素子に写った画像そのものを液晶画面などを介して見てその画像のピントが合う所をピントリングをまわすことで探すと言う方法でピントを合わせるのだ。
(なんと原始的な合わせ方だ、一眼レフカメラの場合は、別に距離測定器が内蔵されている。)
つまりはミラーレスカメラでレンジファインダー用のレンズを使うとき、このレンズに内蔵された距離計合わせの機能を使わないで撮影できるというわけだ。
|
|
2.ピントが合ってない!
私は二ヶ月に一度くらいは、フィルムで写真を撮っている。レンジファインダーカメラだ。レンズはデジカメと共通だ。
つい先日、何本か撮ってみると、現像された写真のピントが合ってない物が多い。「おかしいぞ!」と思い、注意深く見てみると、ある1本のレンズで撮った写真だけがピントが合ってない事がわかってきた。
そのレンズは、中古で買ってからデジカメでしか使わなかったので距離連動機能が合ってないのにずっと気づかないでいたのだ。
(正面のアベックの背中にピントを合わせたつもりが手前の自転車にピントが合ってる)
(一番手前のボートの後ろ側にピントを合わせたつもりが 手前の葉にピントが合ってる)
さてどうしようか?
修理すべきか否か?
実質上はフィルムで写真を撮ることはかなり少ないので、1本のレンズでピントが合わなかったとしてもあまり支障はない。
冷静に考えてみた。
今はミラーレスで使っているが、将来的にレンジファインダー式のデジカメを使う可能性も0ではない。
(2013年現在このようなカメラは「ライカM」約70万円しかない)
また、オールドレンズの価値は資産と同じで、買った値段とあまり変わらない値段で売却できるという側面も持っている。
距離計連動の精度が悪いレンズは当然価値が下がるだろう。
また、このレンズは中古で買ってから2ヶ月もたってない。
確か中野の中古屋は、6ヶ月の保証がついてたはずだ。
(これは良心的で、保証のつけない中古屋も多い)
3.レンズの修理
結論は出た。修理か交換してもらおう。
店先でもめるのは嫌なので、簡単に説明する証拠を作らなければならない。ベッサR2にフィルムをもう1本いれ、問題のレンズを装着し、開放絞りにして、
(開放絞りにするとピント合わせがよりシビアになる。)
近距離の撮影、無限遠での撮影を何枚か行い現像した。やはりピントは合ってない。どうやらピントが実際より手前にくるようだ。
さっそくカメラとレンズとそれぞれの保証書、証拠写真をipadにいれて中野のカメラ屋に向かった。
交渉は簡単だった。話し合いの結果、カメラもレンズも点検修理に出すことにした。(もちろん無料だ)運がよければカメラも再調整してもらえるかもしれない。レンズだって調整時、内部がクリーニングされて戻ってくるかもしれない。楽しみだ。
ただし、修理は1ヶ月くらいはかかるかもしれないとの事
気長に待つとしよう。

