食事してホテルに帰る途中、前を歩いていた若い女性が、道端に座っていた母子にさりげなく施しをするのを見ました。
あまりにさりげない行動だったので何が起こったのか理解できませんでした。ゴミでも捨てたのかな、いくら入っているのか覗いたのかな、などが頭をよぎったのですが、母親が深々と頭を下げたので、施しをしたのだとわかりました。
その若い女性は、すらっとして背が高く、ダークスーツを着て、ハイヒールを履き、東京の大手町や丸の内界隈で見かけるキャリアウーマン、という感じでした。そんな感じの女性が施しをするなんて思いもしなかったのでとても驚きました。それをゴミでも捨てたのかと一瞬でも思ってしまったことが恥ずかしくなって・・・。
私はその女性の後を歩いているわけですから、私もその母子の前を通るわけで、彼女の行為が何だったのかわかった瞬間、ポケットに手を入れてコインをつかんで準備したのですが、結局できませんでした。勇気がなかったから?恥ずかしいから?よくわかりませんが、なんとなく抵抗がありました。
バンコクの街を歩いていると、施しを求める人をよく見かけます。みなさんそれぞれアピールしてきますよ。先日、歩道の真ん中で行き倒れのように倒れている男性がいて、病気か何かで倒れているのかなと思って近づくと、伸ばした手の先にお椀が置いてあって、何だと思ったことがあります。
タイ人は徳を積むために裕福な人がそうでない人に施しをするのだそうです。
それにしても、結局その女性を追い越すことができず、どのような方か拝むことができませんでした。きっと月光菩薩に似たタイ美人なのだと想像しています。