皆さんこんにちは。
朝は冷え込み、昼はポカポカ、夕方は落ちる夕日に焦燥感を覚える(←自分だけ(・・?)。
なかなか目まぐるしい秋真っ只中です。
バスに活気はあるのだけれども、なかなかポイントやタイミングがマッチしないとバスに巡り合うのが難しい季節だと感じています。
だからこそ、秋は手早く巻きでしょ!!・・・という通説がありますが、かといって、晴天続きでどんどん水がクリアになっていく中で、強めのルアーをゴリゴリ巻いて喰ってきてくれるほど甘くないのが神奈川県のバスたちだと思います💧
10月までは小バスを中心に数釣りがボチボチ好調だった鶴見川においても、晩秋になっていっきに渋くなってきた印象です(-_-;)💦
そんな最中、今日の投稿の主題です。
自分なりの鶴見川バスとの向き合い方(2022年秋、最新版)
を整理してまとめてみようと思います
※少し前に、読書さんから鶴見川での釣り方についてご質問いただき、僭越ながら私の考え方を交えながら回答させていただいたのが今回の記事投稿のきっかけです。
【目次】
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0. イントロダクション(背景)
昨年の9月~10月頃から鶴見川に通い始めて、1年が経ちます。
しかし、私ごときでは、未だに鶴見川のバス釣りを攻略できているとは感じておりませんし、当たり前ですが、毎釣行ボウズなしで釣れているわけでもありません。
(そもそも、出社前の短時間釣行が多いのですケドw)
ただ、1年前と比べると、
目的意識と期待感をもって釣りをすることができています。
そのおかげで、単純に釣果主義でというわけではなく、
純粋に鶴見川での釣行を有意義に楽しむことができるようになりました。
ちなみに、昨年の話をすると、9月に通いだしてから、どこをどう狙っていけばいいのか、右も左もわからずに、10連続以上ボウズを食らってのスタートでした。
そして、ようやく釣れたのが11月半ばに25cm(^_^;)w
その後、12月は奇跡的に3匹。
1~4月までは、月に10回程度通って、1~3匹/月といった感じの乏しい釣果でした(;´・ω・)
5月には、たまたま何本か良型が混じるも、3~4釣行に1匹釣れる程度。
6月は、小バスx1
7月も、小バスx1
8月も、小バス数本
といった感じで、月ごとに並べてみると大して釣れているわけではありません
それでも、たまたま職場が近かったことが幸いし、たとえ釣るという結果が満足に得られなかったとしても、1年通して何かヒントとなる経験を得られれば、という気持ちで通い続けていました。
その甲斐あってか、今年の9月~10月になってから、
秋の子バス祭りの恩恵もあってか、俄かにコンスタントに釣れるようになりました。
(11月に入ってからは、少しバイトが減ってきてはいますが。。。)
もちろん、ここ最近コンスタントに釣れるのは、夏~秋に小バスたちが活況であることが主要因だとは思いますが、自分なりに納得できる釣りができていることも大きな要因だと思っています。(季節の恩恵による勘違いかもしれませんが(^_^;)w)
正直に申しますと、残念ながら・・・
鶴見川は経験の浅い方が気軽にブラックバスの釣果を得られるようなフィールドではないと思います
たとえサイズは問わずとも、「鶴見川で1匹ブラックバスを釣る」ということを目標として釣りを始めても、
数回挑戦してみてもなかなか思ったように釣れずに、SNSなどの投稿を見ると、釣っている人はいるからバスが居なことはないんだろうけど・・・自分にはムリ
と、あきらめてしまった方も少なくないのでしょうか?
冒頭で述べました通り、私自身がそう感じていましたので、そういった皆さんの気持ちは、よーく理解できます。
私自身が思い悩んだことも踏まえて、これから1匹の鶴見川ブラックバスをキャッチしたい、と頑張る方への励ましになれば、と思っています。
~~~少し余談です~~~
私の中で、(バス)釣りというジャンルは、釣りたいと願う人全員が揃ってハッピーな結果を得ることができる可能性を秘めた一種の素晴らしい趣味と思っています。
こっ恥ずかしい話ですが、
私は、昨年(15年ぶり以上で)バス釣りを再開する以前には、ちょっとジャンキーといいますか、いわゆる公認されている賭け事ばかりに没頭する日々を送っていた時期があります。
麻雀では、顔の見える相手から
パチ〇〇では、直接顔の見えない方々やお店から
勝った際に金銭を頂戴するようなアコギな世界です。
この手のジャンルは、傍から見ると、単純にお金と時間を無駄にしており、気持ちよく勝った時の射幸性を追い求めるがあまり我を忘れて没頭してしまうリスクが隣り合わせのなかなか怖い世界です。
負けていいなどと思っている人などほとんどおらず、
深層では、皆が皆勝ってお金を増やすことを目的にしているのですが、その思いを打ち砕くように、お店(胴元)が儲けることが前提で運営されており、勝ち続けているプレイヤーは居ても1割弱というのが実態だと言われています。
そんな世知辛いジャンルの趣味に比べれば、釣りは望めば皆がウィンウィンになり合えるなんとも健全健康で素晴らしい趣味ではないか
と思っている次第です。
~~~余談おわり~~~
人によっては、(ポイントや)釣り方などを公開せずに、自分+身内だけで楽しみたい、と思う方も少なくないかもしれませんし、そういった情報を公開してトラブルになった経験がある、という方もいらっしゃるのだと思います。
ただ、私は、上記のような人生の紆余曲折もありましたので、ブログを通じて考え方や情報を配信することで、特に、敷居が高くてなかなか気軽に楽しめない💦
とあきらめかけてしまうような方々に対して、釣りを楽しむ気持ちを後押しすることができれば、私自身も嬉しく思います。
そんな思いで、今回の投稿を綴らせていただきます。
私自身、決してバス釣りが上手ではないし、鶴見川に精通しきれていないのは承知しておりますが、何卒温かい目で、よろしくお願いいたします
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1. 心得
まず初めに、鶴見川でバス釣りをする際の自分的な心得を述べさせてください。
決して簡単なフィールドではないと思うので、具体的な釣り方や技術うんぬんよりも、釣りに臨むにあたってのメンタルが最重要です。
① 必釣を期待しない
② 毎度1つ(以上)テーマを持つ
③ 無理をしすぎない
④ 他人の釣果を羨望しすぎない
① 必釣を期待しない
実は、これが一番大事です。
のっけから期待はずれ・・・と思うかもしれませんが、後述しますが、鶴見川のブラックバスは有効な個体数が決して多い方だとは思いませんし、毎回釣るなんてことは至難のワザだと思います。
私自身3~4回に1匹釣れてくれれば御の字、くらいの気持ちで臨んでいます。
せっかく忙しい中時間を作って釣りに来たのに釣れなかった・・・
今日もボウズか・・・何連続だよ・・・
などなど、釣れなかった日にガッカリする気持ちもよくわかりますが、関東の都市中河川で、毎回必釣しようとハードルを上げて臨むこと自体、気持ちの面で得策ではないと考えています。
少なくとも鶴見川では、必釣しようと思わずに臨んだほうが心が健康的に保たれ、次回以降の釣行へのモチベーションが維持されると思います
② 毎度1つ(以上)テーマを持つ
釣れなくてもしかたないことを前提にするとしたら、何をモチベーションにして鶴見川に向かえばいいのか?
ただ何も考えずにルアーを投げていれば幸せ
もちろん人それぞれ。それもアリでしょう。
しかし、私的には、
「たとえ釣果がついてこなかったとしても、今日はこのテーマを検証するんだ!」
という検証テーマを持つことを心がけています。
テーマが見つからない場合は、予定していた鶴見川釣行をやめることもあるくらい、この検証テーマは、釣果以上に自分の中で大事です。
具体的に一例を示しますと、
●この季節・この天気・この時間帯×潮回りにおける、このエリアの雰囲気、ベイトの有無、あわよくばバスの反応を確認してみたい。(新規開拓の検証)
とか
●この季節、今日のコンディションであれば、このエリアバスがフィーディングに入ってきそうだが、どうか?(エリア検証)
●前回似たようなコンディションで、このアプローチで反応が得られなかったから、今日はこの攻め方を中心に組み立ててみよう(アプローチ検証)
といった感じです。
後述しますが、鶴見川は非常に状況やエリアの多様性があるフィールドです。(それゆえに難しいのですが(^_^;)w)
多様性があるがゆえに、毎度の釣行テーマを掲げて挑めば、釣果の有無は問わずとも、必ず有意義な釣りが展開できると思います。
ですから、具体的であればベターですが、さいあくボンヤリとでもいいので、何か一つ毎回の鶴見川釣行に、自分なりにテーマを掲げてみることをお勧めします。
私自身、このテーマの検証の積み重ねこそが鶴見川攻略の糧となるはず、と信じております。
③ 無理をしすぎない
当たり前のことかもしれませんが、無理をしすぎると、釣果が得られなかった場合に不満を増長させるので、避けたほうがよいと思います。
私のブログの投稿の中で、
・根がかりを恐れずにタイトに狙う
・雨の日に行く
・仕事の前に早起きして通う
など、人によっては無茶だろ!
と感じるような行動をとっている内容があると思います。
もちろん、初めから私はこういった行動を取っていたわけではありません。
私なりに、無理をしすぎない範囲で、
徐々に「テーマ」を掲げていろいろと手を伸ばしていった結果、そういった行動を取るようになったのです。
ややこしいかもしれませんが、今できることだけやればいい、と言っているわけではありません。
耐えがたいほどのストレスを感じる行動は避けるべきだろう。ということです。
無理はしすぎない範囲で少しずつ、新しい可能性をテーマに掲げて挑戦をしてみてください。
技術でも行動でも、できることが広がれば鶴見川でバスをキャッチする機会が増えると思いますよ!
④ 他人の釣果を羨望しすぎない
最後になりましたが、これも非常に大事なメンタル事項です!
私自身もSNSやこのブログを通じて釣果を交えた情報配信をしていますし、他の方もSNSやウェブサイトに、鶴見川ブラックバスの釣果報告をUpされております。
実を申しますと、何を隠そう私自身、少し前まで、自分が釣れていない時期に、(出し抜いたように?)他人が釣果をあげている事実を目の当たりにしてしまうと、どうして自分は釣れないんだ・・・
と、かなりブルーな気持ちになることが多かったです(^_^;)
もちろん今でも、自分が通っているフィールドでの他の方の釣果は羨ましいです。
ただ最近では、自分の釣果状況と比較するようなことはしなくなりました。
ふーん釣れているんだなぁ、とか、最近釣果投稿が減った?全体的に渋いのかな?
など、あくまで情報源としてだけ捉えるようにしています。
他人が釣れているのに、自分は釣れない・・・
他人が釣れていないから、自分が釣れなくてもしょうがない。
など、他人の釣果を基準にして自分の釣果を査定するのは、私の経験では、精神衛生上あまりよくないことが多かったです💧
釣れている結果だけが報告されているので、よく釣れているように感じますが、鶴見川では必釣すること自体不可能なレベルなので、よく釣果をあげられる方であっても、毎回釣れているわけではないと思います。
他人と比較することはやめて、自分なりのテーマを検証しながら、たまに得られる釣果を楽しむのが、一番健康的な鶴見川との付き合い方だと思います。
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2. 鶴見川の特徴
まっしぐらにバスを狙う前に、まずは鶴見川というフィールドの特徴を理解するとよいと思います。
前述しましたが、鶴見川の特徴を把握しておくと、自分の釣りのテーマを論理的に納得いくように定めることに役立ちます。
鶴見川の大きな特徴は、
① タイダルリバー (汽水域)であること
② 上流にダムがないこと
③ 人工的な施設からの流れ込みがあること
④ 魚種や生物の種類が多様であること
⑤ アプローチできるポイントが限定的であること
挙げればきりがないですが、重要な特徴は以上だと思っています。
① タイダルリバー (汽水域)であること
鶴見川でバスが釣れるエリアは、汽水域に限られていると思います。
(推測の域は出ませんが、私の知る限り汽水域より上流でのバスの釣果の情報がないです。)
汽水域である以上、海と水面でつながっているので、潮位の変動がそのまま川の水位の変動になります。
潮見表で潮位の変動を把握しておかないと、
アレ?前に来た時と水位が違う・・・なぜだろう?
とか、
さっきまで水位が高かったのに、急に水が減った?
とか、
さっきまで水位が低かったのに、急に水が増えた
とか、
何が起こっているのかよくわからなくなりますし、さいあくオカッパリ中に予期せぬ水位上昇によって危険に見舞われる可能性もあります。
そして、この潮位の変動こそが、水深や川の流れの速さ(や向き)に変化を与え、ベイトとなる小魚や甲殻類そしてバスの動きを大きく左右するファクターになっていると考えています。
とても重要なファクターなので、私のブログの鶴見川投稿では毎度タイドグラフを掲載しています。
これから鶴見川でのバス釣り始められる方は、必ず潮見表をご確認のうえ、自分が釣行をする時間内の潮位の変動を念頭に置いて行動を考えることをオススメします。
末広/鶴見[神奈川県] | 潮汐(タイドグラフ)-釣り専用 (fishing-labo.net)
② 上流にダムがないこと
これは、私にとっては、なかなかありがたい特徴です
私が鶴見川以外によくスモールマウスバスを狙いに行く相模川や多摩川は、地域の水がめの役割を担う大河川なので、上流にダムがあります。
(相模湖、津久井湖、奥多摩湖はこのダムが形成するリザーバーです。)
こういったリザーバーでは、ダムの貯水量/放水量をコントロールしています。
大雨が降った後に、ダムの決壊や下流の氾濫を起こさないことや、水力発電の必要量を確保することなどが制御の要件になるようです。
ですから、ダムの下流に存在する河川は、天気の影響だけでなく人工的な制御がその日ごとの水量/水位を大きく左右します。
(相模川なんて、今年の9月の台風から約1か月間、激流増水の異常状態が続いていましたし・・・)
一方の鶴見川は、源泉は町田市内の小さな湧き水だと言われており、いくつかの類似な支流が合流して下流への水が供給されています。
※2023/4/9 写真追加 行ってきました
ダムはありません。
ですから、記録的な大雨が降ったとしても、水がめがないため降りこんだ雨は、1日程度で海まで流れきってしまいます。
(逆に氾濫洪水のリスクは大きい)
また、濁りについても、雨の水が流れ切ったあとはかなり早めに落ち着いて通常のステインウォーターに戻ります。
一言でまとめると、大雨からの回復が早いのが特徴です。
これが良いか悪いかは、アプローチの方針にもよるので一概には言えないですが、少なくとも釣りができないほどの増水濁流が長続きしないことは、単純に釣りを楽しめる日が増えるのでプラスだと思います
③ 人工的な施設からの流れ込みがあること
汽水域の鶴見川には、いくつか水道施設や再生センターなどからの大きな工業排水があります。
再生センターからの排水は、ほぼ常時一定量です。
水道施設からの排水は、前日に大雨が降った場合はかなり多め、晴れていた場合はほぼゼロ、など日や時間などによって変化しているようです。
(大雨直後の半日間は、水道施設からの濁流放水が下流を壊滅させることもあります)
これらの人工的な流れ込みが、潮位の変動に次いで、河川内にカレントを生む要素になります。
さらに、外気よりも暖かい施設内からの排水であることから、いわゆる温排水と呼ばれており、外気に晒されて冷え込む水温低下を緩和する働きがあります。
水温が低めの秋~春には、大きなプラス要素となるので、しっかりと把握しておきたい特徴です。
④ 魚種や生物の種類が多様であること
鶴見川には、私の知る限り
ラージマウスバス以外のフィッシュシューター
・ シーバス
・ ブルーギル
・ ナマズ
・ チヌ (クロダイ)
・ 雷魚
・ アリゲーターガー??
巨大魚
・ ソウギョ
・ コイ
爬虫類
・ ヘビ🐍 (ムリー)
・ アカミミガメ
・ カミツキガメ
エサとなりそうな小魚
・ ボラ (イナッコ)
・ ハヤ
・ フナ
甲殻類
・ テナガエビ
鳥
・ カワウ
・ カモ
・ カイツムリ
などなど多様な生物が混生しています。
こういった生物の中の1種類としてラージマウスが紛れている、という感じです。
特に、シーバスなどをはじめとする他フィッシュイーターの存在はかなり無視できず、小バスは捕食されてしまっている可能性もあります。。。
ラージマウスバスが生態系の頂点に君臨できているような小規模野池とは違い、かなり肩身が狭い中で細々と生態しているようなイメージです。(私の中では)
だから、鶴見川のバスは個体数が多くない、などとささやかれたりしています。
(私もそう思います。)
生物の多様な水系であることを念頭に置いてバス釣りをしてみると、少し見方が変わるかもしれません。
(嬉しいかどうかは各人次第ですが、バス以外の魚が釣れることもあります)
⑤ アプローチできるポイントが限定的であること
鶴見川の周辺は、横浜市の管轄で土手の道路や護岸が整備されている部分もありますが、岸際の6~7割が草木が生い茂っているエリアだと思います。
中には藪こぎしてエントリーできる(既に先人がいることも)場所もありますが、事実上エントリーできない、あるいはエントリーしても釣りができそうにない、という場所がかなり多いです。
また、時間帯ごとの潮位によって、足場が現れたり水没したりすることもあります。
エントリーして立てる場所が限られているので、角度や距離的にルアーを届けることが不可能なポイントもあります。
(噂によると、フローターやカヤックで浮いて釣りをしていた人もいたそうですが、基本はおかっぱりオンリーです。)
休日にはバサーが多く訪れるので、エントリーできるポイントが限定的であると、攻めたいポイントに入れないことも多いので厄介ではありますが、攻められるポイントに制約があるからこそ、その制約を逆手に取ると、プレッシャーを回避して口を使わせやすいこともあるような気がします。
良いも悪いも、ポイントが限定的であることを念頭におくと何かしら戦略のヒントになるかもしれません。
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3. 鶴見川ブラックバスの特徴
鶴見川に生息しているブラックバスは、ラージマウスバスです。
いわゆる日本でもっともポピュラーな種類です。
あくまで私個人の統計ですが、小バスフィーバーを除けば、およそ30cm~40cmがアベレージで、
大きい個体で50cm~55cmもいるようです。(50upは、釣ったことないけど😅w)
すべての個体がそうではないですが、多くの個体は恰幅がよく、長さのわりに体高とウェイトがある印象です。
これも推測ですが、おそらくメインベイトは、イナッコ(ボラの稚魚)や 甲殻類(テナガエビなど)
だと思います。
春などには、小ぶりなギルも食われているかもしれませんが、自分的にはあまりそのイメージはないです。
あと、これは巷でたびたび囁かれていることでもあるようですが、鶴見川のブラックバスは決して個体数が多くない、と感じています。
多いとか少ないとかでは抽象的なので、私なりに数字で表現すると、ここぞというエリア×ポイントを絞って狙っても、1~2hに1度回遊して入ってきてくれるかどうか、くらいの程度だと思います。
時間帯のファクターや、タイダルで潮位変動が絡むので、その1~2hの間にそのポイントに入ってこない可能性もかなり高いです。
(そうなると、私がよく行う出社前の短時間釣行は、ボウズになります(^_^;)w)
川全体でバスの総数が少ないというわけではないと思いますが、エントリーできて攻められるポイントが限られているため、バサーにとって狙える範囲にいて、かつ手頃に狙える状態の個体、となるとかなり少なく感じるわけです。
そして、この個体数の少なさこそが、鶴見川は難しい、と言われている最大の要因だと思っています。
推測ばかりになってしまいましたが、ざっとこんな特徴があると思っています。
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4. 攻略に必要なスキル
スキルについては、挙げだしたら切りはないですし、あるにこしたことはないですが、
私の中で鶴見川で釣りを展開するにあたって厳選して
磨いておくと約に立つと思うスキルはこちらです。
① キャスト
② ドリフトの釣り
① キャスト
鶴見川とえば、キャストで獲る!
といっても過言でないほど、自分の中ではキャストのスキルは大切です。
ひとえにキャストといっても、目的に合わせていろいろな方法があるのですが、
鶴見川で出来ると重宝するのが、
・ピンポイントへのタイトなキャスト
・ロングキャスト
・低弾道キャスト (場合によってはスキッピング)
だと思います。
まず、狙いたいポイントにいかにタイトに精度よくキャストできるか、で大きく釣果が変わると思っています。
自分は、キャストが精度よく決まった際に、落ちパクのバイトを何度もいただいたことがあります。
もう少しキャストの精度が低かったら、食っていなかったのかもしれない、と後から思い返すことが多いです。
ロングキャストについては、前述のとおりエントリーできる場所が限定されているため、狙いたいポイントまでルアーを届かせられるか否かに関わるので、大きく釣果に影響します。
低弾道キャストについては、
オーバーハングや植物のせり出しがある岸際を狙うシチュエーションが多く、そんな中のポイントに深くタイトに狙うためには、サイドキャストやスキッピングなどで、速く低弾道に送り込む必要があります。
(大きなアーチを描いてしまうオーバーヘッドキャストだと狙い切れません)
サイドキャストでタイトに攻めるためには、
スピードを殺しすぎない範囲で距離をサミングで調整し、リリースのタイミングとリリース後のロッドの伸ばし先をコントロールしながら横方向にずれないようにする、というかなり高度な慣れが必要です。
正直言って難しいですし、私もたびたび失敗します。(ルアーのロストもあります。。。)
ただ、やれる範囲で挑戦していかないと、バイトを増やすチャンスを逸してしまう気がするので、
ストイックに日々鍛錬しながら、精度のよいキャストができるように心がけてやっています。
② ドリフトの釣り
潮位やエリアによって具合は変化しますが、河川ですので流れがあります。
なので、ドリフトの釣りの基本を身に着けておくといろいろとつぶしが利くと思います。
(スキルというよりもワザですが)
ドリフトの釣りについては、以前に別投稿で詳しく解説をしておりますので、
以下リンクを参照してください。
【how to & 思想】 ドリフトの釣りについて | のりまっちゃん バス釣り ブログ (ameblo.jp)
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5. アプローチの考え方
鶴見川のフィールドの特徴とバスの特徴を踏まえて、アプローチを考えます。
初めに断っておきますが、アプローチについては、正解はひとつに限らないと思います。
たとえ釣れたとしても、私のアプローチこそが一番有効だったんだなんて絶対に言い切れませんし、自分のアプローチの引き出しがまだまだ広くないことは重々承知しております。
ここでは、あくまで、私なら普段こう考えてアプローチを組み立てている。
という一例だと捉えてください。
(繰り返しますが、必釣できいるわけではありませんから💦)
① 水温の変化を意識する
② 天気を意識する
③ カレントの強弱を意識する
④ ベイトの種類や状態を意識する
⑤ スタックの具合を考慮する
①~⑤、鶴見川に特化した話ではなく、一般的なアプローチの考え方だと思います。
そうです。難しいと言われる鶴見川といえども、特段トリッキーなアプローチをしているわけではないのです。
フィールドの特徴を整理して、一般的なバスフィッシングの理論に当てはめていけば、自ずと納得のいくアプローチを決めて有意義に攻めることができると考えています。
ですから、私なんぞの考えを参考にするよりも、プロの方(例えば通称カナモこと、金〇隆さんなど、論理的な解説でわかりやすいです)の解説を参考にしたほうがよっぽど信ぴょう性があります(笑)
それを踏まえてハードルを下げたうえで、私なりのアプローチの考え方を述べさせていただきます。
① 水温の変化を意識する
前述のとおり、鶴見川は工業排水の恩恵で、気温の変化による水温の変化が幾分か緩和されて、神奈川県の他フィールドと比べて水温は安定していると思います。
ただそれでも、1~2℃は日ごとに変動しています。
大事なのは、ここ数日の水温と比べて、今日の水温は高いのか低いのか、だと思います。
特に寒い時期は、それの水温変動によって、ベイトフィッシュもバスも連動してポジションや活性が変化すると思います。
それらを考慮して、今日はどこをどうやって攻めたらいいのか?
を考えると、バイトをもらう機会を増やせると思います。
② 天気を意識する
水温のファクターの次に、天候が大事だと思います。
晴天ハイライト/曇天ローライト・雨天
無風/強風
など、たとえ同じような潮位、水温であっても、天気によってベイトもバスも行動を変えている気がします。
これもよく言われいる一般論ですが、釣りにおいて天気を意識するのは、天気によって魚たちがの外敵に対するリスクと捕食のしやすさが変化することが主要因だと思います。
私の中では、鶴見川においても、この天気のファクターが利いていたと思われる経験が多いです。
③ カレントの強弱を意識する
これは、河川でのバス釣りにおいては、かなり重要なファクターです。
カレントが強いほうがいいのか弱いのがいいのか、は季節のファクターが大きく絡むと思っています。
あくまで、傾向ですが、鶴見川では、
春:カレント弱めも 〇
夏:カレント強めが 〇
秋:カレント強めが ◎
冬:カレント強めが 〇
といった感じかなぁ、と思います。
基本的には、活性が高く動きも俊敏な季節には、カレントがあったほうがそれを活かしたフィーディングをしているバスにアジャストしやすいと思います。
ただ、活性も水温も低めな冬場や、動きの鈍めな春は、ガンガンカレントが効いているよりも、比較的緩やかな方が、水温も安定していて好条件だったりすることもあります。
カレントを司る2大要素は、潮位変動と工業排水です。
これらの要素を踏まえて、季節のファクターや天気なども交えて、適切なカレント条件のエリアを選定していくのがいいと思います。
④ ベイトの種類や状態を意識する
最後に、ルアーやアクションを決める要素として、ベイトの種類と状態を考えます。
鶴見川での代表的なベイトであるイナッコorエビ。
これから釣りをするエリア、ポイントではバスがどちらを意識しているのか。
それによって使うルアーの種類を決めます。
次に、それらのベイトがどういう状態なのか。
動きが速いのか遅いのか。
ボトムを這っていたり何かついばんでいるのか、それとも浮いているのか、水面を飛び交っているのか。
それによって、細かなルアーのレンジやフォルム、アクションを決めます。
これらのルアーの絞り込みですが、ざっくりでいいと思います。
絶対にこのルアーがいい、とか決めつけない自由度があるべきだと思います。
所詮ルアーは擬似餌です。
リアルベイトではないので、完全にエサとイコールにはなりません。
それでも、なるべく正解に近づけてバスに口を使わせるのです。
マッチザベイトを追求して、ナチュラルに騙すシーンもありますし、なんだコレ?って考えさせるヒマも与えずに反射的に口を使ってもらうのが有効な時もあります。
鶴見川のバスはハイプレッシャーだと言われたりしますが、神奈川県のリザーバーや都市部のクリア河川の天才バス達に比べれば、比較的素直に口を使ってくれる方だと感じています。
一部の人しか知らないシークレットヒットルアーなどは存在しないと思いますし、シビアなルアー選択に拘るというよりも、基本に忠実に理に適ったルアーや誘い方を導き出すことで、充分に騙せると思っています。
⑤ スタックの具合を考慮する
エリアやポイントによりますが、鶴見川は人工的な沈み物が多めです。
他にもあちらこちらに、おそらく大きめのゴロタ石のような何かが沈んでいるところもあります。
その他にも川の流れが削ってできたボトムの起伏もあります。
良くも悪くも、そういった沈み物へのスタックと上手く付き合えるようなルアーチョイスをすることが、釣りをする最中でのストレスやサイフの負担を軽減してくれます。
あまりにもスタックにイライラしたり、ルアーをロストしてしまうと、特に釣れていない場合は、釣りをすることに嫌気が差してしまうので、まずはスタックに対して根掛かりロストしない程度の安全策ルアーをチョイスすることをオススメします。
沈み物やボトムの地形や水深などを充分に把握できていないエリア・ポイントでは、まずは比較的ローコストで根掛かりしにくいオフセットフックのライトリグや、重めならテキサスリグやフリーリグ、ラバージグ、巻物なスピナーベイトあたりでの組み立てを考えると無難です。
ワームであれば、さまざまなタイプがあるので、その中でフォルムや誘い方に幅を持たせることもできます。
ポイントのクセがある程度把握でき、ロストのリスクを自分の中で管理できれば、トレブルフックの比較的高価なハードルアーの投入も選択肢に入れられます。
あと、理屈上ボトムにコンタクトしない、シャロークランクやトップウォータープラグも根掛かりしないので、初場所では使いやすいです。
ただ、キャストミスしてブッシュやオーバーハングに絡んでしまうと、トレブルフックのハードルアーはかなり高確率でロストしてしまいますから、タイトに攻めたいポイントでは、やはり前述の根掛かりしにくいタイプのルアーチョイスが無難でしょう。
※自慢することではないですが、私はこの1年間でおそらく総額5万円以上はルアーやらシンカーやらを鶴見川に納めてしまってきた気がしますw
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6. タックルについて
タックルについては、基本的に皆さんがお持ちの道具でいいです。
特殊なタックルは必要ないと思います。
その上で、自分的にオススメなのは、
長すぎないバーサタイルなロッド、使いやすいリールとフロロカーボンのラインです。
具体的には、
●スピニング
6.3-6.8フィートくらいのLアクションロッド(fテーパー)
2000-2500番のリール
フロロカーボン4ldー5ld
●ベイトタックル
6.3-6.8フィートくらいのMアクションロッド(fテーパー)
使いやすいリール
フロロカーボン12-14ld
あたりです。
これらを1本ずつ持って行けば、まずはほぼ充分にアプローチが組み立てられると思います。
※個人的に、PEラインは鶴見川ではオススメしません。
ストラクチャーや岸にタイトなキャストを心がけるシーンが多いので、擦れに弱いPEではちょっと不都合が多いと感じるからです。
※ベイトフィネスをお持ちであれば、スピニングとベイトの特徴の間を取って上手く攻められるポイントもある気もします。
お持ちの方は活用してみるのも一案です。
※特殊ですが、吊るしで狙いたいポイントもあります。
その場合、フロロ12ldでは心元ないこともあるので、そこを攻めるという日には、20ldラインのタックルを合わせて持参することもご検討ください。
※飛距離が欲しい場合には、ロングロッドが有利ですが、鶴見川では水辺に背丈の高い草木が多くてロッドを降るのには少し狭く感じるポイントも多いので、あまりにも長いロッドだとキャストしづらいことがあります。
私自身、キャスト時に後ろの草ににルアーを引っかけて、ラインブレイクしたり大バックラッシュしたことも何度かあります(^_^;)w
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7. 立ち回りの考え方
最後に、立ち回りについての考え方です。
アプローチの考え方や鶴見川バスの特徴、フィールドの特徴、全てを総合して立ち回りを考えます。
① エリア選定
② 回遊待ち
③ 見切りのタイミング
① エリア選定
釣りに行く前から、タイドグラフや天気予報を活躍して、時間ごとに攻めるエリアを想定しておくことをオススメします。
攻めるエリアによって用意するタックルも少し変わってくる可能性もありますし、何よりも時間に加えて潮位変動が目まぐるしいので、勝負できるタイミングが短いフィールドです。
事前の戦略準備が立ち回りを優位にしてくれると思います。
※もちろん、人気リバーですから、過ごしやすい休日なんかには、他バサーとの兼ね合いで、望んだエリアに必ずしも入れないこともあります。
エリアについては、セカンドプラン、サードプランくらいまで想定しておくとなお良いでしょう。
② 回遊待ち
意外に難しいのが、回遊待ちに対する考え方です。
自分が論理的に納得して選んだエリアで、良さそうなポイントを攻めて、運良くタイミングが合ってすぐに応えが返ってきてくれるとわかりやすいのですが、そう都合よくいつもバスが居て応えてくれるとは限りません。
とりわけ、鶴見川では個体数が多いわけではないと思いますから、ある程度は回遊のタイミングを待つスタンスが必要だと思います。
ある程度エリアの中で攻めるポイントを決めたら、
立ち位置やキャスト先をちょっとずつ変えて、ローテーションしながら、間を空けて同じポイントを複数回攻めて確認してみるのです。
ある程度繰り返して反応がなければ、まずはアプローチにフィードバックしてルアーやアクションを変更してみたりします。
下手に動き回ると逆に回遊に出会うチャンスを逸してしまうことがある気がします。
個体数が多いとは言えない鶴見川では、条件のいいエリア•ポイントでも、お留守な時間が多いので、ある程度の時間、一つのエリアで粘って反応の有無をしっかりと確認するのが得策であることが多いです。
一つのエリアで粘るにあたっては、粘るべき根拠のあるエリア選定をしていることが大切です。
自分の中で粘るべき根拠が薄いと、結果的に粘るべきだっただろう場合でも、すぐに結果が出ないと疑心暗鬼になって、粘り切れなくなったりします。
※必ずしも動かないことが得策とも限りません。
私はあまりやりませんが、もちろんランガンしてどんどんバスを探すのを戦略としたいのであれば、足を止めずに動いてみてください。
ただ、他バサーが少なくないフィールドであることは御留意ください。
③ 見切りのタイミング
エリアについての見切りのタイミングです。
見切りのタイミングは、その日に掲げたテーマ、時間帯&潮位変動、回遊待ちにの考え方を総合して考えます。
その日に掲げたテーマが、潮位に合わせて複数のエリアを回り、地形などをメインにフィールドコンディションを調べたいということであれば、魚の反応の有無に引きずられずに、潮位に合わせた予定どおりに移動し、調査に尽くすべきだと思います。
逆にテーマが、潮位や時間帯を意識したエリアの絞り込みに自信があり、ベイトの様子やバスの反応を確かめたいということであれば、その潮位や時間帯が維持されている間はエリアを変えずに粘って、魚の反応の検証に尽くすべきだと思います。
この場合、釣れてくれれば素直に嬉しくありがたいのですが、たとえ釣れなかったとしても、回遊待ちの有無を含めて、しっかりと時間をかけて検証をやりきることが大事だと思います。
そうすれば、たとえ釣れなくても、納得いくまで充分にやり切れば、そのエリア選定にどこかミスマッチがあった可能性が高まります。
消去法で、次回以降の戦略に役立つはずです。
逆に、変に必釣しようと考えてしまったりするも、反応がない場合に、変に気持ちがブレて中途半端にエリアを移動してしまい、移動先でも反応なく、先程のエリアで粘って回遊を信じてやり切るべきだったのか…?と、やりきれなかったエリアに対して、中途半端な可能性を残してしまい、次回以降の戦略の絞り込みに活かせなくなります。
※再度余談をひっぱりますが、私のこういった見切りや粘りの考え方のルーツは、悲しいかなパチ○○にハマっていた頃に身につけたひとつのモットーです。
パチ○○で勝ち続けるには、緻密なワザを極めるよりも、まず粘るべき根拠の有無とか、目的に合わせた行動判断とか、そういったザックリした戦略の立て方が大事だったりするんですよね…笑
(はい、釣りに話戻します。)
もちろん、釣れてくれたらラッキーで、その時は気分良く釣れた要因を分析してみてください!
ただ、釣れた、うれし〜♪ってだけで終わらせないことが大事です。
釣っても釣れなくても、その日の釣行の結果を次回釣行への糧としてしっかりと活用するのが、モチベーション維持の秘訣だと思います。
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以上、長くなりましたが、私なりの考え方を述べさせていただきました。
改めて誤解のないようにお伝えさせていただきますが、私の紹介した考え方を実践すれば鶴見川で確実にブラックバスが釣れますよ!…とは申しておりません。
鶴見川でバス釣りを有意義に楽しんだ上で、攻略してみようというモチベーションを持ってもらえるような考え方を紹介したつもりです。
鶴見川ブラックバスを釣りたいというモチベーションを持ち続けることが最大の攻略要素です。
私なりの考えが皆様のモチベーション維持に役立てば幸いです
皆で鶴見川のバス釣りを楽しみなから攻略していきましょう!
それでは、また。
乞うご期待。