寄せ石座

小物のアクセサリーを作るときには、市販の「寄せ石座」が大変重宝します。クリスタルを接着するだけで結構簡単にアクセサリーが作れるからです。こちらは、貴和製作所さんの寄せ石座です。こういうのです。

しかしながら、あまり多くのバリエーションがなく、別の形の寄せ石座を手に入れようとしても困難なのです。市場には、残念ながらあまり出ていません。

なぜかと言えば、宝石業界では、ルースに合わせて石座（リングやネックレスの土台）を作ることが一般的なので、宝石の乗っていない空の石座の需要が少ないからです、色々な寄せ石座を手に入れにくい状況になっています。

そうであれば、完成されたアクセサリーからルース部分を引き抜いて、空の石座を手に入れてしまえばいいのではないか！と考えますよね。石座のアクセサリーの中には、宝石ではなく、ガラスやプラスティクのアクセサリーもあるので、それほど高いものでないので、躊躇せずに引き抜くことが可能です。

しかしここに大問題があります。ガラスやプラスティクでアクセサリーができている場合、石座に接着剤でルースが直付けされている場合が多く、無理に引き抜くと、石座ごと壊してしまうことになるからです。そういう時には、今回のテクニックが役に立ちます。おそらくレジン作家さんにも使えると思えます。

私は、こういう場合100円ショップで売っているマニュキア除去液を使います。こういうのです。

これを、ガラス瓶に取り、アクセサリーごと浸けてしまうのです。この方法で、大抵の接着剤付けのアクセサリーから、プラスティクやガラスでできているルースを引き抜くことができます。取れない場合には、マイナスドライバーとハンマーで、ルース部分に、軽くひびを入れておけば、薬剤が中まで浸透して、簡単に取れるようになります。

今回は、この方法で取った、サクランボの形をしたアクセサリーの台座に、カットしてバレル研磨機で磨いたガーネットとグリーンオニキスを使いアクセサリーにしてみました。両方とも宝石ですから、サクランボにも高級感がでると思います。