パライバトルマリン

パライバトルマリンは、1980年代にブラジルのパライバ地域で見つかったトルマリンです。色がとても綺麗な青緑色を示していて、その色がネオンの様に印象的なので、大きく騒がれ、ネオンカラートルマリンと噂になりました。私はちょうど、新型LEDの信号機に使われている青色に似ていると思います。

パライバトルマリンブームのこともあり、国際宝飾展では、沢山展示されていました。パライバ鉱山が閉山しているので、隣接される鉱山や他の鉱山も含めて、青緑色をしているトルマリンをパライバトルマリンと呼ぶ傾向があります。ただし、ネオンカラーでない単なる青緑色や水色のトルマリンをパライバトルマリンと呼ぶのは頂けません。本当のパライバトルマリンは、とても綺麗なネオンカラーなのです。私もとても小さいですが1つだけ持っています。この宝石、この大きさのルースでびっくりする値段です。ブームちょっと前に買いましたが、既に値上がりしていました。

よくトルマリンが帯電して電気石と呼ばれるエピソードに、焚火の中に入れて偶然、燃えカスがトルマリンにくっついて帯電性があることが分かったみたいな話が書いていますが、おそらく作り話だと思います。実は私も焚火の中に入れて色が変わるか実験したことがありますが、焚火の中にトルマリンを入れるのは、当然熱で加色することが分かっている人がやることです。そうでなければ、わざわざトルマリンを火の中にくべません。トルマリンが帯電性をもつことが分かった時代より、加色するのが分かった時代の方が、ずっとずっと後の話しだと思うからです。

この1個しかないパライバトルマリンでアクセサリーをつくってみました。さすが、パライバトルマリン、こんな小さくても、まわりのクリスタルに引けをとらず存在感を強く主張します。まわりの輝度を落としてパライバトルマリンのネオンを強調してみました。とてもきれいです。

この作品は、販売サイトにもアップしています。

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