指輪リフォーム　２

今回リフォームする指輪の石は、シトリンです。シトリンは安い石で、よく「天然石すくい」などで１回500円等で手に入れることができる石です。アメジストを加熱処理して作るのが普通です。柔らかい石なのでクラックやインクルージョンの入りやすい石でもあります。クラックのない綺麗な石を、2,3千円でメルカリ等で見ることがありますが、ガラス等の偽物のとても多い石です。ちなみに私は肉眼でシトリンと精巧なガラスの偽物を区別できません。

もし本物であったの場合、一般に良質と言われている石の見分け方は、カットと透明度といわれています。シトリンは、本物でも安いものはオレンジ色から黒っぽくなっているものが多いのです。白ワインのように透明で透き通った黄色で、見た目がとても綺麗であれば良質です。しかしながら、場合によっては牛乳を何滴か垂らしたような薄い白濁がある場合があります。こうなると値段が下がると言われています。

今回のシトリンは、大手デパートで買ったものだそうですので本物でしょう。しかしながら汚れているせいもあり、黒っぽく見えたので、そこまで高い石だと思っていませんでした。

しかしながら、こちらもバレル研磨機で磨いたところ、なんとAAAクラスの石が現れてしまいました。

このワインのような黄色透明で、少しも白濁していない石、昨年、国際宝飾展で（勿論周りにダイヤを散りばめたネックレスでしたが）200万円くらいで見かけました。これは一大事です。カットする気満々でしたが、カットはやめておき、このまま利用して作ることにしました。おそらくルースだけでもうん万円はするでしょう。この石を普段使いのアクセサリーにするにはどうしたらいいか、とても悩んでしまいました。

悩んだ挙句、私が作成したアクセサリーはこちらです。写真で紹介します。

今回は依頼品なので、販売するものではありません。いずれ近い商品を作ったら販売サイトで紹介しますね。

指輪リフォーム ２

指輪リフォーム　２