地球に住めなくなる日

 

先日、このタイトルの本を一気に読みました。しばらく立ち直れませんでした。この本が啓蒙書でもなく、終末論者の本でもなく、ただ単に、現状のデータを並べて説明しているだけであることもショックに追い打ちをかけています。山火事が多いことも、北極の氷が解けていることも、台風が増えていることくらい知っています。でも、事態はそんなレベルの話ではないのですね。もう我々に残された時間はちょっとしかないと思っていましたが、それも大きく間違っていました。

 

 

もうすでに崩壊しているのです。ゴア副大統領の「不都合な真実」が出版されたとき、あの時はこの絵本のような本のおかげで分かりやすく問題を感じていましたが、あれから15年、なぜ我々は、どうしてこの問題を、ほっておいたのだろう。なぜ、昼の情報番組は、大臣が何食べたのかのような茶番を放送してはいるものの、日本の巨大債務にも、世界の温暖化現象にも目をやらないのでしょうか?

 

 

最も自殺者が多く、住みにくいと言われる現在は、見方を変えれば、私を含む多くの日本人は、過去のどの王様や皇帝よりもおいしいものを食べている、そんな時代に生活しています。食物廃棄の問題は、時代を象徴する問題といいながら、実感のない、どこかよそ事の問題でもあります。しかしながらNHKのドキュメンタリ番組の言うように、きっとすぐに、こういった時代は終わってしまうのですね。ちょうど、私の頭の中で最近、繰り返し繰り返しかかっている宇多田ヒカルの「One Last Kiss」のように、美しく豊かなこの時代が、この歌のように、儚く脆いもののような気がしてならないのです。

 

 

湘南の石等をいろいろアクセサリーにしてみました

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