いやいやえん2

 

いやいやえんは、読み直して、その奇想天外なストーリーに、とても驚かされるのですが、おそらく大人でも、この物語を初めて読めば、まったく先が読めないことに動揺すると思います。この点、すこし先の読めるハリーポッターとは、まったく性質が異なります。そしてまた、いやいやえんでは、子供たちを釘付けにするコメディ要素も取り入れていて、読み聞かせをする大人の側も、子供たちが釘付けになる点を、いくつも感じ取ることが出来ると思います。今回も【ネタばれ注意!】です。

 

その最たるものが、5章の「おおかみ」だと思います。このオオカミ、子供を食べてしまう悪い存在なのですが、すこし間抜けで、同じ失敗を繰り返すコメディ要素が入っています。主人公しげるを食べるのに失敗して、大急ぎでオオカミの家に引き返す場面が、この物語では何回も登場します。おそらく、これを読んでもらっている子供は、オオカミの失敗した様子に大喜びして、さらにそれが繰り返されることで、さらに大笑いして、この本が大好きになるでしょう。

 

そして、最後に、このオオカミを子供たちみんなで取り押さえることになるのですが、どうやって捕まえるかは、なんと警察を呼ぶのです。これはちょっとびっくりです。原っぱにいるオオカミがおなかが空かせてという、赤ずきんちゃんのようなストーリーで始まるくせに、終わりは、なんと警察が物事を解決してくれるという現代的な流れで終わるのです。私がこの物語りの作者になったら、きっと100年経っても、この流れは思いつかないと思います。


今回は、赤ずきんをイメージして、赤ずきんがつけるであろうアクセサリーにトライしてみました。

 









 

赤は、最近お気に入りのガーネットです。白い部分はメノウです。さらに、いやいやえん続きます。


この作品は、販売サイトにも掲載しています。

norimar (thebase.in)