アメリカで手術を受けることになりました。

日本とは色々異なる経験をしたので、参考になればと思い記録に残します!


私が受けたのはhysteroscopy(子宮鏡検査)という手術で、outpatient surgery (日帰り手術)です。

日本では全身麻酔で行う手術は大抵入院しますが、アメリカでは入院させてくれません。


手術の日程が電話で連絡が来ます。

その時間に付添人の夫と共にoutpatient surgery 専門棟に行きました。

(手術後家まで運んでもらうため、付添人は必須と言われます)


到着してチェックインすると、宅配便のように追跡番号が振られ、付添人に番号が渡されます。


待合フロアには番号の追跡結果が、空港の電光掲示板のような画面に表示されており、今手術中とか、リカバリー中とか見ることが出来ます。


しばらく待つとpre ope室に呼ばれ、体重やvitalの簡易検査をされながら、手術着に着替え、看護師から処置の説明を受けます。

医療用語は難しいので、電話で日本語の通訳を入れてもらいましたが、通訳のレベルは様々です。。(アメリカの病院では、Japanese translator を依頼すると必ず入れてくれます)


そのうち、担当執刀医、アシスタント、麻酔医、麻酔科看護師、、と次々と挨拶に来ます。

全員と挨拶が終わると、点滴の針を刺されて、麻酔が入り意識を失いました。

ここで付添いの夫は待合フロアへ移動。


次に意識が戻ったのは手術後です。

phase1と呼ばれる、全身麻酔から目覚めるための部屋で看護師に名前を呼ばれ、痛み止めを口に入れられました。


phase2と呼ばれる部屋に移動すると、付き添い人の夫が呼ばれ、麻酔医から今後の説明を受けました。私は意識が朦朧としているので、実質、付き添い人への説明です。

処方される痛み止めの飲み方の説明や、これからの生活で予想される後遺症、緊急事の連絡先など…。日本ならば入院しているので必要ない事ですが、家で付添人が対応しなければならない事の説明があります。


その後、意識朦朧のまま着替えをして、車椅子に乗せられ、駐車場まで運ばれます。

付き添い人の夫が車に乗せて、家まで運ばれ終了です。


全身麻酔が切れたのは、帰宅して数時間後でしたので、それまでは意識朦朧としたまま過ごしました。


夫は待合フロアにいる間も、逐一テキストメッセージで「手術終了」などと状況の連絡が入っていたと言っていました。

とてもシステム化されて、自分が宅配便になったような気分ですが、無事に手術を終えて安堵しました。


手術後の説明(診察)も、日本と違ってまた取り直す必要があります。私は手術翌日に電話しましたが、最短で7〜8週間後と言われました。。


アメリカはとにかく予約が取れないので諦めて、それまでに回復するよう努めたいと思います。







アメリカで病院に行くのはとても難しいです。

少しでも同じ経験をされる方に参考になればと思い、記録に残します!

まずは、アメリカの病院予約から‼️


  • 英文紹介状の準備

私は日本の人間ドックで子宮頚がん検査に引っかかり定期検診を受けていたので、渡米前に英文で紹介状を書いてもらっていました。アメリカでの病院は決まっていなかったので、宛先は空欄にして作成してもらいました。


  • 病院探し
現地でかかるべき病院については、現地の日本人コミュニティに参加して評判を聞きました。私の住むエリアには、大きな(有名な)病院が2つありました。自分が加入している医療保険のネットワークに入っている医師を選ぶ必要があります。
※アメリカの医療保険の仕組みは日本と大きく異なります。加入した医療保険で「インネットワーク」となっている医師を選ばないと高額請求を受けるので事前に調べておく必要があります。

  • 初診予約
ここで、大きな(有名な)病院に直接電話をかけたのが大失敗でした‼️3時間かけ続けても全くつながりませんでした。。。(ネット予約も無い)
アメリカでは、Family doctor (かかりつけ医)にまず最初に診てもらい、そこから専門医にReferral (紹介)を送ってもらうのが一般的だそうです。
これを知らないで、専門医に直接電話をかけても一向に予約が取れませんでした。。

  • Family doctor 予約
私の場合は、近くに日本人の(日本語が通じる)医師がいたので、その方にFamily doctor になってもらい、Referral を書いてもらいました。ここで既にfamily doctorの初診予約が取れるのは1ヶ月以上先でした。

  • 専門医予約
Referral を書いてもらうと「病院から日程連絡の電話がきます」と言われますが、まず来ません‼️
1週間経っても何も来なければ、自分から電話をかけます。むしろReferral を書いてもらった先の専門医の電話番号を入手したら、すぐにかけても良いくらいです。。

予約の電話で聞かれることは以下です。
  • last name(スペルも言う)
  • first name
  • Date of Birth (誕生日)
  • 何の予約をしたいのか
  • 保険は何を使うか(family doctor から情報が引き継がれていることが多い)
最初に
Hello, this is 名前 speaking. I’m calling to make an appointment for 〇〇.
などと言うと、上記の(誕生日などの)情報を聞かれます。

これですんなり予約を取ってくれれば万歳🙌🏻
日本からの紹介状をFAXしてくれと言われたり、また調整してかけ直すと言われたり、様々な難関がある場合もあります。
私は(眼科や胃腸科など複数予約しなければならなかったのですが)、平均して、3〜4回は電話をかけてやり取りが必要でした。

ここで取れる予約は大体2〜3ヶ月後です。。
つまり、渡米してすぐに予約を始めても、初診にかかれるのは早くて3ヶ月後くらいでした。

とにかく日本で出来る治療は、日本で済ませておくのがbetterだと思います。
でも絶対にかからないといけない場合は、上記を参考に予約してみてください。



UnionBank ユニオンバンクは日本にいる間に口座開設ができます。

三菱UFJ銀行のカリフォルニアアカウント・プログラムで、米ドル建のセービングスとチェッキング口座を日本で日本語で作ることができます。

https://www.bk.mufg.jp/tsukau/kaigai/kouza/cali/index.html


メリットはこんな感じでしょうか。

  • アメリカに着いた瞬間から口座を持てる
  • 日本語で開設できる
  • 日本語で問い合わせができる
  • 日本人のコールセンターで取引ができる
PDF申込書をダウンロード、記載の上印刷して郵送すると開設できます。分量は多いですが、日本語で書いてあるので簡単です。
(※申込書に署名欄がありますが、その署名でその後の取引が行われるので(写真を撮っておくなり)覚えておいてください。私は大文字、小文字などをどう書いたかすっかり忘れてしまい、一度書類がrejectされました。)

西海岸でユニオンバンクの店舗が沢山ある地域の方はわかりませんが、バージニア州には店舗が無いので基本的には電話で問い合わせと取引を行います。(電話でほとんど取引が完了します)
その時に、日本人が丁寧に日本語で対応してくれるのはとても助かります。

ちなみに、私たちは、共有口座(名義人を夫と私の両名)でチェッキング口座を開設したので、口座は1つですが、どちらにもカードが送られてきて、どちらにもオンライン取引用のIDやパスワードが発行され、どちらが電話しても取引が出来ます。夫婦で留学生活をされる場合は、旦那さんが学校などで不在中に取引が必要となることもあると思うので、共有口座にするのがおすすめです。

電話でコールセンターにて取引や問い合わせをすると、必ず本人確認をされます。本人でないと何もしてくれないので、夫に毎回電話に出てもらって問い合わせしないといけないのはなかなか不便です。

しかしデメリットもあります。アメリカの他の口座への振込みがしづらいです。というか、使い勝手が悪くて、結局現地でBank of America の口座を開設しました。やはり皆に使われているには理由があって、BoAは使いやすいです。

日本だと考えにくいですが、アメリカでは高くて速いWire送金(手数料20ドル)と、安くて遅いACH送金(手数料無料)の2種類があります。ユニオンバンクでは、口座開設の後にトークンを発行しないとWire送金が出来ず(トークン発行にも1ヶ月くらいかかる)しばらくはACH送金しかできません。
しかしACH送金をするには、WebサイトのTransferという所から送金先登録が必要で、送金先登録に6営業日かかります。その後に送金依頼をして、さらに着金まで時間がかかります。
また、ACH送金には上限金額があり、下記のようになっています。
  • 1日5千ドル
  • 1回5千ドル
  • 送金のどのタイミングでも1万ドルを超えられない
  • 月間の最高額は2万ドル
  • 先方からの自動引落をかけてもらう場合は制限なし

その為、セットアップ時に自動車を購入した時の支払いなど高額な支払いに使えません。

先方からの引落には使えるので、学費の支払いや家賃の支払いなどで使っています。


私のおすすめは、これです。

1. 日本でユニオンバンクを開設しておく

2. 現地で皆が使っている銀行も開設する


セットアップ時の話でまたかければと思いますが、私たちがこちらで作ったBank of America は(家の契約書類などがあれば)店舗ですぐに開設できて、友人との食事代の割り勘など少額送金なども(Zelleという仕組みを使って)サクッと出来ます。


ユニオンバンクもZelleの仕組みはありますが、ソーシャルセキュリティナンバーのない留学生は使えなかったり、日本で開設した口座のため住所が日本のまま変更できなくて実質使えません。(連絡先住所だけアメリカに変えることはできますがZelleの使用に関係する契約住所は変えられません)


とりあえず当面の生活に、あるいは英語が少し不安がある人はユニオンバンクを作ってからアメリカに行くのが安心かと思います。

英語に自信があって、海外生活に慣れている方は渡米後にすぐ現地で口座開設しても良いかもしれません。


なお、渡米後に日本の銀行からアメリカの口座へ生活資金を移動させる機会は多々あるので、日本の銀行の通帳や印鑑、トークンなども全て持参しました。その時にこういうまとめたポーチがとても便利です。


その他の留学準備やることリストはこちら下差し