amazonのレビューに
どなたかがこんなことを
書いておられました。


「何にでも原因があって、
 その原因を追及し矯正すれば、
 事態の改善につながる」
 とする原因強迫症…


これは思い当たるなあ。
不登校児さんのご家族に
よく見られる現象です。





念のために申し上げておきますと
原因強迫症なんて診断名は存在しません。
どこかの古い書籍を引用したものらしい。


たとえば、同級生との接触を避けるのも
不登校児さんによく見られる現象ですが


あるご家族は「なぜそうなるのか」を
連日徹底検証しようとされていました。


朝までなんとかテレビのようです。




不登校が改善した事例では

あまり耳にしない方法でしたので

作戦変更をご提案したところ、



「やっちゃいけなかったんですか…

 原因がわかれば楽になると思ったのに」

 と落胆してしまわれました。



別のパターンもあります。


ノウハウをお伝えするために
わたしがたとえ話をしていると


「あ、ワタシ、それ別に
 なんとも思わないです!」


率直なご意見ありがとうございます。


話の腰を躊躇なく鯖折りされても
平然とスルーしますよ、われわれ。
そこは一応鍛えられてますので。


でもこれをおうちでやられたら
不登校児さんはどうだろうなあ…
いろいろ想像します。


かつて、ある中学生さんに
言われたことがあります。


大人を変えるのはもう無理なので
 先生は子どもに教えたらどうですか」


今の大人がこのまま年を取ったら
もっとめんどくさいことになるぞ


と、わたしが意地悪く脅したら


「じゃあ、がんばってください」
 と励まされました。ありがとうよ。


君の未来に幸あれ




十代の人たちから見て
今の大人がいい感じになるには
どうしたらいいか考えています。