不登校児さんへのご支援について


「エネルギーがたまるまで
 登校刺激を与えずじっくり待つ」


ことをご推奨され始めたの、
どこのどなた様なのでしょう。




何を懸念するかというと
不登校児さんのご家族に対する
ステレオタイプです。


「エネルギーが(中略)待つ」ご家族が
「いい家族」という世間様の期待
 ガンガン強化しているのではないか


という危惧です。


そんなお上品なものではないでしょう。
泣いたり叫んだりしますよね、普通。
25年ぐらいしかお手伝いしてませんけど。


そんなんばかりが女じゃないー

とはいえ、
25年もやっておりますと、
後進の育成めいたことも
お役として回ってきます。


わたしよりもお若い支援者様方も
「エネルギーが(中略)待つ」ご家族を
「いい家族」とみなす傾向があるようで
老婆心ながらこれまた危惧しております。


支援者が不登校児さんのご家族に対して
「いい家族らしからぬ振る舞い」を認めると
陰性感情が刺激されてしまうようです。


中村英代先生がおっしゃるところの
「魔の時間帯」に近いのかなと。




ステレオタイプをあてはめることで生じる
デメリットについてご一考いただくように
ご提案しています。


一番、懸念いたしますのは
当の不登校児さんのご家族も
そのような考えに囚われている
ように見えます。


 不登校児にとっての
「いい家族」でいるためには
「エネルギーが(中略)待つ」ことが
 必要不可欠だと。


SNSなどで
「何年も待っている人がいてすごい」
と称賛されていたりするのを
見聞きすると


みんなどんだけ
我慢が好きやねん


と悲しくなります。




ご家族の「待つ」以外の行動で
不登校児さんを元気にできることが
もっと知られるとよいと思います。
近日発刊。