こんにちは
仕事を楽しむ!人生を楽しむ!
ライフデザインアドバイザー
長谷川のりこです

仕事で苦手なことに直面したら…
あなたならどのように解決しますか?

 



転職したクライアントさんから
こんな相談を受けたことがあります

彼は子どものころから車が大好きで
高校卒業と同時に
町の自動車工場に就職し
経験を積んで整備士の免許も
取得しました

しかし彼の職場は
家族経営の小さな工場

社長と奥様が営業に出て
数人の整備士が工場で仕事をする

少数精鋭で多忙な職場でした

忙しいながらも
職場自体はとても居心地がよく
大好きな車の整備をしていると
一日があっという間に終わってしまう

彼にとってはとても充実した毎日でした

しかし…
結婚して子どもが生まれるころになると
将来の生活に不安を感じるようになり
もう少し大きな会社に転職したい
と考えるようになりました

 



自分を育ててくれた社長に
申し訳ない気持ちはありましたが
結局10年以上勤めた町工場を辞めて
少し規模の大きな会社に転職することに
したのです

大企業とまではいきませんが
複数の販売店と
自社工場を展開していました

彼は
「整備士」
として採用されたのですから
当然すぐに工場勤務ができるものと
思っていました

しかし…
彼が配属された先はなんと…
車の販売をする「店舗」だったのです

 



その会社の方針は
新しく入った人は必ず
店舗で営業を経験してから
希望先への移動を考慮する
というものでした

この方針の良し悪しについては
人によって意見の相違も
あるかと思いますが
今回は「採用された側」としての
彼の考えを尊重したいと思います

彼が最初に思ったのは
「話が違う!」
ということでした

 



整備士としての採用なのに
どうして営業に回されるのか??


というのがまず最初の疑問点でした

経営者側としては
全体の流れを知ってほしい
ということだったのですが

彼としては
営業なんてやったことがない!

というか
そもそも人と話すことが
得意ではなかった
んです

いざ店舗で営業の仕事を
してみると…案の定…
彼にとっては
苦痛
しかありませんでした

 



整備士なので当然ながら
車のことにはとても詳しいです

しかし…
彼の説明は素人にとっては
一言一句が難しいのです

今までは話をする相手も
整備士だったため
相手の知識レベルも高度でした

しかし店舗で説明する相手は
ほとんどが「素人」です

中にはそこそこ車に詳しいお客様も
来店されるのですが…

プロである彼からしてみると
このお客様勘違いしているな?
ということが多々あったそうです

そしてそれを指摘すると…
「自分は車に詳しい」
と自信を持っているお客様にとっては
面白くない!!
となるそうです(´;ω;`)

彼は何も間違ったことを
しているわけではないのですが
お客様は怒って帰ってしまったり
なかなか理解してもらえず
説明に時間がかかったり…

結局
営業としては使えない
と判断されてしまいました

 



そんな状況が数か月続き
とうとう彼も限界に達しました

一体いつまで営業をしなければ
いけないのか???
いつになったら車の整備を
やらせてもらえるのか???

結局入社して半年ほどで
再転職…
となってしまいました

彼がわたしのところに
相談に来たのは
営業に苦戦をしていたころです

彼の話を聞いて
そもそも人と話すことが苦痛
という彼にとって

このまま営業を続ける
という選択は最初から
ありませんでした


目の前に直面している
営業の壁
をどのように突破するのか?

確かにそれが一番の課題だったのですが

そもそも彼にとって
営業の壁
を突破する必要性があるのか??

苦しい思いをして…
自分に合わない仕事を続けて…
その先に「整備士」としての
仕事があるとしても

その会社でなければ
整備士として働けないのか??

そう考えた時に
彼が選んだのは
再転職!!
という選択肢でした

最初の転職では「将来性」を
重視していました

結果として
仕事の内容よりも
福利厚生を優先することになったのです

しかし…
毎日の仕事が苦痛になってしまい
家でも機嫌が悪く家族との関係も
悪化する羽目に…


家族のために転職を試みたのに
これでは本末転倒だと気が付き

まずは自分が仕事を楽しむ
ということを優先して
再転職という結論を出しました

 



転職してからつらそうに仕事に向かう彼を
家族も心配していたようで
快く再転職に賛成してくれました

人によっては彼の選択を
苦手なことから逃げた
やる気がない
と批判する人もいました

苦手なことなら克服して
乗り越えるべきだ!

そのように言う人もいるでしょう

報われるまで頑張る
のは素晴らしいです

でもそこに耐えがたい苦痛が
伴っているのなら…

あえてそこから「逃げる」
という選択肢も間違いではないのです

彼は「逃げた」ことで
楽しく働ける職場
を手に入れることが出来ました

そして悪化していた家族関係も
修復へと向かっています

 



人生を楽しむために
仕事を楽しみましょう


すべてのクライアントさんに
言っている言葉です

再就職先で充実した毎日を
送っている彼から

あの言葉の意味が

やっと分かりました

と言ってもらえた時は
本当にうれしかったです

仕事を楽しむようになった彼の
次の目標は…???
ココでは明かしませんが
これからも全力で
応援していきますよ!!