わたしの履歴書も
居住区も
成績も
過ちも
からだも
役割も
称号も
けっしてわたしではない。
それらはすべて
事情によって
変化するものだから
わたしではありえない。
わたしのなかには
名状しがたい
何か定常的なものがあり
それは消えうせることも
加齢や
病気や
環境によって
変わることもない。
生まれながらにして
そなわっていて
それとともに生き
ともに死んでいく
正真正銘の
自分というものがある。
わたしとは
ワンダ(驚異に)
フル(満ちた)
な、わたしであるという
ほかないのだ。

〜エリザベス・キューブラー・ロス〜