行政書士の先輩に、家事調停委員の募集があることを教えて頂き、応募していたので、最近面接を受けてきました。
5人の面接官の方に順番に質問していただきました。
あまりの緊張からか、緊張をほぐしてくださるための質問に、長い間沈黙。。。
続いて、調停委員会や家事事件について聞かれたのですが、こちらについても的確に答えることができず、「裁判所のホームページなどは見てないですか?」「見てません」とのやりとり。準備不足が本当に恥ずかしかったです。
ただ一方、事前に自己PRを考えるために、自己分析を行ったところ、それまで二度流産した経験と、子育てを機に命のそのものの尊さを痛感し「私も赤ちゃんの頃は可愛かったんだろうなあ。天から全てを与えられて私も産まれてきたんだろうなあ」という自己肯定感が芽生えたことはつながっていなかったのですが。。。
流産の経験があったから、子育ての経験がより貴重な有難いものに思えて、自己肯定感につながっていたと気付けました。流産したことにも意味があったのではないかとやっと納得することができました。
そのため、面接を受ける機会があって、真剣に受かりたいと臨んで本当に良かったと思います。
さらに、面接官の方とのやりとりで気付きがありました。離婚した両親への思いを聞かれ、「小さい頃は母親には経済的不満を抱き、父親には会いたい思いを持っていました。」と答えたところ、「恨みはありましたか?」と聞かれたのです。「恨みはありませんでした。」と答えました。
そのときは、恨みなんて。。。と思っていましたが、よくよく考えると私が父親を恨まずに済んだのは、母親が苦労させられた恨みを私に語っていたので、私は「そんなに言わなくても。。。」と父をフォローする立場になれたからだと思いました。もし、母親ができた人で、父親の悪口を言わなかったら、天邪鬼な私は、「母親をこんなに苦労させて!」ときっと父親を恨んでいただろうと初めて気付きました。
父の悪口を聞かされつつ育ったことにいいことは何もないと思っていたのですが、思いがけない効果もあったのだなあと約半世紀後に感じるとは!また、これから生きていく中で感じ方が変わるのかもしれませんね。
裁判所のホームページすら調べもせず面接を受けて申し訳なかったという思いや、こう答えればよかったかなというたくさんの後悔もありますが、今まで得られなかった気付きがあり挑戦して本当に良かったと思っています。
面接官の方も本当にお優しくて、「こういうことですね」とつたない話をフォローしていただき、ありがとうございました。
面接結果は、6月中に郵送されるそうです。あまり期待できませんが、どんな結果でもこちらで報告します。
これから家事調停委員の面接を受けられる方は、裁判所のホームページなどを予めご確認くださいね。(見ないのは私くらいかな!?)