最終回を見ましたが、女性にすごく受けたんじゃないでしょうか。

流行るポイントである季節とトリコロールが含まれています。*)
*)
水曜日の22:00~テレビ東京でやっていた「経済エンタテインメント・ヘルメスの悪戯」で、旅行を取り扱った長寿番組がなぜ流行ったのかを分析していました。
ラテ、季節、トリコロールの3つだそうです。


<季節感=春>
・最終回の舞台は卒業式。春です。
・ヒロインの彼氏の名前が道明寺。
・道明寺といえば、桜の葉に来るんだピンク色のお団子です。とっても春っぽいです。
・で、ヒロインの名前はつくし。春です。
・彼氏のお姉さん役の人は菜々子です。


<トリコロール>
・高校生らしく、制服を着ているのですが、制服の色は赤。
・最後の武道館でのシーンは花吹雪(=白)
・ダンスしている男性の衣装が紺色と、トリコロールがそろっています。


よって、旅行番組が流行るように、このドラマも流行ったはず。
・・・(゜д゜;)




<女性向け>
どんでん返しが頻発しています。
長軸策ニューロンを刺激し、最後にプロポーズで終わる。これは女性脳を心地よくさせると思われます。


もともとお嬢様で何かあって貧しくなったのか、もともと庶民だったのか微妙な感じですが、ヒロインの母親の印象から、少なくとも財閥の御曹司とはつりあわない家系と思われます。
もしくは成金でその後落ちぶれたとか。
何かあったのか、貧しい生活をしています。


そんな状況からか、ヒロインは彼氏の母親から認められていません。
それが二人の気持ちの強さとヒロインの優しさもしくはその他の魅力によって、IT業界の社長らしき人の気持ちをつかみ、ちょっとやばくなった財閥を救いそうな雰囲気です。
そんなこともあり、彼氏の母親に認められるのです。


ふと、認められる必要があるのだと思いました。
財閥ががちょっとやばくなってきたようなので、財閥なんて知らん顔して彼氏と普通に幸せになるとか、もしくは何かやって彼氏の母親を追い出すようなストーリーでもいいわけですが、ここではそうならず認められています。
これもまた、身分違いのわがままでも、認められて幸せになりたいという今の女性の身勝手な願望を擬似的に満たしているように思えます。


また、ヒロインの母親のせりふで、
「つくしがおおぜいの観衆に注目されながら踊るのを見るのが夢だったのよ」
(ちょっとちがうかも・・・。)
みたいなものがあります。

母親が自分が果たせなかった夢を娘に託しているのです。
自分は直接は何とかしようとせず、娘のために尽くすことによって擬似的に自分の夢をかなえようとする、身勝手な現代の母親のイメージです。
成功するかどうかは別として、こういう母親います。
自分が無理だったんだから、同じ遺伝子を受け継いだ子供も無理な可能性が高いって事は考えず、願望にまいしんしてしまう身勝手さ。
そういう母親の願望も満たしています。


ラストは自分のことを俺様なんて呼んでしまうネロ皇帝にプロポーズされます。
「俺様がお前といたいから結婚しろ。」
直球です。それも大勢の観衆の前でです。
「ありえない~」と思う前に、ここが重要なのかもしれません。


後ろ盾の無いヒロイン。支えは彼氏の気持ちだけではないでしょうか。
彼氏が、大勢の証人の前で、誰が聞いても100%プロポーズと思うせりふで公言すれば、見ているほうはヒロインの幸せを確実であると思うことができます。


こんなことはありえないのですが、もし仮に起こったとしたら、社会的に弱い立場のヒロインでも、強い幸せへの足場を築いたと見ているほうは思えるわけです。


大変女性には心地よいドラマではないかと思います。



また、なんとなく時代劇のラストを想起しました。
「加賀まりこ=黄門さま」です。

加賀黄門さまは、印籠は出さないですが、結婚(もしくは交際)の許可を出しています。
そして黄門さまは最後にみんなが幸せになったのを見届けて
「さて、助さん、角さんいきますかな。カッカッカッ」
と笑って去っていくのですが、加賀まりこはダンスホールに向かう途中で、
「私は行かないわ。お前、行きたいなら行きなさい。」
と執事のような男性に声をかけ、一礼してダンスホールに向かう男性の後姿を見てにっこり笑うのです。
ほら、黄門さまです、黄門さま!


たしか原作は漫画だったはず。
だから結構若い女性向けといえるかもしれません。
ヒロインも女子高生のようですし。
でも実は年配の女性の方が受けているのではないかという印象を持ちました。